昨日は猛烈な暑さの中、伊方原発差し止め訴訟の第10回口頭弁論の傍聴に行ってきました。原告となった以上最低限の義務だと思っています。裁判所に車を停めて、正面入り口に向かう途中、空から焼け焦げたこぶし大のモノが落ちてきました。見ると焼き鳥になったスズメでした。というのは冗談です。
裁判所に通うようになってもう2年になります。それにしても、3・11の福島第一原子力発電所の事故は、風化の一途をたどっています。昨日も報道陣のカメラはほとんどありませんでした。それでも画像の通り、『疾風自由日記』のSさんは元気でした。
安倍政権になってから、この国の三権分立は絵に描いた餅になっています。最高裁判所事務総局に人事権を握られ、福井地裁の樋口英明裁判長のような真っ当な判決を書ける裁判官は今や絶滅危惧種です。差し止めの判決が出るのは99%ないでしょう。それでも1%の可能性に賭けたいと思います。あきらめたら終わりですから。
そして今日、シネマ5に車を飛ばして映画を見に行きました。1週間限定の映画で今日が最終日。朝10時から1回のみの上映です。夏期講習期間中で忙しいのでやめようかと思ったのですが、観て正解でした。タイトルは『おだやかな革命』です。シネマ5さんには再上映とロングランをお願いしたいですね。
私はこの映画に勇気づけられました。なぜなら、福島第一原子力発電所の事故の教訓をしっかり受け止めて、それを実践している人たちの生き方が、本当に生き生きしていて楽しそうでしたから。この国はまだ捨てたものではないと思いました。そして、再生のカギは地方の小さな共同体=里山にあると再確認できました。
断言しますが、東京一極集中の経済も文化もエネルギー政策もやがて終焉の時がやってきます。それが里山文化つまり日本の農業を犠牲にした上に成り立っていたことに気づく時が来ます。農業と地方を犠牲にし、口先だけで持続可能な社会をとなえる国家など栄えたためしがないのですから。
ところで、私は2年半前、似たようなタイトルでブログを書いています。
『新しい生き方のヒント−静かな革命』
http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=101
次のForbesの記事もぜひお読みください。
『農村を疲弊から救え 大分県の「小さな巨人」利他の思考』
https://forbesjapan.com/articles/detail/21963/1/1/1