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洪水の年(上)
洪水の年(上) (JUGEMレビュー »)
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マーガレット・アトウッド
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 (JUGEMレビュー »)

まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書) (JUGEMレビュー »)
小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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幻影(イメジ)の時代―マスコミが製造する事実 (現代社会科学叢書)
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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 (JUGEMレビュー »)

安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
茫漠の曠野 ノモンハン (JUGEMレビュー »)
松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
「南京事件」を調査せよ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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日本列島の全原発が危ない! 広瀬隆 白熱授業  DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年1月号増刊号
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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 (JUGEMレビュー »)

紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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新・日米安保論 (集英社新書)
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柳澤 協二,伊勢崎 賢治,加藤 朗
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英語の実際的研究 (1969年)
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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朽ちていった命:被曝治療83日間の記録 (新潮文庫)
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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黒い巨塔 最高裁判所
黒い巨塔 最高裁判所 (JUGEMレビュー »)
瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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そして、僕はOEDを読んだ
そして、僕はOEDを読んだ (JUGEMレビュー »)
アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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本間龍
こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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英語教育に携わる人は、一度この本を読んでみるべきではないでしょうか。言葉は悪いですが「英語ばか」がこの国には余りにも多すぎる気がします。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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りぼん・ぷろじぇくと
難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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蓮池 透
出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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渡邉 格
2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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スベトラーナ・アレクシエービッチ
今年度ノーベル文学賞受賞作品。チェルノブイリは言うまでもなく、フクシマでさえ人々は忘れたがっています。もう過去のことだと言い聞かせて。しかし、過去のことではなく、まぎれもない現在進行中の現実であり、私たちが生きている世界そのものです。この本を読んだ後、橋下徹が御堂筋をイルミネーションで照らし出し、F1カーに乗って写真を撮っているところを見ました。その時のセリフ。「大阪はここまでできる!」

もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木 大拙
鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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ジョナサン・ハイト
私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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中村さんの書かれた本はすべて読みました。どの本もおすすめです。これから家を建てようと考えている人は、どの本でもいいですから、一冊中村さんの本を読んでみてはいかがでしょうか。エッセイとしても十分楽しめます。この本は北海道にあるパン屋さんの建物を作りながら、人は「パンのみにて生きるにあらず」を実践したものです。ダジャレ好きの中村さんらしい(笑)。
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中村さんの本を全部は読めないという人向けに、一冊だけ選ぶとすればこれでしょうか。普通、設計したらそれで終わりという建築家が多い中、かってのクライアントを訪問して話を聞き、それを本にしたものです。クライアントといい関係が築けてないと難しいですね。加えて自信がないとなかなかできることではありません。
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堀部氏のスケッチと自身で撮った写真集。これ見よがしの作家性を前面に押し出したところがない。簡素で謙虚だが、気品に満ちた佇まいは何度見ても見飽きることがない。ブログを書くために、もう一度最初から読み直してみたが、やはり素晴らしい。
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「民主主義が終わってるなら、始めるぞ!」そのとおりです。彼らは「○○大学、○○○○(氏名)、私は戦争法案に反対します」と堂々と個人の責任で発言している。ネット上で匿名で反対意見を罵倒する勢力に比べると何とすがすがしいことか。デモや民主主義について一から考えたい人、あるいは、それくらいのことはわかってるつもりだという学者の皆さんに読んでもらいたい。もちろん大学生や18歳で選挙権を持つ若い人たちにも。ただし、民主主義は感情統治だの多数決だのと言っている橋下徹やホリエモンこと堀江貴史は読まなくてよい。あなたたちはSEALDsの新しさを理解する能力を欠いているから。
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なりすまし塾長 K 氏が第三者をかたって自分の塾を宣伝している話
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    今回のタイトルを見ていやだなあと感じた人は、まっとうな感覚の持ち主です。このタイトルは『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』というなんとも下品な本のタイトルをまねたものです。この本については「『ビリギャル本』の詐欺性について」ですでに批判しています。http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=292

     

     

    それはともかく、大分市田尻にある塾、学習空間Lの、なりすまし塾長 K 氏を批判する動機から述べます。

     

     

    3・11以降、私たちの社会は、つじつま合わせの虚構が大手を振ってまかり通る社会になりました。森友学園の問題は氷山の一角に過ぎません。さらに、愛さえもが等価交換的なつじつま合わせに利用される、救いのない世界になったと多くの人が気づいています。「愛さえも」と書いたのは、愛は自己の存在をかけて戦うことができる最期の保塁だからです。

     

     

