昨日のブログの最後に、次のように書きました。
「『箱』の外の世界をさまようことは、逆に、自分の精神の<型>を作り上げることに役立ちます。その経験は、あなたがこれからの人生で出会うことに対して、どのように考え、どのように行動するかについての、ベースを作ります。つまり、(学生時代の)期限付きの逸脱が、具体的な人生に立ち向かうための、自分の生き方を固めるのです」と。
私のように塾教師というエスタブリッシュメントとは程遠い仕事をして、一生「箱」の外の世界をさまようことは、若い人たちには勧めません。「自由」にともなうのは「責任」ではなく、「危険」ですからね。それに、意図してそういう生き方を選んだわけではなく、いつの間にか、やむを得ずそうなったというのが真相ですから。
だからと言って、そこには主体性がないわけではありません。むしろ、「いつの間にか」「やむを得ず」そういった生き方をしてきたということの中にこそ、その人の譲れない精神の<型>が現れるものです。私はそういった人間の発することばを頼りに生きてきました。そこには、その人固有の<生>、つまり精神の<型>が現れているため、信頼できると思わせる強さがあるのです。
エリック・ホッファーしかり、山本太郎しかり、そして3年前の参院選の時から応援している三宅洋平しかりです。今はそういった人間の生の声を聞けるからありがたいですね。以下の動画は、昨日6月14日に行われた、三宅洋平の参院選出馬を応援する山本太郎のスピーチと、三宅洋平の決意表明です。途中で入ってきて、怪しい意見を述べたオッサンに対する二人の対応も見事でした。この二人は本当にことばだけで戦っているんだとわかります。長いですが、私は画面の前を離れることができませんでした。