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さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】
さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】 (JUGEMレビュー »)
《目次》
プロローグ
第1章 テレビマンとは何者か
第2章 大事なのは、誰と仕事をするか
第3章 表現とタブー
第4章 放送は常に未完である
第5章 世の中には理解不能な現実がある
第6章 ドキュメンタリーを、誰が求めているのか
第7章 「ダメモト」が表現世界を開く──〈司法シリーズ〉のこと
第8章 「ドキュメンタリー・ドラマ」とは何か
第9章 あの時から、ドキュメンタリーは閉塞した世界だった
第10章 題材は探すのではなく、出会うもの
第11章 組織の中の職人は茨の道
第12章 「わかりやすさ」という病
第13章 樹木希林ふたたび
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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
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小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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 (JUGEMレビュー »)

安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
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松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
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清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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日本列島の全原発が危ない! 広瀬隆 白熱授業  DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年1月号増刊号
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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 (JUGEMレビュー »)

紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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新・日米安保論 (集英社新書)
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英語の実際的研究 (1969年)
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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そして、僕はOEDを読んだ
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アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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烏賀陽弘道
私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本 太郎
山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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悲しすぎる現実。
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    先日用事があって近くの郵便局へ行きました。待っている間、それとなくあたりを見回すと、一枚のポスターが目に飛び込んできました。よくできたポスターだったので、スマホで写真を撮りました。それが以下のポスターです。よ〜くご覧ください。

     

     

     

     

    社会の敵を一刀両断。なかなか迫力がありますね。その横にわざわざ二色刷りで、暴力団を「利用しない」。暴力団に「を出さない」。暴力団を「れない」。暴力団と「交際しない」。と書かれています。私はこのポスターを見てニヤニヤしていました。この4つのすべてに当てはまる誰かさんへの強烈な皮肉だと思ったからです。

     

     

     

    ちょうどそのとき昔の教え子が私を発見して声をかけてくれました。普段の私はと言えば、待ち時間は椅子に腰かけ、持ってきた本を開いて眉間にしわを寄せ、小難しそうな顔をしています。そこにはおいそれと声などかけられない知的で厳粛なオーラが立ち込めているはずです、たぶん。ところがその日はたまたまニヤニヤしていたので、声をかけやすかったのでしょう。

     

     

     

    「先生、○○です。お久しぶりです。まだ塾をやっているそうですね。来年子供が中学生になるのでよろしくお願いします。ところで、なにをニヤニヤしていたんですか」。

     

    「おっ、○○君、久しぶり。元気そうじゃないか。君の言う通り、他にとりえがないので『まだ』がんばっているよ。ニヤニヤしていたのは、このポスターが気に入ったからさ。傑作だと思わないかい?僕は思わず写真まで撮ったよ」

     

    「へ〜、そうスか?普通のポスターだと思いますが・・・」

     

     

    で、そのあとよもやま話をして別れました。なぜニヤニヤしていたのか、以下の動画をご覧いただければお分かり頂けると思います。

     

     

    山本太郎一人です。総理とヤクザの関係を国会で取り上げ、総理に面と向かって辞任せよと迫れるのは。この事件は総理の辞任に即つながるので、他の大手メディアは取り上げません。共産党も含めて、他の野党議員も追及しません。歳費泥棒もいいかげんにしてもらいたい。伊藤詩織さんの件も同様です。

     

     

     

     

     

     

     

    普通なら(私が見るところ10回以上)政権が倒れてもおかしくない事件や不祥事が持ち上がっても、安倍政権は倒れません。森友学園にまつわる国有地詐取事件、加計学園にまつわる補助金詐取事件、安倍首相の子飼いのジャーナリスト山口敬之の伊藤詩織さんレイプ事件(なんとBBCが世界に向けてドキュメンタリーを制作しました)のもみ消し等々。枚挙にいとまがありません。そして極めつきは上の動画です。

     

     

     

    私は4年以上も前から、安倍政権は犯罪者集団だと言ってきました。そしてその行動原理はヤクザそのものだと指摘しました。にもかかわらず、安倍政権は延命しています。憲法改定が悲願だと言っていますが、それは表向きの理由です。

