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《目次》
プロローグ
第1章 テレビマンとは何者か
第2章 大事なのは、誰と仕事をするか
第3章 表現とタブー
第4章 放送は常に未完である
第5章 世の中には理解不能な現実がある
第6章 ドキュメンタリーを、誰が求めているのか
第7章 「ダメモト」が表現世界を開く──〈司法シリーズ〉のこと
第8章 「ドキュメンタリー・ドラマ」とは何か
第9章 あの時から、ドキュメンタリーは閉塞した世界だった
第10章 題材は探すのではなく、出会うもの
第11章 組織の中の職人は茨の道
第12章 「わかりやすさ」という病
第13章 樹木希林ふたたび
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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
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松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
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清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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英語の実際的研究 (1969年)
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高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本 太郎
山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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転換期の日本へ―「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か (NHK出版新書 423)
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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自衛隊員が死ぬことを願望しているのは誰か?
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    昨日のブログで、私は次のように書きました。

     

    致死量の毒入りペットボトルを公園のベンチに置けば、実際にそれを飲む人がいなくても、誰かが飲む可能性があるとわかっていて置くのだから、法的には故意があるとみなされる。 安倍政権は、誰かが死ぬかもしれないと分かっていて、あえて実行している点で、未必の故意による殺人を実行する政権だ、と。

     

     

    このことに関して、私には忘れられないシーンがあります。それは昨年の9月26日の衆院本会議での出来事です。安倍首相は所信表明演説を中断して、自衛隊員や海上保安官の任務遂行の努力を讃えるために自民党の国会議員に対して起立と拍手を求めました。

     

     

     

    安倍首相は、「現場では夜を徹し、今この瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が任務に当たっている。」「今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか。」と呼びかけたのです。安倍氏に促された自民党の議員たちが一斉に立ち上がって約10秒間、拍手をし続けました。

     

     

    私はこのシーンをテレビで見ていて、思わず「マンセー!」と叫びました。いや、これは冗談ですが、あのゴロツキ集団、日本維新の会の馬場伸幸幹事長ですら「ちょっと異常な光景だ。落ち着いて真摯(しんし)に議論をしあうという状況ではなく、自画自賛をするためにやっていると、言論の府ではなくなってしまう。」と懸念を示したほどです。

     

     

    この「マンセー!」の中に、安倍首相と自民党の体質というか精神構造が露呈していて、私はあきれるというか、その幼児性に絶句したのです。小沢一郎氏は「異様な光景だ。今までも日本の議会では見られないと思うし、北朝鮮か中国共産党大会みたいで、不安に感じた。」と語りました。まともな感覚ですね。

     

     

    安倍政権が北朝鮮や中国共産党大会の様相を呈してきたとしても、心配はいりません。安倍政権は骨の髄まで対米従属政権ですから。日本が本当に北朝鮮や中国共産党に接近すれば、アメリカ様が黙っていません。日本は内戦状態になります。そのためにアメリカ軍が駐留しているのですから。

     

     

    それはさておき、この「マンセー!」劇の核心は、全体主義国家を連想させたことではありません。そこに露呈していたのは、途方もなく傲慢な特権意識でした。バカに権力を持たせるとこうなるという典型的な悲喜劇だったのです。

     

     

    翌10月11日の国会で、南スーダンでは内戦が再燃し、紛争継続地には自衛隊を派遣しないとする「PKO参加5原則」が完全に崩れているとの指摘がされた時、安倍首相は、「衝突はあったが戦闘行為ではない」という趣旨の答弁をしました。「名を歪める」答弁です。

     

     

    そして翌12日、南スーダンの情勢の認識を質されて、「永田町と比べればはるかに危険」と安倍首相は答弁したのです。本人は、ジョークで切り返したつもりだったのでしょう。

     

     