    「愛だって?そんなもの金で買えるよ」と言い放つIT長者が続々と社会の表舞台に登場して以来、この傾向はますます加速しています。こういった言説の幼児性は彼らの精神の未発達に由来するのですが、今はそのことには触れません。

     

     

    社会の虚構性に気づいた人は、「自分だけが取り残されるのではないか」という不安を感じているはずです。しかし、それは真実への気付きであり、まっとうな感覚です。なぜなら、それは虚構で成り立っている世界にうまく適応して生きている人を見ると「うらやましい」と思う反面、「こいつはバカなんじゃないか?」という二重性のまなざしを持つことを意味するからです。

     

     

    この二重性のまなざしを持つことができない中途半端に頭のよい人間は、虚構の世界の中で策を弄し、策に溺れるのです。SNSを通じて過剰な情報を発信し、消費者を無理やり振り向かせても、それは虚構の上に虚構を重ねることにしかならない、ということがわからないのです。

     

     

    本題に入りましょう。事実と意見をわけて論じるつもりです。私の意見は青色で書きます。それ以外は事実です。

     

     

    『大分市の塾』というサイトがあります。

    http://oita-juku.hatenablog.jp/entry/2016/08/20/152811

    その中に「大分市に住む管理人がぜひとも子供を入れたいと感じる5つの塾」というページがあります。

    http://oita-juku.hatenablog.jp/entry/2016/08/30/000000

     

    その最初のページは次のように始まります。

     

    「まず、大切なことを申し上げます。管理人は正真正銘の独身であり、子どもはひとりもおりませんし、複雑な事情で養子縁組をしたなどということもありません。あくまで、『こどもがいたとしたら、この塾に入れてみたい』という観点からご紹介します。」

     

    そして、そのページの最後にも、次のようなくだりがあります。

     

    何度も言いますが、管理人はいまだ独身(年齢は30代です笑)であり、子どもはいません。あくまでも、子どもがいたらという観点でご紹介しました。管理人自身がそこそこの規模の学習塾に勤めていたこともあり、なんとなく小さな規模の学習塾や個人塾に魅力を感じてしまいます。管理人が結婚して、無事に子宝に恵まれるその日まで、これらの塾が存続していてほしいです笑」

     

     

    私はこのページを読んだとき、塾を紹介するサイトなのに、なぜここまで管理人が独身であることを強調しているのか不思議でした。その違和感の正体は後で分かることになります。そもそもこういったサイトを立ち上げる動機が私には分かりませんでした。「管理人自身がそこそこの規模の学習塾に勤めていた」というだけで、大分市のほとんどの塾のHPやブログを読みあさり、評価し、紹介する、その情熱はいったいどこから来るのでしょう。そんなことに時間を費やす元塾教師とはどんな人物なのでしょうか。

     

     

    そして驚いたことに、「5つの塾」のトップに未来塾が紹介されていました。管理人が未来塾を評価していることが伝わるものでした。

     

     

    しかし、2に私が批判した Y 田ゼミが挙げられており、しかも「 Y 田ゼミとの間で『ごたごた』があったようで、過去記事が削除されないうちに読んでください」との解説がありました。びっくりしました。Y 田ゼミとの間で「ごたごた」など一切なかったからです。

     

     

    私はこの時点で、管理人にメールして、未来塾に関する内容をすべて削除するよう要求しました。

     

     

    以下は管理人に送った3月16日のメールです。長いので一部割愛しています。

     

     

     「もしお子さんがおられたら、あなたは本当にこの5つの塾に自分の子供を通わせたいと考えますか?それはいかなる価値判断に基づいてのものですか?特に Y 田ゼミや T 睛塾と私の塾は、「塾」という名前がついていることを除けば共通点はありません。にもかかわらず、5つの塾をひとくくりにして紹介していることに私はびっくりしているのです。これは価値判断を下す統一的な人格が未形成だからこそできることです。

     

     

    私が『未来塾通信55』で Y 田ゼミを批判している記事をお読みになりましたか。

    『災厄の犬 3 - 大分・Y田ゼミ塾長氏』

    http://www.segmirai.jp/essay_library/essay055.html

     

     

    未来塾と Y 田ゼミとはエリアが全く違います。したがって、競合もしていません。私は Y 氏を知らないし、会ったことも、メールしたことも、電話で話したこともありません。つまり、彼を個人攻撃する理由がないのです。ある象徴的なもの(安倍政権を支えるネトウヨの心性)の代表として批判したのです。

     

     

    Y 田ゼミ塾長氏は、私に反論せず、電話もメールもなく、自分にとって都合の悪い過去記事はすべて削除しています。さすがに安倍政権のサポーターだけのことはあります。過去記事は営業に差し支えると判断して削除しただけで、もしかしたら私の批判を読んでいないのかもしれません。