     

     

     

    「ヤクザの友情−安倍政権の本質」

    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=30

     

     

     

    それにしても、政権の延命に手を貸しているのは、他ならぬNHKや読売新聞を始めとする大手メディアおよびジャーナリズムそのものです。その根底には、政権批判そのものがいわば「いい子ぶりっこ」に過ぎないとする、櫻井よしこや西岡力といった極右言論人たちの粗雑で俗耳に入りやすい言い分に同調する無責任な体質があるからにほかなりません。

     

     

     

    要するに、事実を一つ一つ腑分けし、何が真実かを見極めようとする地味で執拗な調査報道の精神を投げ捨てて、総理大臣と会食して政治動向を見極めようとする奴隷根性が蔓延してしまったのです。

     

     

     

    何度も言うように、今や国民の多くが政権批判を「コンビニで店員に怒鳴り散らすのと同じような利己的で、はた迷惑で、非常識な行為」だと感じるようになっています。それは以下の動画を見ても変わらないのでしょうか。悲しすぎる現実ではありませんか?

     

     

    テレビ東京はよく取材しましたね。遅すぎますが。それでも全く報道しない「皆様のNHK」よりはるかにましです。

    NHKは「公共放送」の看板を下ろすべきです。

    「安倍様のNHK」に受信料など払う必要はありません。

     

    公文書の書き換え・偽造は犯罪です。それを指示した人間は国税庁長官に出世し、記者会見すら開かず、財務大臣は居座る。総理大臣がこれを許すどころか、自分のための布陣を固める。道徳教育?憲法改定?そんなこと言ってる場合か、と思うのですが、責任は国民にあるのですから仕方ありませんね。私は塾で毎日子供たちに読み書きそろばんと外国語を教えながら、押し寄せる空しさをどうすることもできません。

     

     

     

     

    | 政治 | 17:32 | comments(0) | - |
    ネトウヨを一掃する!
    0

      やれやれ、またネトウヨさんからコメントをいただきました。20代だと名乗っていますがウソでしょうね。しかも山本太郎が動画のなかで主張していることを全く理解していません。理解していれば今回のようなコメントは書けないはずです。にもかかわらず、山本太郎を「気狂い」だと言っています。さすがネトウヨだけのことはあります。

       

       

      以下は10月21日に行われた最新版の街頭演説。自分の選挙区ではない神戸で訴えています。前回の動画と内容はダブっていますが、それでも聞く気にさせます。彼は専門用語を駆使して国民を騙すようなことはしません。普通のことばでしゃべっています。つまり、山本太郎はただ一人国民の側に立つ政治家なのです。

       

       

       

       

       

      それはともかく、私は読むに耐える批判やコメントであれば、必ず返信するようにしています。それが私の信条です。しかし、一度として読むに耐える批判をいただいたことはありません。

       

       

       

      特にネトウヨからの批判は、一読しただけで脱力するレベル(こんな言葉は使いたくないのですが)で、反論する気にすらなりません。しかも100%匿名です。実名でなくてもURLくらい公開してサイト上で議論しませんか、と提案するのですが、応じてくれた人は皆無です。屁をカマして逃げるのが彼らの習性なのです。

       

       

       

      ネトウヨではありませんが、「佐藤ママにエールを!」のコメント主さんのように、結果主義を信奉するあまり、考えることそのものを放棄している人に対しても、少しですが、相手をしました。なぜなら、彼女もネトウヨも、自分では一応考えているつもりになっているからです。

       

       

       

      さて前回の私の記事『山本太郎は日本のバーニー・サンダースである』に対して、コメントを寄せた「革命戦士」と名乗るネトウヨさんの記事は以下の通りです。もっとも本人は、「俺はネトウヨではない」と思っているかもしれませんね。しかし、正真正銘のネトウヨです。

       

       

       

      引用開始

      ― そうですね山本太郎という男は園遊会で天皇陛下に手紙を直接手渡すなんてことができる気狂いですから彼なら日本を破滅に導くような偉業が達成できるでしょう。

       

