中3生対象の冬期講習会も終わりほっとしています。総仕上げのこの時期は、授業もレベルが高くなり、問題も難しくなりますが、逆に言えば勉強が面白くなってくる時期でもあるのです。
数学・英語・国語を教えていますが、最終日は数学の問題2問に2時間半かけました。過去問や市販の問題集にとらわれず、一歩一歩足場を固めながら勇気をもって問題を解き進めることを学んでもらいました。自由な発想がどこまで有効か、自分を信じることができるかが問われる問題でした。これから入試までの60日間は最も学び甲斐のある時期です。
1月5日は模試でした。このクラスの子供たちはユーモアを理解しています。アイロニーや反語も分かるのです。試験前、注意事項を述べます。
私「カンニングはしないように。カンニングはどこでするんですか?」
生徒たち「学校!」
返事が笑いとともに間髪を入れずに返ってきます。そして今日から新学期です。私立の入試を皮切りに、いよいよ試験シーズンに入っていきますが、ユーモアの精神を忘れなければ緊張することもないでしょう。
画像は模擬試験が終わった後、ニワトリと遊ぶ生徒たちです。
それに引き換え、ピーマン総理の頭はいよいよ壊れ始めています。私はこれほど他者意識のない大人にお目にかかったことがありません。自分の言葉をもたない、ということは、この国の最高責任者として判断を下せないということを意味します。あわわわ・・・どころではありません。トップがピーマンでもええじゃないか、株価が上がればええじゃないか、と経団連と国民の皆さんは考えているのでしょうか。
具体例を挙げましょう。
ピーマン総理は4日、千葉県袖ケ浦市のゴルフ場でイラン革命防衛隊の司令官を米軍が殺害したことに関し、記者団から受け止めを問われたにもかかわらず言及を避けたとのことです。
はあ?総理大臣は何のためにいるのか!言及を避けたのではなくて、原稿がなければ喋れないのです。ところが同じ4日、トランプ米大統領はツイッターで、革命防衛隊精鋭部隊の司令官殺害にイランが報復した場合、イランの重要施設を含む52カ所を短時間で攻撃し「大きな打撃を与える」と警告しました。【ワシントン共同】
にもかかわらず、ピーマン総理は6日、三重県伊勢市で年頭記者会見に臨み、既に決定している海上自衛隊の中東派遣について方針に変更はないと述べました。同時に「現状を深く憂慮している。全ての関係者に外交努力を尽くすことを求める」と訴えたとのことです。
出ました!中身スカスカのピーマン作文。「現状を深く憂慮している。全ての関係者に外交努力を尽くすことを求める」って、「僕は何にも分からないからね。トランプ大統領に丸投げしてるんだもの。とにかく総理大臣を続けられればいいんだよ。万が一戦争になった時は、いよいよ自衛隊の最高指揮官として軍隊を動かせるんだから。楽しみ〜」という意味でしょうね。あわわわ・・・どころじゃありません。このままこのピーマン男に総理を続けさせていいんでしょうか?
憲法改正については「国民の声は、憲法改正を前に進めよということ。自民党が先頭に立ち、国民的議論を高める中で、憲法改正の歩みを一歩一歩、着実に進めていく。」「憲法改正を私自身の手で成し遂げていく考えには全く揺らぎはない」と明言しました。ちなみに「憲法改正を前に進めよ」というのが「国民の声」だそうですが、どうやら私は「非国民」扱いされているようです。
ピーマン総理は、新年早々、憲法を蹂躙すると明言しているのですが、日本国憲法99条を知らないんでしょうね。
「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」(日本国憲法99条)
もっとも、ピーマン総理にしてみれば、現行憲法は「みっともない憲法」だそうですから、憲法にしばられるいわれはないと思い込んでいるのでしょう。そんな人間に限って「法治国家」を連呼するのです。「法治主義」の反対語を知らなかったのですから無理もありません。はっきり言いますが、こんな発言をする総理大臣を許す国民が多数派ならこの国は立憲主義の国ではありません。
もう終わりにします。
アメリカは、9・11テロの後、なんの関係もないイラクに言いがかりをつけて侵攻、統治機構を崩壊させました。アメリカではその失政の後始末が延々と続いているのです。
他方、日本はアメリカに戦後処理をまかせ、敗戦の責任を自分たちの手で追及しなかったつけが回って来ているのです。しかも、日本を敗戦に導いた勢力の正体が3・11の原発事故で明らかになったにも関わらず、マスコミを味方につけ、またぞろ大日本帝国の復権を画策しているのが現政権だというわけです。
ピーマン総理が使うのは「声なき声を聴く」作戦です。バカバカしいくらい単純ですが、この声なき声がある臨界点を超えれば、誰にも止めることはできません。声なき声が膨れ上がることほど恐ろしいことはない。私たちが声を上げないと権力は何でも自分の都合のいいように解釈し、実行するからです。同じ過ちを繰り返したくなければ、ひとりひとりが声を上げるしかありません。他に方法はないのです。