     

     

    私は自分が言ったことの責任は取るつもりです。ブログでも「私は安倍政権を終わらせたい。あなたはどうか?」というタイトルで文章を書いています。これを読めば、世間は私のことを、左がかった教師、分をわきまえず政治に口出しする教師だと思うでしょう。集客にはつながらないどころか、マイナスです。それを承知で、生活をかけて書いているのです。

     

     

    あなたのサイトは、5つの塾をひとくくりにすることで、文化(塾も文化です)に対する価値基準のあいまい化を加速させています。つまり、知的なものの優劣を競う土俵を切り崩しているのです。その自覚がおありですか。そもそも、何が目的で、こんな記事を書いているのか理解に苦しみます。あなたは元塾の講師をされていたようですが、そのことで何を学んだのでしょうか。

     

     

    私は、生徒が生きる社会をよりよいものにしたいと考えているので、大人の一人として政治的な発言をしているだけです。あなたは何をしているのですか。人のブログや HP を読んで適当なコメントをしても、何も生み出しません。塾に未練があるのなら、また個人で再開すればいいではないですか。」

     

     

    二日ほどして管理人の「井上」氏から「修正」した旨の返事と謝罪のメールが届きました。この後、事態は急展開します。メールの Original Message の発信元を見て、「井上」は偽名ではないかと感じたので、その旨を問いただしました。

     

     

    「確認したいことがあります。 Original Message の発信元は k・・・になっています。「井上」は偽名ですか? k・・・という名前には心当たりがあるのですが。「大分市の塾」の管理人が k・・・氏であれば、とんだ食わせ者だと判断します。私にとってはかなり重要なことです。返信をお待ちします。」

     

     

    「私にとってはかなり重要なことです。」と書いた理由は、この数日前、塾長K氏のブログを「大分市の塾」経由でたまたま見つけ、20代ながら頑張っているなと感じたので感想をメールで送っていたのです。同業者にメールをしたのは初めてのことです。しかし、その K 氏が「大分市の塾」の管理人と同一人物であれば、話は違ってきます。この仮説は、当初から「大分市の塾」に抱いた違和感の正体を突き止めるのに十分でした。

     

     

    そこで、返信を待たず、「井上」氏に以下のメールを送りました。

     

    「私がここ数日の間に経験したことは、あなたもご存じでしょう。「大分市の塾」の文体がある塾のブログとそっくりだったので、もしや、と思っていました。一つ一つの事実をジグソーパズルのピースのように適切な位置に置けば、そこにはある絵柄が浮かび上がってきます。ある仮説を立てた時、すべてのことが繋がり、ことの本質が見てとれます。私の言わんとすることはもうお分かりですね。あなたは元塾講師ではなく、現塾講師です。あなたのように、中途半端に頭のいい人間は、策に溺れるのです。」

     

     

    その後、三日ほどして、K 氏から事実を認める旨のメールが届きました。K氏は自分で塾をやる一方で「大分市の塾」というサイトを別に立ち上げ、第三者をよそおって自分の塾に注目が集まるように仕向けていたのです。新手のビジネスモデルというわけです。

     

     

    例えば、「大分市の塾」の次のくだり、

     

    >何度も言いますが、管理人はいまだ独身(年齢は30代です笑)であり、子どもはいません。あくまでも、子どもがいたらという観点でご紹介しました。

     

     

    これは、事実ではありません。K氏は28歳で、れっきとした可愛い娘さんがいます。従って、この記述は、自分がどこのだれかを特定されないようにと周到に煙幕を張ったものです。私がなりすましと呼ぶ所以です。

     

     

    >塾長先生が一橋大学出身だそうで、かなりの高学歴。管理人は足元にも及ばない笑 まだ20代らしく、これからが楽しみな学習塾です。

     

     

    K氏は自分が一橋大学出身だということを売りにしたかったのですね。自分の HP やブログで言うだけでは足らず、「管理人は足元にも及ばない笑」と「第三者」に言わせます。姑息な自作自演です。私はこのくだりを読んでK氏に「あなたが今回やったことは、タチというかスジが悪すぎます。」とメールを送りました。しかし、「スジが悪すぎる」というのが分からない、との返事でした。「事実を記載しただけの事」だというのです。

     

     

    K氏の「大分市の塾」における巧妙ななりすましは、普通の倫理観を持っている人間にはできません。それとも、同じようなことをしている塾教師は大勢いるのでしょうか。自分のブログでは、信頼関係がすべてだと言っておきながら、他方では「事実を記載しただけの事」と居直る。これを「スジが悪すぎる」と言ったのです。