       

      「若い人たちのなかには、『政権を批判する』行為は『コンビニで店員に怒鳴り散らす』のと同じような 『利己的で、はた迷惑で、非常識な行為』だと感じている人もいるようです。これこそが教育の敗北です」と書いて居ますが若者が安倍を支持するのは当然、私は20代ですがアベノミクスのおかげでありがたいことに売り手市場です。私が学生時代民主党政権下では買い手市場もいいとこ、ネットカフェ難民なんてのもいましたね。

       

       

      トランプ的安倍晋三的ネトウヨ的言説が増えたのももうグローバリズムとか左派政党が嫌になったんですよ。鳩山的ネトサヨ的はもううんざりです。私から見れば自民党は革新的で、野党こそ保守です。憲法改正や自由貿易の拡大、安倍晋三及び自民党こそ進歩的です。― 引用終わり

       

       

       

       

      こんな日本語しか書けない人間に対して、いちいち反論する気にはなりません。すべての文章が論理的に破綻しています。それを指摘すると5〜6回分の記事を書かなくてはなりません。どんなに暇でもそれはできない相談です。「革命戦士」さんは私が書いた以下の記事を理解できるでしょうか。

       

       

       

      『私の国語の授業−文章を正確に読むために』

      http://www.segmirai.jp/essay_library/essay058.html

       

       

       

      それにしても、今から5年前の9月、安倍首相がニューヨークの証券取引所で行ったスピーチを忘れることができません。以下、首相官邸のHPから引用します。

       

       

       

      引用開始

       

      世界第三位の経済大国である日本が復活する。これは、間違いなく、世界経済回復の大きなけん引役となります。日本は、アメリカからたくさんの製品を輸入しています。日本の消費回復は、確実にアメリカの輸出増大に寄与する。そのことを申し上げておきたいと思います。
       ゴードン・ゲッコー風に申し上げれば、世界経済回復のためには、3語で十分です。

       「Buy my Abenomics」

       

      引用終わり

       

       

       

      ちなみに「Buy my Abenomics」は映画「ウォール街」の中で嘘と裏切りのマネーゲームに明け暮れる主人公ゴードン・ゲッコーが「俺の本を買えばすべて分かるぜ」と言い放ったセリフです。安倍首相にぴったりのセリフです。

       

       

       

      株価の上昇だけで日本経済を論じたり、実質賃金が上がってもいないのに消費が回復していると強弁したり、目も当てられません。今時、アベノミクスのからくりは中学生でもわかっています。日本の粉飾経済の化けの皮が剥がれるのももうすぐです。その時は「Buy my Abenomics」という言葉が虚しく響くことでしょう。

       

       

       

      さらに「革命戦士」さんは、現実を認識するだけの知力を欠いています。一つだけ例を挙げてみましょう。

      「トランプ的安倍晋三的ネトウヨ的言説が増えたのももうグローバリズムとか左派政党が嫌になったんですよ。」とありますが、この論理で行くと、「グローバリズムとか左派政党が嫌になった」から「安倍晋三的ネトウヨ的言説が増えた」ことになりますね。つまり、安倍首相は反グローバリストであり、それをネトウヨが応援しているという構図になります。

       

       

       

      でも、2年前の大統領選のとき、安倍首相はヒラリー・クリントンが当選すると思って、彼女のケツを舐めに行きました(英語でlick one’s bootsは日本語ではケツを舐めるという表現になります)。ところが顔を上げると、ヒラリーのケツではなく、トランプのケツを舐める羽目に陥っていたのです。さぞ慌てたことでしょう。

       

       

       

       

      要するに、安倍首相はグローバリズムの正体を理解しないまま、グローバリズムの走狗として日本の富をアメリカに売り渡しているだけです。それは数年を経ずして、誰の目にも明らかになることでしょう。

       

       

       

       