    しかし、命の危険を日々感じながら任務にあたっている人々が現にいるなかで、こうした冗談を口にする人間と同じ人間が、他方で、自衛隊員や海上保安官の任務遂行の努力を讃えるために、演説を中断して起立と拍手を求めてもいるのです。この種の冗談は、危険な現場に身を置く人々を、人間ではなく、単なるコマ(安倍首相のことばでは「兵隊」)だと見なしていることを意味します。これは、統一的な人格を持った人間にはできないことです。私がサイコパス総理と呼ぶゆえんです。

     

     

    自衛隊員らを称賛する「マンセー!」劇の深層意識は、白井聡氏がいうように「あの身分の低い連中のために、総理大臣がわざわざ演説を中断し、白紙領収書を切れるほどの特権階級たる与党議員がわざわざ席から立って拍手したのだ、ありがたく思え」というもの以外ではあり得ません。

     

     

    それは、あえて言えば、南スーダンで自衛隊員の人命が失われることを見越し、期待すらしていることの表れです。あのスタンディングオベーションは、「この特権階級たるわれわれから感謝されるという身に余る光栄を得た諸君には、もう思い残すことはあるまい」というメッセージでもあったのです。

     

     

    安倍政権はたとえ死者が出ても、南スーダンから自衛隊を撤退させないでしょう。なぜなら、以下のスケジュールを念頭に置いているからです。

     

     

    1:南スーダン駐在の自衛隊PKO部隊に死者が出る。

    2:国家をあげて死者を追悼する。

    3:自衛隊員の英雄化・英霊化。

    4:「軍隊を軍として派遣できない弱腰憲法」「隊員を見殺しにする憲法」「英霊を祀れない憲法」ということで、改憲議論が沸騰。

    5:1年以内に国民投票。

     

     

    国民やマスメディアが黙っていないだろう、と思う人もいるかもしれませんが、児童虐待・愛国教育の「森友学園」による国有地不当払下げ問題一つまともに報道しないマスメディアに期待などできるわけがありません。

     

     

    国家が戦争に突き進めば、「兵隊」や国民は見殺しにされ、捨石にされます。「国のために命をささげた」という言い方は、権力者の身勝手極まりない解釈であり、「死者を讃える」という体裁を取りながら、その実、敬意と哀悼を欠いた傲岸不遜な言い方だということを忘れてはなりません。

    | 戦争・南スーダン | 14:46 | comments(0) | - |
    「戦争で儲けさせてはならない!」(War Crimes Shouldn't Pay)
    0

      ※追加記事あり

       

      臨時国会の代表質問が28日行われました。その中で共産党の志位和夫委員長は南スーダンの情勢について「内戦の悪化が深刻になっている」と指摘しました。

       

      首都ジュバでは7月、大統領派と副大統領派による大規模な戦闘が再発しました。このことはブログでもすでに書いています。国連安保理は8月、より積極的な武力行使に踏み切る権限を持つPKO部隊の増派を決定しました。

       

      『自衛隊員とその家族の皆さんへ』

      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=228

       

       

      紛争当事者間の停戦合意の成立など、自衛隊がPKOに参加するために必要な条件である「PKO参加5原則」について、志位氏は「もはや総崩れ」との見方を示し、次期派遣部隊に「駆け付け警護」などの新任務を付与すれば「南スーダンが『殺し、殺される』初めてのケースとなる深刻な危険がある」と警告しました。

       

       

      これに対して安倍首相は「(7月の戦闘を)武力紛争とは考えておらず、現在現地の情勢は比較的落ち着いている。『PKO参加5原則』は一貫して維持されている」と反論し「『殺し、殺される』というおどろおどろしいレッテル貼りは全くの的外れだ」と強調しました

       

      これから紹介する映像は、米俳優のジョージ・クルーニー氏らが設立したセントリー(見張り)”という調査団体が制作したものです。ジョージ・クルーニー氏についてもすでに紹介しています。

       

      『勇気ある告発』http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=229

       

       

      この動画はIWJが、同団体の許可を得て日本語字幕を付したものです。「殺し、殺される」という表現が、果たして安倍首相の言う「レッテル貼り」かどうか、首相は両目を見開いてこの動画を見るべきです。余計なコメントは不要だと思います。残酷な場面があります。それを承知の上でご覧ください。

