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さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】
さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】 (JUGEMレビュー »)
《目次》
プロローグ
第1章 テレビマンとは何者か
第2章 大事なのは、誰と仕事をするか
第3章 表現とタブー
第4章 放送は常に未完である
第5章 世の中には理解不能な現実がある
第6章 ドキュメンタリーを、誰が求めているのか
第7章 「ダメモト」が表現世界を開く──〈司法シリーズ〉のこと
第8章 「ドキュメンタリー・ドラマ」とは何か
第9章 あの時から、ドキュメンタリーは閉塞した世界だった
第10章 題材は探すのではなく、出会うもの
第11章 組織の中の職人は茨の道
第12章 「わかりやすさ」という病
第13章 樹木希林ふたたび
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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
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小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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 (JUGEMレビュー »)

安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
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松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
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清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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 (JUGEMレビュー »)

紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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新・日米安保論 (集英社新書)
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英語の実際的研究 (1969年)
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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そして、僕はOEDを読んだ
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アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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英語教育に携わる人は、一度この本を読んでみるべきではないでしょうか。言葉は悪いですが「英語ばか」がこの国には余りにも多すぎる気がします。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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烏賀陽弘道
私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本 太郎
山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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転換期の日本へ―「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か (NHK出版新書 423)
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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今年度ノーベル文学賞受賞作品。チェルノブイリは言うまでもなく、フクシマでさえ人々は忘れたがっています。もう過去のことだと言い聞かせて。しかし、過去のことではなく、まぎれもない現在進行中の現実であり、私たちが生きている世界そのものです。この本を読んだ後、橋下徹が御堂筋をイルミネーションで照らし出し、F1カーに乗って写真を撮っているところを見ました。その時のセリフ。「大阪はここまでできる!」

もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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会話は最も人間的な営みである。
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    私は人と話すことが好きです。直接会って話すことも嫌いではありません。最近はマルクス・ガブリエル氏とよく話をしています。もちろん著作を通じてですが。読書も一種の会話なのです。

     

     

     

     

    「その問題が最も重要だと考えていました。おっしゃるようにテクノロジーは、独自に進化するロジックを持っています。そのロジックが僕たちの倫理意識を滅ぼしているのですね。あなたはそれに関して最も根源的な思考を展開しているように見えます。よかったらコーヒーでも飲みながら、数時間で結構ですから話して行きませんか」

     

     

    「もちろんいいですよ。是非話しましょう。私はどこにも行きませんから。すべての問題に答えることはできませんが、テクノロジーの進化と教育システムとの関係を議論したいですね」

     

     

     

    これは私が勝手に想像したものですが、会話に必要なのは、誰と話すか、何を話すかというこの2点です。もちろん世間話もいいものです。時候の挨拶やお互いの無事を確認し合うことも大切です。しかし、私にとって『なぜ世界は存在しないのか』を起点に、問題意識を共有する人との会話ほど楽しいものはありません。

     

     

     

    誰と話すか、何を話すかという2点に戻りましょう。前回のブログで、外国人に道を尋ねられた時、困らないように「英会話」を勉強することの不毛さについて書きました。こういう発想は英会話産業の儲け主義にまんまと騙されているわけですが、致命的にむなしいのは、「会話の相手」と「中身」が全く想定されていないことです。

     

     

     

    確率的にほとんどゼロに等しい(いまはスマホの時代です)外国人に道を聞かれた時のことを想定して英会話学習にはげんでも、お金と時間を無駄にするだけだと書いたのは、まさに「会話の相手」と「中身」が全く想定されていないからです。

     

     

     

    「じゃあ、オレたちが日本語を習得するとき、会話の相手を想定していたとでも言うのかよ。いつの間にか身についていたんだろ。だから英会話を勉強するときだって同じじゃね〜か。なにをグダグダ言ってるんだ!」という意見もあるかもしれません。ネトウヨの影響で、こんな言葉使いになってしまうのをどうかお許しください、なんちゃって。

     

     

     

    それはともかく、幼児が母語を習得していくメカニズムはいまだに解明されていません。おそらく、DNAの仕業ではなくて、神様からのプレゼントでしょう。私は大学時代ロシア語を勉強しましたが、こんな複雑な言語を習得するロシア人の子供たちはみんな天才だ、と思ったものです。もちろん日本の子供たちも同じです。それほど母語を修得するときは神の恩寵と呼ぶしかない力が働いているのです。