      それはともかく、ネトウヨの致命的な欠点は事実を知らないということです。ネトウヨ漫画家のはすみとしこ女史にいたっては、北海道地震の際、「泊」原発を再稼働せよと叫ぶつもりで、「柏」原発を再稼働せよと叫んでいました。ネトウヨがリツイートしてあっという間に拡散しましたが、せめて再稼働させたい原発の名前と所在地くらい知ってから叫んでほしいものです。

       

       

       

       

      ところが一事が万事、事実を指摘しても、ネトウヨはそれすら認めないのですから、議論の成立する余地などありません。それどころか「お前たちパヨクは、見たいものしか見ていない」などと、誰かさんから教えてもらった紋切型のフレーズを実体のない論敵に投げつけて溜飲を下げているだけです。

       

       

       

       

      私はブログで事実よりも認識の方が大事だと言ってきました。それは事実に関しては、細部はともかく大枠で認識が一致すると思っていたからです。しかし、ネトウヨはその事実すら自分たちの都合のいいように捏造し、それを指摘すると、逆に「お前たちは事実を捏造している!」と叫びます。自分たちが言われそうなことを相手に投げつけるという言葉の戦略を身につけているのです。

       

       

       

       

      ネトウヨは、イデオロギーというよりもある種の劣情を共有しています。劣情から発せられる言葉は下品になり、差別的になり、レイシズムを生みます。道徳心理学者のジョナサン・ハイトを引用するまでもなく、感情こそが論理を方向付けるのです。したがって、劣情が生み出す論理も劣った論理にならざるを得ません。野党の質問に対して下品なヤジを飛ばす総理大臣の振る舞いはその典型です。

       

       

       

       

      いったいどうすればいいのでしょうか。まず事実認定をしっかり行う必要があります。法治国家であれば、最終的には法廷で決着をつけることになります。ネトウヨや出版社を告訴し、そこで被告人を尋問して事実を捏造したことを白状させるのです。それを実行しているのが元朝日新聞の記者・植村隆氏です。

       

       

       

       

       

      「慰安婦問題は朝日新聞が捏造した」として標的にされたのが植村隆氏です。しかし、植村氏は今係争中の裁判の中で、自分への攻撃の多くが根拠のないものであることをひとつひとつ実証し、極右言論人たちの嘘とでっち上げを、次々と白日のもとに晒しています。事実認定の問題ですから、もうすぐ判決が出るでしょう。

       

       

       

       

      今回も長い記事を読んで下さった皆さんに御礼申し上げます。次回は安倍政権の周りに蝟集(いしゅう)する極右言論人たちの名前を挙げ、その発想がいかにデタラメか、なぜそういう人格が作られるのかを検証します。

       

       

      | 文学・哲学・思想 | 00:00 | comments(0) | - |
      山本太郎は日本のバーニー・サンダースである。
      0

        私のつたないブログを読んで下さっている皆さんは、私が山本太郎を応援していることをご存じだと思います。彼は何者にも媚びない、忖度しない。ただ国民のことだけを考えて行動しています。つまり、3・11の福島原発事故が生み出した正真正銘の政治家です。

         

         

         

        何度も書きましたが、政治とは、誰もが不可能だと思っていることを可能であると実証し、国民が勇気ある一歩を踏み出せるように説得する営みのことを言います。

         

         

         

        すなわち、現実を絶対化し、その改変を試みる勇気を持たない人間に対して、「現実」は一部の人間の利益に奉仕しているだけであり、したがって取るに足らない思いこみであり、一時的な夢だと喝破して見せることこそが政治の使命なのです。

         

         

         

        日本語もろくに読めず、息を吐くようにウソを言い、カルト教団を頼りにする最高権力者に取り入り、金銭欲と小権力欲を満足させ、自分のことをひとかどの人物だと勘違いしている政治家たち(いわゆるカジノ法案を成立させてこの国を賭博国家に仕立て上げ、防衛大臣の椅子に座ったわが大分県選出の岩屋毅議員のような政治家のことです)の対極にいるのが山本太郎です。彼は常に虎の尾を踏んでいます。その政治活動はいつも命懸けです。

         

         

         

