※追加記事あり。
「森友学園=安倍晋三記念小学校」の問題は、おそらく普通に考えれば、戦後最大の疑獄事件になるはずです。でも、検察が動かないのはどうしてでしょうか。やはり、安倍首相は「立法府の長」だけでなく「司法の長」でもあるということでしょうね。これは代表質問で山本太郎氏がすでに指摘しています。
ところで、このスキャンダルの真っ最中に、安倍首相はなんと内閣記者会加盟報道各社のキャップを集めて、高級中華の「赤坂飯店」でオフレコの懇談会を開催しました。もちろんスキャンダルの報道規制が目的だと思います。懇談会に名を借りた買収行為以外の何ものでもありません。
しかし、証拠が残るような圧力のかけ方はしていないでしょうね。中華料理を食べて、皆さんで盛り上がっただけでしょう。あとは報道各社の自主規制に任せるという、いつもの流れです。
この露骨さというか無邪気さには、めまいがしそうです。これはまさに「共謀罪」に当たりますね(笑)。最高権力者とマスコミの野合ですし、その「団体の性質が一変している」ことも容易に推察されますから。要するに、なりふり構わなくなったということです。
ちなみに、英国BBCの社員は政治家の記者会見に出されるコーヒーさえ飲みません。ましてや会食すれば役員でさえ退職させられるのです。欧州で「日本のメディアの意識は、世界で最低レベル・・」と評論されているのを知っているのでしょうか。
アップするのを忘れるところでした。「瑞穂の国記念小学院」のホームページで紹介されていた、安倍晋三内閣総理大臣夫人こと「名誉校長 安倍昭恵先生」の「ごあいさつ」は23日午後、突然、写真と挨拶文が削除されました。削除された挨拶文は次の通りです。
『籠池先生の教育に対する熱き想いに感銘を受け、このたび名誉校長に就任させていただきました。瑞穂の國記念小學院は、優れた道徳教育を基として、日本人としての誇りを持つ、芯の通った子どもを育てます。そこで備わった「やる気」や「達成感」、「プライド」や「勇気」が、子ども達の未来で大きく花開き、其々が日本のリーダーとして国際社会で活躍してくれることを期待しております。』
しぶしぶ、いやいやながら名誉校長を引き受けた人の言葉とは到底思えません。それともこのあいさつ文も、森友学園が「勝手に」書いたと言うのでしょうか。
それにしても、夫婦そろって園児に大政翼賛されて、うれしいのでしょうか。
ここから追加記事。
朝日新聞デジタルの記事です。
― 27日の衆院予算委員会の理事会で、民進党が森友学園の幼稚園の運動会映像を文字にしたパネルの委員会への持ち込みを通告したところ、自民党が拒否。民進が求めた3氏の参考人招致も、審議のテレビ中継も拒んだ。民進の長妻昭氏が記者団に明らかにした。
パネルについて、自民は「私立学校の教育方針を問題にしたら、国家権力の教育への介入になる」と指摘。民進が「価値観が気にくわないのではなく、政治的中立を逸脱しているからだ」と反論。理事会終了までに決着が付かず、委員会開始後に一部の使用が認められた。
参考人招致を求めた3氏は、同学園の籠池(かごいけ)泰典理事長、売却交渉をしていた時期に財務省理財局長だった迫田英典・国税庁長官と近畿財務局長だった武内良樹財務省国際局長。民進は「疑いがないというのなら、国会に来てもらえればすっきりとする」と訴えたが、自民は「今の局長に聞けば足りる」と応じなかったという。―
http://www.asahi.com/articles/ASK2W62Q0K2WUTFK00Y.html