       

       

      所信表明演説で安倍首相は「現場では夜を徹して、そして今この瞬間も海上保安庁、警察、自衛隊の諸君が任務に当たっています」と述べ、「彼らに対し、今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と呼びかけ、自ら拍手しました。沖縄も南スーダンも、彼の想像力の及ばない地なのでしょう。これに呼応するように、自民議員らが起立して大きな拍手が沸き起こりました。

       

       

      この先に何が待ち受けているのか、少しでも歴史をひもとけば、よほどのおバカさんでない限り、わかろうというものです。

       

      ― ここから追加記事 ―

       

      辻元清美(民進党)vs稲田朋美防衛大臣、安倍総理【衆議院 国会中継】〜平成28930 予算委員会〜

       

       

       

      この動画で、辻元清美氏は自衛隊の家族の皆さんが最も聞きたい質問を具体的にしています。安倍首相の答弁は、まったく答弁になっていません。無理もありませんね。安倍政権はすべての政策を、アメリカの意向を受けて、結論ありきで進めているのですから。

       

      これほど急所を突いた核心的な質問をされて、「駆け付け警護」=「自衛隊員に血を流させる」任務にゴーサインを出すとすれば、この政権は完全にアメリカの傀儡政権であり、日本国民の命などなんとも思っていないのだということが暴露されることになります。

       

      山本太郎氏の質問と同じく、国会議員の質問の照準が、国民が最も知りたい事実にぴたりと合ってきました。これは、私たち自身の問題であり、将来のこの国のかたちを決める極めて重大な問題です。稲田朋美防衛大臣が泣きだす(小学生じゃあるまいし)シーンはカットされていますが、見るに値する動画です。

       

      | 戦争・南スーダン | 17:55 | comments(0) | - |
      勇気ある告発
      0

        2016年9月13日付け、BBC、NEWS JAPANの記事を引用します。

         

        ― 米俳優ジョージ・クルーニー氏は12日、ワシントンで記者会見し、南スーダン内戦の双方の当事者とその家族が、武器商人や国際金融機関を通じて巨額の利益を得ていると告発する報告書を公表した。

         

         

        2012年、ワシントンのスーダン大使館の前で抗議し逮捕されるジョージ・クルーニー氏

         

         

        クルーニー氏たちが設立した調査組織「The Sentry(見張り)」による2年間の内部調査にもとづく報告書によると、内戦で対立するキール大統領とマシャール副大統領、双方の側近将軍たちが、戦争犯罪によって金銭的な利益を得ているという。

         

        クルーニー氏は記者会見で、自分たちが戦争犯罪の資金源になっていると知った上で南スーダンと取り引きを続ける国際金融機関は、今後「名指しして、辱めていく」と警告した。― (引用終わり)

         

        クルーニー氏の告発の動画をご覧ください。

        http://www.bbc.com/japanese/video-37346417?post_id=1170036656389178_1170039103055600

         

         

        稲田朋美防衛相はこれでも自衛隊の南スーダンにおける活動を「駆けつけ警護」にまで拡張するつもりでしょうか。自衛隊員の皆さんはこの事実をご存知でしょうか。自衛隊員の発射する一発の銃弾が、戦後日本が築き上げてきた平和を崩壊させるのです。同時に、アメリカに対する完全属国化が完成します。

        | 戦争・南スーダン | 21:43 | comments(0) | - |
        自衛隊員とその家族の皆さんへ
        0

          3・11東日本大震災の時の自衛隊員の皆さんの献身的な活動を見て、私は何度も涙しました。自衛隊員が引き上げるとき、被災者が感謝の横断幕を掲げ、手を振っているシーンを今でもはっきりと覚えています。

           

           

          その後の豪雨災害の時もしかりです。被災地の皆さんは、どれほど勇気づけられたことでしょうか。被災者に直接手渡すおにぎりの一つひとつ、水の供給、トイレの設営、ヘリコプターでの救助等によって命を助けられた人は、そのことを生涯忘れることはないでしょう。