        しかし、マスメディアは彼を助けようとはしません。それどころか若い人たちのなかには、「政権を批判する」行為は「コンビニで店員に怒鳴り散らす」のと同じような「利己的で、はた迷惑で、非常識な行為」だと感じている人もいるようです。これこそが教育の敗北です。

         

         

         

        大げさだと思う人は以下の動画をご覧ください。

        この動画のなかで山本太郎は言っています。「私が総理大臣だったら消費税ゼロです!消費税がこの国の経済成長を阻んでる。阻害要因のNo1です!」と。野党でこのセリフを吐けるのは彼だけです。

         

         

        20181011日。JR藤沢駅前での山本太郎の街宣。動画を見やすいものに変えました。長いですが、まず事実を知ることから始めましょう。彼が挙げている事実、および論理のどこがおかしいのか具体的に指摘するつもりで見てください。国会議員のなかで、国民と直接対話し、質問に答える機会を提供している人がいるでしょうか。それだけでも、私は彼を応援します。

         

         

         

        この動画は、トランプ氏が大統領になる前、2016年の米大統領予備選で旋風を起こしたバーニー・サンダース上院議員を彷彿とさせます。彼についてはブログで何度も取り上げました。最後に過去記事を載せているのでぜひお読みください。

         

         

         

        コーポラティズム(巨大企業と政府が癒着して国民の富を私物化し、軍隊を私兵化すること)のイデオロギーである新自由主義は日米で同時に鬼胎の政権を生みました。今の日本は、客観的な検証に耐えられないどころか言葉を無効化させるトランプ的・安倍晋三的・ネトウヨ的な言説が幅を利かせています。

         

         

         

         

        しかし、それに対抗するように、山本太郎とバーニー・サンダースという真の政治家も生まれました。この二人の主張がいかに似ているか、それを思うと感動すらします。若い人たちは、ぜひ以下の過去記事を読んで下さい。この国の将来を選択するのはあなたたちなのですから。

         

         

         『高校生の英語力向上のために』

        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=168

         

        『自分の国のこどもたちに、背中を向けているというのに!』

        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=165

         

        『「箱」の外で考える』

        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=169

         

         

        | 中高生の皆さんへ | 23:36 | comments(1) | - |
        家作りに必要なこと。
        0

          秋です。庭の木々も色づき始めました。この前まで、暑い暑いと言っていたのがうそのようです。

           

           

           

          中庭のこの木はツリバナ。九州では生育が難しく、もともと八ヶ岳あたりの高地が向いているとのことです。でももう10年になります。秋になると赤い実がなり、はじけて中から小さな鈴のような花がぶら下がります。

           

           

           

           

          ツリバナの隣はジューンベリー。黄葉が見事で透明感が好きなのですが、今年は強風にあおられて葉が散ってしまいました。もはや日本は亜熱帯気候になったかのようです。これからは、息をのむような美しい紅葉は見られないかもしれません。

           

           

           

          築23年になる杉板打ち放しのわが家も、古びが出て来て味わいを増しています。わが家は高級志向・本物志向の家ではありません。今は亡き義父から提供してもらった材木で作った「小屋」だと言った方がいいでしょう。

           

          木も人もやがては土に還ります。土に還らない素材は、どこか居心地が悪いものです。

           

           

           

          前庭にある株立ちのケヤキ。画像ではその存在感がわかりませんね。時計の時間ではなく、自然の変化や季節の巡りで流れた時間のかけがえのなさを教えてくれます。

           

           

          私は家を小動物の棲みかのように考えていたので、設計に際して自分の深いところに潜んでいる身体感覚を目覚めさせる必要がありました。ある空間に自分の身を晒し、自分の目で見、自分の身体で触れた時の経験を思い出していたのです。建築は直に接してはじめて何かが身体に染み渡り、ある反応を引き起こすものだからです。

           

          ところで、皆さんは湿式構法と式構法という言葉をご存知でしょうか。

          日本の住宅建築は湿式(ウェット)構法から乾式(ドライ)構法に変わりました。これは同時に家の「味わい」や「たたずまい」を劇的に変える要因となったのです。

           

           

