8年目の3・11です。あれから私たちの国はどうなったか。これ以上ないほど劣化が進み、真実の言葉はマスメディアから消え去り、「いわば」と「まさに」をくり返すだけのバカが、質問している野党議員にヤジを飛ばしています。
いやいや、日本にはまだまだいいところがたくさんある。捨てたものではないよ。あなたは見たいものしか見ていないのだよ。
ほ〜、そうですか。私はこの国を愛することにおいて人後に落ちないつもりです。少しでもいいところを探し、そこに希望をつなごうとしてきました。人生の時間の大部分をそのことに費やしてきたと言ってもいいくらいです。この国の文化や歴史を知ることで、なんとか精神の平衡を維持してきたのです。
もちろん希望を捨てたわけではありません。しかし、この国を愛すれば愛するほど、反作用も大きいのです。軽佻浮薄な言説ばかりがマスメディアを通じて垂れ流され、深刻そうな顔をしてしゃべっている人間も、結局は長いものに巻かれ、口をつぐむ。あまりに見え透いているのです。
そもそも、「かけがえのない日々の生活」を犠牲にしない思想などというものはない。あらかじめ着地点が決まっている噴飯もののドラマを見せられて感動などできるはずもないのです。
3・11以降、声が大きいだけで知性のかけらもない為政者たちが、社会的弱者や政治の貧困のつけを払わされている人々を権力で踏みつけにしています。それが今の社会です。その象徴が、何度も書いてきましたが、ヤクザ政治家の安倍晋三であり、大阪維新の会から生まれたヤクザ以下の魑魅魍魎たちです。クロスダブル選挙ですって?バカもいい加減にせよ!
私はひそかに心を決めています。SNSで自我を肥大化させ、全能感に酔いしれている愚か者たちとは絶縁しようと。電脳空間の中で生きるのではなく、手を伸ばせば土と水と草花がすぐそばにある場所で生きようと。声の届く場所で生きようと。