           

           

          しかし、自衛隊は軍隊である以上、国家の存立を「力」で支えるという、もう一つの役目を担っています。その力の行使を、専守防衛の範囲に制限してきたのが憲法9条でした。

           

           

          私は憲法9条があったから、戦後71年間日本は戦争をしないで済んだのだとは考えていません。ただ外交上のマニフェストとして大きな役割を果たしてきたことは確かです。海外派兵の要請を、憲法9条を根拠に断ることができたのですから。この点については、自衛隊員の皆さんを念頭において書いた

           

          『100年後の生存戦略―その1・国防』http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=199をお読みください。

           

          あわせて『国を守るということ−忘れられないシーン』http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=22

           

          『こどもを撃つことができるのか』http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=144

           

          もお読み頂けると幸いです。

           

          ところで、自衛隊員の皆さんは入隊に際して服務の宣誓を行います。その文言は「私はわが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し(中略)事に臨んでは危険を顧みず、身を持って責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います」(自衛隊法施行規則第39条)となっています。

           

           

          特に後半部分は他の公務員にはない文言です。その意味で、防衛出動命令が出されるということは、隊員にとって「遺書を書く」ことを意味します。事実、陸上自衛隊北部方面隊では2010年夏以降、所属部隊の上長から「『家族への手紙』を書き、ロッカーに置くよう」命令されるのが常態となってきたとの報道もあります(毎日新聞2015年7月2日)。

           

           

          これまで南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されていた自衛隊は、戦闘域にはほど遠い地の道路などインフラ整備に当たっていました。つまり、自衛隊の紛争地帯への派遣は非戦闘地域に限られていたのです。

           

           

          しかし、安倍政権は、今年3月に施行された安保関連法を根拠に、正当防衛などに限っていた武器使用基準を緩和しました。11月派遣の青森部隊から、派遣先が戦闘域に拡大されます。

           

           

          その結果、武装集団に襲われた国連要員らを自衛隊員が急行して助ける「駆け付け警護」や宿営地の共同防衛が可能になり、これら新任務をいつから適用するかが焦点になっていました。

           

           

          稲田朋美防衛大臣は今月中にも南スーダンを訪問する方向で調整に入ったそうです。安保関連法を根拠に「駆け付け警護」の任務を、次期派遣部隊に与えるかどうかの判断材料にするとのことです。

           

           

          PKO参加5原則の第1項には「紛争当事者間の停戦合意が成立していること」とあります。しかし、南スーダンでは対立する二つの勢力による緊迫した状態が続き、7月に起きた衝突で300人以上が死亡したとみられています。

           

           

          日本大使館員や国際協力機構(JICA)関係者らはすでに国外退避しているのです。安倍政権は、自衛隊をPKOに出す際の「5原則」は保たれていると主張していますが、事実に反します。

           

           

          南スーダンの状況を見れば、自衛隊を派遣していること自体がPKO参加5原則に違反していることは明らかです。この状況でさらに「駆け付け警護」を担わせるのは、まったく筋が通りません。

           

           

          まさか稲田朋美防衛大臣は、「駆け付け警護」にゴーサインを出すために南スーダンを訪問するのではないでしょうね。私が「まさか」と思ったことは、安倍政権の下でことごとく現実になっているので心配です。



          今後、日本の自衛隊員が南スーダンの銃撃戦で命を落とすかもしれません。専守防衛で日本国民の命を守るのではなく、アフリカの僻地にまで自衛隊員を派遣する日本の利益とはいったい何でしょうか。

           

           

          上からの命令というだけで、わざわざアフリカまで出かけて行き、殺す理由もない少年兵を殺すことになるかもしれません。しかも帰還した時は犯罪者扱いです。私たち多くの国民はそんなことを望んではいません。自衛隊員とその家族の皆さんには、このことをよく考えてもらいたいと思います。