          湿式構法では、木材についていえば、天然原木を一次乾燥して、柱・梁あるいは板材に加工し、その後もう一度乾燥させて建材として使用します。木製建具などは建具屋さんのもとでさらに乾燥させてから使います。取り付け後に狂いが生じないようにするためです。左官材でも水でこねて下塗りした後、乾くのを待って中塗、上塗と重ねていきます。このように水分を抜きながら作って行くので、手間と時間がかかります。

           

           

          子供の頃、実家の壁を補修するというので、父と一緒に見学に行ったことがあります。ちょうど泥をこねるところでした。そばで見ていると、左官さんが「坊主、手伝うか?」というので、さっそく裸足になり足で泥をこねました。子供は泥遊びがすきですよね。藁が混じった泥は粘度が高く重いので、すぐにバテました。こうやってこねた泥を、竹を組んだ壁に塗って行きます。それを鏝(こて)で仕上げるのは、泥が完全に乾くのを待ってからですから、数日かかります。

           

           

          昔は壁と言えば、泥壁のことでした。今はサイディングがほとんどですね。

           

           

          今でも泥壁の味わいを愛する人がいて、子供と一緒に泥をこねています。

           

           

           

          これに対して、乾式構法は文字通り乾いた建材で家を造ることを言います。よく使われる建材は、集成材や新建材などです。外部はサイディング、内部はハリモノ、プリントものの化粧合板、ビニールクロスなどです。

           

           

          最近は建具も工場で作られたものが梱包されて届きますから、大工さんは段ボール箱から取り出して取り付けるだけです。無垢の木材や左官材のように加工手間も、乾かす時間もいりません。左官材によって床が汚れないように養生をする必要もないので、住宅がスピーディーに出来上がっていきます。

           

           

          ところが、日本だけでなく諸外国でも、家造りはもともと自然素材を中心とした「湿式構法」が主流だったのです。工場で新建材が量産され、乾いた建材で家が建てられるようになってから、国や地域、地方の特色が、つまり文化が住宅から消えていきました。量産型の工業化建材は販売ルートに乗って全国くまなくスピーディーに行き渡りますから、住宅が風土的な特徴を失って画一化に向かうのは当然です。

           

           

           

          私が塾の教師として生きてきた時期は、新建材が普及する時期とほぼ重なります。世界の風景は大きく変わりました。教育は時間を切り売りし、費用対効果というイデオロギーによって駆動されるサバイバルゲームになりました。「基礎研究」にじっくり時間をかけるというような悠長なことはできなくなっています。少し長い目で見れば、これは国家のみならず個人の可能性をつぶすことになるのは自明なのですが・・・

           

           

          私は一年に一度、古寺巡礼の旅に出かけますが、それは職人の苦労や息づかいを感じて癒されたいという願望のなせる業かもしれません。土壁のひんやりした空気感や、陰翳のあるたたずまいは、そこに流れた時間と建築の奥深さをしみじみと感じさせます。

           

           

          パソコンやスマホに囲まれ、新自由主義のもとで時間に追われて生活している世代は、わずか3〜40年前でも、日本という国のかつての姿を知りません。自分が馴染んできた世界以外のものを思い描くためには、目の前にあるものとは違う何かを知っている必要があります。私にとっての古寺巡礼は、それを知るための手掛かりを探す旅なのです。

           

          | 自己救済術としての家作り | 16:15 | comments(0) | - |
          「自分は何を知りたいのか」と常に問い続ける。
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            中高校生の皆さん、お久しぶりです。私は塾の教師ですから本来なら英文法や英文読解、英作文、あるいは数学の基本的で応用の効く定理や発想について語りたいのです。さらには800字〜1600字程度の論理的な日本語を書く方法についても解説したいですね。

             

             

             

            しかし、ブログに書くより塾の授業でやれば済むことではないかと思い、あまり気乗りがしませんでした。そんな折、本庶佑氏のノーベル賞受賞の知らせを聞いて、思うところがあるので、この記事を書くことにしました。

             

             

             

