昨年の12月25日、と言っても一週間前なのですが、都内に住む一高校生のお母さんからコメントを頂きました。その時は気づきませんでしたが、クリスマスの日でした。冬期講習中で時間がなく、ゆっくり返事ができませんでした。その時、来年の元旦に返事を書こうと思いついたのです。その元旦も残すところ2時間となりました。
息子さんは都内の進学校に通う高校2年生だそうです。
コメントによると、激しい中学入試を勝ち抜いた後、高校に進学したころからひどい無気力に陥ってしまい、学校も休みがちになり、仲の良かった友達とも疎遠になっていたそうです。
鬱になってこのまま学校をやめてしまうのではないかと心配する親御さんの気持ちはよくわかります。ところが、半年ほど前から、見違えるように元気になり、猛烈な勢いで勉強を始めたとのことです。
「息子は先生のブログを読んだのがきっかけで、将来の目標を見つけたのです。それが何なのかは今はまだ話してくれませんが、とても好ましい影響を受けているのが分かります。今は毎日を前向きに目標をもって勉学に励んでおります。」とのことです。
そして「息子は先生が推薦している本を10冊以上読み、時々私たちに熱を込めて語ってくれます。そういう日々が戻って来たことを心よりうれしく思っております。」と書かれていました。
鬱になりかけていた息子さんが、「見違えるように元気になり、猛烈な勢いで勉強を始め」た。これほどうれしいことはありません。これこそが、塾教師として常に目標としていることだからです。ブログは息子さんが元気になるきっかけに過ぎなかったのだと思います。
なぜなら、息子さん自身が「別に鬱になりかけていたわけではない。立ち直ったなどと勝手な言い方はやめてほしい」と言っています。私は「男子三日会わざれば刮目してみよ」という言葉を思い出しました。ひとことで言えば、三日あれば人は変わるという意味です。私はこの言葉を信じられなくなった時が塾教師をやめる時だと思っています。
今回コメントを頂き、長い間塾教師をやって来てよかったと感激しています。たとえ一人でも、無気力に沈んでいた若者が元気になったのです。私にとっては、最高のクリスマスプレゼントでした。ありがとうございました。そしてこの一年が素晴らしい年になりますように。