           

          南スーダンの少年兵たち

           

           

           

           

          万が一自衛隊員に死者が出たとき、遺体は空輸されます。そのとき、日章旗に覆われた棺に、安倍首相は沈痛な面持ちで敬礼するでしょう。彼の思い描く「美しい国」が完成する瞬間です。何もかもが茶番なのです。

           

           

          私は「日本国憲法及び法令を遵守」することを前提とし、専守防衛を旗印に国家・国民を守るために志願してくれた自衛隊員の皆さんに対して、服務の宣誓をやり直すべきだと思います。

          | 戦争・南スーダン | 13:35 | comments(0) | - |
          大いなる歴史的事件はニ度繰り返す
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            6月5日のブログで、ベトナム戦争の際、徴兵を拒否したモハメド・アリをとりあげました。http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=179 タイトルは「彼らには恨みも憎しみもない。殺す理由もない」でした。
             

            私は、このセリフを日本の若者に言わせたくないのです。たとえそれが自衛隊員であってもです。自衛隊員が責務を完遂する前提は「我が国の平和と独立を守る」ためであり、アメリカをはじめとして他の国を守ることではありません。

            以下の記事は先月24日、東奥日報が報じたものです。青森の自衛隊員が、安保法制・戦争法の最初の適用になるという記事です。海外での武力行使を可能にする法律の最初の担い手が青森の青年になろうとしています。家族から不安の声が寄せられるも当然でしょう。


             

            これまで南スーダンの国連平和維持活動(PKO)に派遣されていた自衛隊は、戦闘域にはほど遠い地の道路などインフラ整備に当たっていました。つまり、自衛隊の紛争地帯への派遣は非戦闘地域に限られていたのです。しかし、11月派遣の青森部隊から、派遣先が戦闘域に拡大されます。


             

            政府は、今年3月に施行された安保関連法を根拠に、正当防衛などに限っていた武器使用基準を緩和しました。その結果、武装集団に襲われた国連要員らを自衛隊員が急行して助ける「駆け付け警護」や宿営地の共同防衛が可能になり、これら新任務をいつから適用するかが焦点になっていたのです。



            自衛隊員には、入隊時に行われる服務の宣誓があります(自衛隊法施行規則第39条)。その文言は「私はわが国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し(中略)事に臨んでは危険を顧みず、身を持って責務の完遂に務め、もって国民の負託にこたえることを誓います」となっています。

            特に後半部分は他の公務員にはない文言です。その意味で、防衛出動命令が出されるということは、隊員にとって「遺書を書く」ことを意味します。事実、陸上自衛隊北部方面隊では2010年夏以降、所属部隊の上長から「『家族への手紙』を書き、ロッカーに置くよう」命令されるのが常態となってきたとの報道もあります(毎日新聞2015年7月2日)。専守防衛で国民を守るために志願してくれた自衛隊員に対して、服務の宣誓をやり直すべきです。


             

            今後、日本の自衛隊員がアフリカの僻地の銃撃戦で亡くなるかもしれません・・・。日本国民の命を守るのではなく、アフリカの僻地にまで自衛隊員を派遣する日本の利益とはいったい何でしょうか。


             

            万が一自衛隊員に死者が出たとき、遺体は空輸されます。そのとき、日章旗に覆われた棺に、安倍首相は沈痛な面持ちで敬礼するでしょう。何もかもが茶番なのです。

            伊勢志摩サミットで、安倍首相は各国首脳を伊勢神宮に招待し、その前で写真を撮りました。伊勢神宮の「サミットで欧米各国首脳も認めた日本の神髄」的なイメージを膨らませて「神宮の国有化」「神宮祭祀の国事行事化」を進める動きが首相周辺が出てこないか要注意です。その動きに靖国神社も続くとしたら・・・。
             