            本庶氏は人生の大部分を基礎研究に費やしてきた人です。氏の短いコメントには、学問にたずさわる人間だけではなく、ジャーナリズムを志す人間にとっても、極めて重要なことが含まれています。

             

             

             

            氏は言います。「できることをやるのはつまらない。自分は何を知りたいのかという、その一点を常に考えて研究をしてきた」「教科書を信じてはいけない。あらゆることを疑うことが大事だ」と。

             

             

             

            私は塾の授業で基礎の大切さを話します。中高校生の皆さんは、先生に「基礎」とは何かを尋ねたことがありますか?数学の基礎とは?外国語を学ぶときの基礎とは?そもそも言語とは何か?と。そして「基礎」はなぜ大事なのか?と。

             

             

             

            「基礎」とは知識のことでしょうか。普通はもちろんそう考えますね。しかし、その数は膨大ですし、試験のために覚えた知識などすぐに忘れてしまいます。ですからその一々を答えるわけにはいきません。実は「基礎」には、ある分野の知識以上の深い意味があるのです。

             

             

             

            本庶氏はそれを経験的に知っています。「基礎」とは、「自分は何を知りたいのか」という初発の動機を手放さず、それを原動力に研究を続ける過程で身につく力だと言っているのです。つまり、様々な知識を体系付け、方向付け、関連付けるために必要とされるメンタリティーを保持し続けることを指しているのですね。そのためには「あらゆることを疑うことが大事だ」と。この態度を身につけていない人の学力は決して伸びません(これは街場のキラキラ塾のAI先生から学ぶことなどできないのです)。

             

             

             

            愚かな裁判官や官僚のように匿名のシステムに埋没するのではなく、皆さんは常に、誰のために、何を知りたくて生きているのか、という青臭い問いを手放してはなりません。なぜなら、青臭い問いこそが人格を形成するからです。

             

             

             

            こうして形成された人格を保持していれば、「あの男」の意図を忖度して公文書を廃棄・隠蔽したり、原発の再稼働にゴーサインを出したり、情報提供を餌に女性記者に迫ったり、セクハラ発言をしたりせずに済むのです。

             

             

             

            「自分は何を知りたいのか」と問い続けることは、自分の時間を主体的に生きることにつながるのです。私が時間にこだわるのは、まさにこのためです。

             

             

             

            昔、塾の生徒だった皆さんは私の脱線話を覚えているでしょうか。多田富雄氏の『免疫の意味論』について話し、これからの医学研究の主流は免疫をめぐるものになると言いました。そこで問われるのは、人間にとっての「死」の意味であると。生き方(職業)ではなく、なぜ生きるのか、つまり、HowではなくWhyが問題になると。

             

             

             

             

             

            そして、フェルマーの定理(3 以上の自然数 n について、 X+ Yn = Z となる自然数の組 (x, y, z) は存在しない、という定理)を証明したワイルズの話もしました。一つの定理を証明するために全人生を捧げた人間の生き方についても触れました。

             

             

             

             

             

            若い皆さんには、世間的な価値や序列にまどわされずに、自分の人生を生きてもらいたいと思います。誰でもいい誰かの人生を生きるには、人生は長すぎます。私のように平凡な塾教師でもいいのです。

             

             

             

            若い頃に読んだ福永武彦の小説『草の花』の最初にたしかペテロ伝前書の一節がありました。「人はみな草のごとく、その栄光は草の花のごとし」と。私はこの一節を心に刻んで生きています。

             

             

             

            | 中高生の皆さんへ | 14:09 | comments(0) | - |
            循環する時間、再生する命。
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              9月26日のブログでも書きましたが、今の日本社会は国民国家VSコーポラティズムの戦いの最中で、後者がほとんど勝利しかけています。しかし、沖縄で玉城デニー氏が知事になったことで、国民主権も民主主義も命脈をかろうじて保っています。それを指摘したのがニューヨークタイムズだというのが何とも皮肉ですが。

               

               

               

              コーポラティズムが生み出した新自由主義のイデオロギーは、私たちの時間を市場社会の絶対時間に服従させました。

               

               

               

