7月11日の木曜日、人生初の経験をしました。参議院議員の礒崎陽輔氏(舞鶴高校出身)の応援演説のために安倍総理大臣が大分入りし、街宣車の上で演説するのを聴いたのです。いつものように嘘のオンパレードでした。
思えば、ブログを始めたのも礒崎陽輔氏の詭弁がきっかけでした。そのときの過去記事を挙げておきます。特に「国語力」がないと自覚している高校生だけでなく、「国語力」に自信を持っている人にも読んでもらいたいですね。そうそう、礒崎陽輔氏の支持者にもぜひ。
東大は出たけれど − その1
http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=2
東大は出たけれど − その2
http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=3
ついでに、中学生でもわかるフェイクニュースの見分け方を書いておきます。それは5W1Hを押さえているかどうかです。質問した時に、これに答えられなければフェイクなのです。
例えば、福島第一原発の事故について5W1Hを念頭に置いて質問するのです。そうすれば、「いまだに反原発などと言っているやつらは、キワモノのパヨクだ。原発は完全にアンダーコントロール状態だ」という言説がフェイクのかたまりだとすぐにわかるのです。
ネトウヨの皆さんは、ただ安倍総理をマンセーすることで自分の存在を確認したい人たちなので、学問的な体裁をとっていても、ジャーナリスティックな論陣を張っていても、テレビに出る有名人でも、5W1Hを質問すればすぐにしっぽを出します。ただそれを質問する人がいないだけです。
人生初の経験にもどりましょう。
安倍総理大臣の前は鉄柵で囲まれています。私は入口で安倍総理大臣の顔が印刷されたパンフレットをもらい、自民党員のふりをして人ごみを掻き分け、前へ進みました。チャンスがあればヤジを飛ばそうと考えていたのですが、周りは自民党のシンパやネトウヨでいっぱいでした。そもそも目つきがおかしい若者が多いのです。「オレ様が安倍総理大臣を守るんだ」という「気概」にあふれています。ここでヤジったらどんな危害を加えられるかわかりません。
暑くて息苦しくなったので、そのマンセー集団から離れて、両脇の歩道の方へ移動しました。そこで安倍総理大臣の演説を聴いたのです。ヤジを飛ばせる雰囲気ではありません。私服警官が各所に配置され、イヤホンと小型マイクを装備して目を光らせています。イヤ、ホンとです、なんちゃって。
演説が終わったので引き上げようとすると、安倍総理大臣が今からハイタッチをします、というではありませんか。そこで私もニコニコしながらその列に並びました。彼が私の前に来たとき、今がチャンスだと思い、私は腹の底から声を絞り出し「安倍晋三!ウソつくな!」と大声で叫びました。総理大臣は明らかにビビっていました。
その瞬間、周りにいた私服のお兄さんたちが私を取り囲み抱きついてきました。「言論の自由は憲法で保障されている。あなたたちに発言を封じる権利はない!消費税が何に使われたのか知っているのか!」と叫びました。やれやれ、歳をとるとこんな遊びもできるんですね。
妨害されなければまだまだ叫びたいことがあったのです。
「こんな人たちに負けるわけにはいかないんですと、もういっぺん言ってみろ!」
「TPPはどうなった!」
「北方領土は返ってくるのか!」
「森友はどこ行った!」
「加計はどうなった!」
「アキエとタニサエコはどこにいる!」
「拉致被害者はどうなる!」
「財務省の役人を殺して平気なのか!」
「公文書の書き換えを指示したのは誰だ!」
「消費税を上げて、国民を殺すつもりか?」等々。
全部挙げれば日が暮れます。
その後、通りで信号待ちをしていると、警備の責任者だと名乗るお兄さんが近づいて来て「おけがはありませんでしたか?」と聞くのです。「あなたたちも仕事とはいえ大変だね」と答えました。
そのお兄さんに自民党のパンフレットを渡し、付いてきたりしないでねと言い残し、歩いて妻と待ち合わせの場所へ向かいました。のどが渇いたのでトキハのスタバでアイスコーヒーを注文していると、背後から「あの〜、○○新聞の記者ですが、お話をお聞きしてもよろしいでしょうか」と声をかけられました。
あれだけの人がいる中で、たった一人で言葉を発したことに感動した、とのことでした。それから1時間余り、その三十代前半の若い記者と色々な話しをしました。
話の中で、山本太郎の発する言葉とエリック・ホッファーの言葉について触れました。本当に思考するための言葉は、今では、学校教育によって刈り取られてしまって、現実を改変する力を持てなくなっている。言葉が意味を失い、単なるつじつま合わせの記号になってしまった。高学歴であればあるほど、この傾向は著しい。
山本太郎は高校中退の元芸人だからこそ、真実の言葉を話す人間を見分けられるのだ。逆に、学歴差別の上に構築された社会システムを疑わない人間は、権力と金を持つ人間を忖度することでしか人生に意味を見いだせなくなっている、等々。話題は尽きませんでした。
ところで、私が蛮勇をふるって安倍総理大臣に言葉を発したのも、山本太郎の存在があったからです。6年前から、この男は本物だと直感して彼を支持してきました。過去記事をお読みになれば、その一端を理解してもらえると思います。
国は誰のために存在するのか − 山本太郎議員を応援する。
http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=26
山本太郎 vs 安倍晋三 − 暴かれたイラク戦争の本質。
http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=28