     

     

    最新のブログでも、K氏は「自分としてはなんのやましさもないと言えばウソとなりますが、まあ自分のなかで許容範囲といいますか、そこまで大きなことをしたつもりもなかったわけで、そこについて結構なお言葉をちょうだいしました。」と書いています。

     

     

    もう終わりにします。K氏にとっては、今回の件は許容範囲内の小さなことだったのでしょう。しかし、神は細部に宿る、といいます。いったん姑息な手段でスタートすれば、初発の属性はどこまでもついて回ります。人間はそうそう変われるものではありませんからね。以上の指摘に対してK氏からは、「世代と言いますか、価値観の違いなのでしょうね。」という返事をもらいました。

     

     

    そうなのでしょう。今の塾業界には、私のような古株は必要ないのかもしれませんね。しかし、来てくれる子供たちを相手に、地域に埋もれるようにして勉強を教えている個人塾の教師もいるはずです。どんなにSNSが発達しようが、教育の基本は人対人です。K氏もそれを目指していたはずです。どうでもいい記事を、ここまで読んで下さった皆様に御礼申し上げます。

     

     

    尚、この話には後日談があります。興味のある方は以下をお読みください。

     

    『なりすまし塾長 K 氏、自作自演の幕を閉じるの巻』

    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=334

     

     

    | 塾・学力 | 16:44 | comments(7) | - |
    コメント
    未来塾長のBlogを長く愛読。今日は余りに身近な話題で目が覚めた。
    私などは成りすます意味さえ分からぬ愚鈍の輩。
    長年塾をやってますが、生徒が学校と家庭以外で接する大人の代表として言動を常に正したいと考えて来ました。その方は、なりすまさない時は生徒に敬愛される人格にもどっているおつもりなのかも知れません。が、なりすまし屋さんにお伝えしたい。子供ほど周囲の大人をきちんと見抜く存在はありませんよ。姑息な手段で生徒を集めようとする人格は全身が姑息です。人格を行ったり来たりできると考えているとしたらまだ人間が未熟なだけです。一橋大学の卒業、在校生がお読みになったらきっと情けなくお感じでしょう。また
    心ある保護者も同じ触覚で見分けます。日本もまだ捨てたものではありません。沢山の苦労人達が額に汗して毎日を誠実でありたいと頑張って生きています。世代や価値観がちがいます、では無くて、世代や価値観の違いを乗り越えて良き社会を作る一翼を担う役割が私共にはあると考えます。
    その為には謙虚な地道な仕事を通じ、個人塾ならではの信頼に基づく関係を築くことが第一です。
    つまり、身をもって目の前の生徒に全力的な聡明な学習指導をすることしかありません。それは机の上だけテキスト解答指導だけでは済まず人間性に当然関係します。当たり前です。
    生徒に言えないことは違法ではなくともネットでしてはいけないと思います。
    | 大分市内のなりすまさない個人塾女性塾長より | 2017/03/26 6:26 PM |
    個人塾女性塾長様

    コメントありがとうございます。僕は塾を始めた時、これからの塾業界は、ネットを通じてコンテンツを格安で配信する時代になると予想しました。このことはHPでずいぶん前に書きました。

    現に、リクルートの受験サプリはそれで成功を収めています。この流れは一気に加速し、中途半端な「取次店」は閉鎖に追い込まれることでしょう。アルバイト学生を大量に雇ったり、教室でDVDを見せて上前をはねる塾は、一時の流行を追っているに過ぎません。

    若い人たちは、世の中がねつ造したストラクチャーに自分を合わせて生きざるを得ないのですが、長い目で見れば、制度とか仕組みとか、価値観といったものは、生きる上でほとんど役に立たないということを、時々は思い出してもらいたいと思います。

    ビジネス本に書かれているような、メモの取り方とか時間管理の仕方といった、細かな工夫やテクニックばかりに走っていると、肝心なことを間違えてしまうような気がします。

    「道徳や倫理性のない有能な政治家」を思い描くことができないように「道徳や倫理性のない有能な教師」も思い描くことができません。道徳や倫理とは何か、それはどこから生まれるのか、という問いに対してはすでにブログで答えています。