              市場社会の絶対時間とはビジネス手帳に細かく書き込まれている予定のことであり、時間を制する者が受験を制するといったイデオロギーであり、私たちの意識に植え付けられた直線的な時間のことです。

               

               

               

              しかし、すでに書いたように、もともと日本の文化には「循環する時間」をテーマにしているものが多いのです。能や歌舞伎の曲目に見られるように、ほとんどが「転生」の物語です。

               

               

               

              9月26日にブログを書いたとき、実は『苦界浄土』の作家・石牟礼道子氏のことを思い出していました。それから数日して、セレンディピティーというのでしょうか、10月2日の朝日新聞26面で石牟礼道子氏の新作能「沖宮」に関する記事が目に留まりました。

               

               

               

              これも偶然ですが、ブログでも紹介した教え子M君(おじいさんが天草に住んでいて、熊本県庁に就職が決まりました)と湯布院でランチをした時、石牟礼道子の話をしました。その時、彼女の畢生の大作『春の城』を勧めたのを思い出しました。

               

               

               

               

               

              『春の城』は、農作物を作り、信仰を大切にし、質素に、つつましやかに生きていたごく普通の人々が、なぜ一揆に参加し、幕府に壮絶な戦いを挑むようになったのか、登場人物一人ひとりに寄り添って、丁寧に描かれた物語です。

               

               

               

              話を元に戻しますが、「沖宮」は、島原の乱(1637〜38年)の後の天草が舞台です。天草四郎の乳きょうだいで孤児となった少女あやは、干ばつに苦しむ村のため、竜神のいけにえに選ばれます。緋色の衣をまとい、海の底へ沈んでいくあや。その魂を迎えに、四郎の霊が現れるという筋立てです。

               

               

               

              評論家の渡辺京二氏は、「沖宮」で描かれた、共同体のために弱い立場の者が犠牲に差し出される、という構造に注目します。水俣病の補償交渉を支えようと、チッソ本社前の座り込みなどに参加するうち、石牟礼さんに「自分たちは見捨てられ人身御供になるのだという強迫観念が宿ったのでは」と、創作の背景を指摘しています。

               

               

               

              石牟礼さんは生前、「あやは死ぬのではなく、海底にある生命の源に還ってゆくのです」と語っていたそうです。そのあやがまとう緋色の衣は、親交のあった人間国宝の染織家、志村ふくみさんが監修します。

              新作能「沖宮」は6日に熊本市の水前寺成趣園能楽殿、20日に京都市の金剛能楽堂、11月18日に東京の国立能楽堂で上演予定です。

               

               

               

              言うまでもなく、循環する時間は、生命の源に還ってゆく命を運ぶ舟のようなものです。悠久の時の流れのなかで、生命の源に身をゆだねていれば、この瞬間がまた巡り来ることを信じさせます。日本文化の根底にはこういった時間感覚、信仰があったのです。だから私たちは何が起こってもそれを受け入れてきました。人間は生まれ変わる、再生するという世界観は人間の魂を根底から癒す力を持っているのです。

               

               

               

              しかし、福島の原発事故によって私たちの世界観は大きく毀損されました。国家の連続性も絶たれました。その認識を持てるかどうかが、これから先、生き延びられるかどうかのカギを握っています。天変地異に限らず、何が起こってもそれを受け入れ、じっと耐え忍び、再生の時を待つという日本人のエートスが、逆にこの国を滅びに向かわせているのですから。

               

               

               

              もはや手遅れだと思いますが、私たちにできることはただ一つです。日本にある全原発を一日も早く廃炉にすることです。物事には優先順位があります。まず、国民の意識をこの一点に向かわせるのがジャーナリズムの仕事です。

               

               

               

              次に、コーポラティズムが撒き散らす新自由主義のウィルスと戦っている沖縄を支援し、基地のない沖縄を再生させることです。東京オリンピックに浮かれ、テレビのバラエティー番組を見て痴呆になるのは自由ですが、これは後にしてもらいたいものです。

               

               

              | 文学・哲学・思想 | 23:53 | comments(0) | - |
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