            大いなる歴史的事件はニ度繰り返すと言います。一度目は悲劇として、ニ度目は喜劇として。ニ度目の喜劇の幕を切って落とすことに、国民は再び協力するのでしょうか。

            | 戦争・南スーダン | 10:29 | comments(0) | - |
            戦争を準備するのは私たち国民である
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              戦争は起こるべくして起こります。そして国家がいざ戦争に突入すれば、もはや誰も反対することはできません。もちろん戦争の形も従来の国家対国家という枠組みを超えて、まるで人類の宿痾のごとく世界中に広がっています。
               

              それをくい止める方法はないのでしょうか。戦争は南の海で熱帯低気圧が台風に変わるように、自然現象として起こるわけではありません。戦争を起こす主体があるのです。
               

              それは国民である私たち自身です。事ここに至っても(具体的な事例は枚挙にいとまがありません)、現政権を支持する国民がいるのです。とにかく腐っても自民党を支持する層と、組織のしがらみに魂ごと絡めとられて人格が空洞化した人々です。人格がないのですから、あぜんとする経済理論を振り回す者もいれば、選挙に勝つためには捏造や利益誘導も平気でやります。そして、ついにはこの国の近代史そのものを捏造するに至ったのです。

               

              ある国民なり集団が、なだれをうって戦争へとのめり込んでいくのは、そこで生きている人間たちの生き方や考え方が徐々に集積されて、ある臨界点を超えた時です。国民の集合的な無意識が膨れ上がって悪魔に魂を売り渡すのです。何だかオカルトめいてきましたが、これが真相です。
               

              戦争に反対する、という言い方は余りに抽象的で、現実的な力を持ちません。変な言い方ですが、戦争が悪いわけではありません。戦争になればもはや手遅れです。私たちが目を向けなければならないのは、戦争を胚胎した社会とはどのようなものか、それを自覚することです。戦争の前段階で、何が起こるのか。その具体的な現象を批判しなければならないのです。
               

              言論の自由が抑圧され、格差が拡大され、近隣諸国の脅威を煽る言説が流布され、メディアが政権の意向に沿った報道をするようになります。私たちが敗戦から学んだ象徴としての憲法九条をみっともないと言いだします。そして憲法そのものの廃棄をたくらむのです。
               

              そのことを2004年の段階で、警告していた絵本があります。『戦争のつくり方』という絵本です。それをアニメにして紹介したのが以下の画像です。もう一度言いますが、戦争の準備をするのは私たち国民一人一人です。したがって、戦争を批判する矢は私たち自身に向けても放たれなくてはなりません。


               

              | 戦争・南スーダン | 12:24 | comments(0) | - |
              こどもを撃つことができるのか?
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                本日2016年3月29日、安保法が施行されました。

                私にはことばがありません。ただ自衛隊員の皆さんに問いたい。あなたは「こどもを撃つことができるのか?」と。

                 


                2004年の米軍によるファル−ジャ攻撃では700人以上が殺され、2回目のファル−ジャ総攻撃では行方不明者は3000人に及び、6000人もの住民が殺されたと言われています。中には白旗を握りしめたままで発見された少年の遺体もあったそうです。


                 


                米軍の交戦規定は毎日のように変わりました。攻撃されていなくても不審な人物と思ったら発砲してよし。不安を感じたら発砲してよし。目が合えば発砲してよし。イスラム教徒の衣装をまとっているものは敵対しているとみなして撃ってよし。路上にいるものはすべて敵の戦闘員とみなせ。息をしているもの、動いているものはすべて撃て。これが米軍の交戦規定であり、戦場です。自衛隊が米軍とともに行動すれば、無辜の市民やこどもを撃つようになります。

                 



                それは誰のためなのか?何を守るためなのか?そして、命令を下すのは誰なのか?
                これは私たちにも突きつけられている問いです。

                 


                 

                以下の動画を見て下さい。戦争で母親を亡くしたこどもが求めているのは、母親のふところに抱かれて眠るという、ただそれだけのことなのです。こんなこどもを増やすことに私たちは手を貸してはなりません。
                 


                 

                | 戦争・南スーダン | 23:44 | comments(0) | - |
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