    僕は地域に埋もれるようにして、個人塾の教師としての人生を全うしたいと思っています。
    | T/S | 2017/03/26 9:09 PM |
    学生の時、大分市内の大手の塾でバイトをしていました。生徒が分からない問題を教えて、分かるようになったときはそれなりにやりがいを感じました。が、一度バックヤードにまわってみると、それはもう利潤追求のためのマシーンでした。
    衛星授業のコマ数を少しでも多く買ってもらうために、指導というセールストークをやらされました。就職の面接で役立ちました笑。時間外労働は当たり前、生徒のことを考えた指導?笑うしかありません。保護者さんには塾に就職する人たちがどのような人たちか、どこから流れてきたのか実態を知ってもらいたいと思いました。
    せめて会社組織でない個人の塾さんにはまともなところがあるかもしれないと思っていましたが、やはり実態はこれです。もううんざりです。教育関係の仕事にだけはつきたくないと思い、今は医療器具の営業をやっています。関係ないことを書いてすいません。
    | 塾の裏側を見てしまった通りすがり | 2018/01/10 1:21 PM |
    塾の裏側を見てしまった通りすがりさん

    コメントありがとうございます。塾でバイトをされていたのはいつ頃のことでしょうか。同じように塾でバイトしていても、あなたとは全く違った受け取り方をしている人もいたと思います。もちろん塾の経営者も違った視点を持っていると思います。

    ただ、あなたは塾の裏側を覗くことで「現実」を見せつけられたわけです。どちらの見方が正しいのかという問題ではありません。「現実」はその人の立場、視点によって変わります。

    少なくとも、あなたは塾でバイトすることで傷ついたわけです。それを甘っちょろいなどというつもりはありません。逆にそれこそがあなたなのだと言いたいのです。塾の現場に順応し、ただバイト料を稼ぐだけの人もいたでしょう。塾の裏側を覗いてお金の稼ぎ方を学んだ人もいるでしょう。ただ、あなたはそうではなかった。あなたが受けた傷が、見ず知らずの人間にコメントを書かせたのです。僕はそのことが貴重だと思います。だからこうして長々と返事を書いています。

    僕たちは生まれてこのかた、「現実」は一つだと思い込まされてきました。しかしそれはウソです。「現実」は一つではありません。それに気づけば、「現実」に殺されずに生き延びることができます。断言しますが、今の「現実」は10年後にはもはや「現実」ではあり得ません。

    「現実」はすべてカッコつきで語られなければなりません。長くなるのでやめますが、あなたにとって何が現実かは、あなた自身が選ぶものです。正確には、生きている限り選び続けるものです。

    よかったらまた通りすがりに声をかけて下さい。必ず返事をします。
    | T/S | 2018/01/11 12:49 PM |
    先生、お久しぶりです。未来塾でお世話になったN・Yです。覚えておられるでしょうか。医師になって北海道を皮切りに、大阪で5年、今は三重県で病院勤めをしています。先日、久しぶりに元塾生のKと話し、先生のことが話題に上りました。Kが言うには、「いい歳なのに少しも丸くならず、相変わらず尖っているよ」とのことでした。

    彼に勧められてブログを読み、目にしたのがこの記事でした。いつまでも若々しく、ポレミックな先生の面目躍如ですね。それにしても、フェイクを地で行く「成りすまし」人間が塾の教師をしているのですから、呆れるほかありません。中身のない成りすまし人間が、政治の世界のみならず、スポーツでも、医師の世界でも大手を振って闊歩しています。うんざりです。

    息子も中学生になり高校受験を控えていますが、先生の塾に通わせられないのが残念です。「塾になんか通う暇があったら自分で勉強しろ!」と言っています。よく考えたら、これは先生のセリフでしたね(笑)。今日は名古屋も気温が40度を超えました。時間が許せば、そのうち先生に会いに行くつもりです。それまでお元気でいて下さい。
    | 元塾生N・Y | 2018/08/03 6:00 PM |
    N君、本当に久しぶりですね。

    あのN君が中学生の子持ちとは!時は容赦なく流れていきます。人生100年時代などと言われていますが、冗談じゃない。すべての人間は致死率100%です。することがなくなったら、さっさとこの世とおさらばしたいものです。

    僕の塾は、塾生の兄弟や親戚が多かったのですが、今や元塾生の子供さんが多くなりました。二世代にわたって塾をやっているわけです。それで経営が成り立っていると言ってもいいくらいです。

    今度会ったら飲みに行きましょう。ビヤガーデンで、大勢で盛り上がるのではなく、小料理屋の隅っこで、うまい肴をつつきながら、ちびりちびりとやりたいものですね。連絡を待っています。
    | T/S | 2018/08/04 10:31 AM |
    大分市内の塾教師さんへ

    コメントありがとうございます。ただ、固有名詞が含まれていたため、削除させていただきました。この件については、ブログ上で改めてコメントいたします。
    | T/S | 2019/02/16 8:18 AM |
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