     

     

     

    「英会話」と母語の習得を同列に論じることなどできません。「ゼロ歳からの英会話」がどれほど荒唐無稽で残酷なものか、人間の神秘的な力に弓を引くものか、分かろうとしない親御さんがいるのは悲しいことですね。第二言語として英語を勉強する時に頼りになるのは、必要性と目的意識、そして自由になる時間です。「神の恩寵」は当てにできません。

     

     

     

    私は英語がそれほどできるわけではありません。それゆえ、誰と話すか、何を話すかという2点にこだわって、勉強を続けています。話したいと思わない相手と、中身のない会話を交わすことほど疲れることはありませんからね。

     

     

     

    これまで、この人となら話したいと思う人が何人もいました。今回は英語だけに限って具体的人物を紹介しましょう。もちろん私の個人的な感想であり、好みが反映されていることは言うまでもありません。しかし、こういう人と話してみたい、そのためなら英語の勉強を続けようと思っています。

     

     

     

    まず一人目は、言語学者のノーム・チョムスキー氏。高齢ですが、世界で最も論文引用数の多い学者・活動家です。演題は「Education For Whom and For What」(誰のための、何のための教育か?)です。

     

     

     

    二人目は、ノーベル文学賞を受賞する前から、ブログで何度も取り上げていたカズオ・イシグロ氏です。彼の話す「英語が好き」なのではありません。言葉は、話す人物の内面を表出させます。私は彼の実験精神と自由さが好きなのです。長いですが、是非最後までご覧ください。

     

     

    | 英語教育 | 13:29 | comments(0) | - |
    「英会話」って何?
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      数日前、用があってパーク・プレイスに行きました。「くまざわ書店」に向かっていると、場内アナウンスで英会話教室の宣伝が流れてきました。な・な・なんと「ゼロ歳からの英会話」と叫んでいるではありませんか。

       

       

       

      えっ、びっくりするのはお前だけだよ、とおっしゃるのでしょうか。そうかもしれませんね。なるほど、そのアナウンスに衝撃を受け、精神が錯乱して脳波が乱れ、よだれが垂れて二つの眼球が飛び出したりするのは私くらいかもしれません。

       

       

       

      まわりを見ると、皆さんほとんど聞いていないか、軽〜く聞き流してショッピングを楽しんでいるようでした。でもちょっと考えてみて下さい。「ゼロ歳からの英会話」なんですよ!ゼロ歳と言えば、まだ1歳になっていないんですよ!当たり前ですが・・・。自分の親の顔がやっとわかりかけるころから、「英会話」なんですよ!

       

       

       

      ゼロ歳から自分の子供に「英会話を習わせよっかな〜」と考えている親御さんにぜひ会ってみたい。いや、マジで。なぜ日本語ではなくて「英会話」なのか、訊いてみたいものです!自分の子供をアメリカ人にでも育てるつもりなのでしょうか?

       

       

       

      「子供4人全員を東大医学部に合格させた佐藤ママも、4人全員を1歳から苦悶式に通わせたというじゃないの。1歳からじゃもう遅いのよ。ゼロ歳からじゃなくっちゃ、もう無理!」などという返事が帰ってきたらどうしましょう。

       

       

       

      そんな親の相手をするのは、まともな神経をしている私には、もう無理!です。いっそのこと、ライダーキックでもくらわして逃げようか。いや、四の痔固め(字が違うことくらい分かっていますよ。安倍ちゃんじゃないんだから)のあと、連続技で逆エビ固めを食らわして泡を吹かせ、ギブアップさせてやろうかと想像したくらいです。

       

       

       

      やれ、東大医学部だ、ハーバードだ(ここはヨットハーバーど!なんちゃって)、ジュリアード音楽院だ、受験は母親が9割なのだ!英語で一流を育てるのだ!バカボンのママなのだ!グローバル社会で落ちこぼれたら悲惨なものよ。一気に貧困層へ転落よ!剛力 彩芽と宇宙にも行けないのよ!どうしてくれるのよ!

       

       

       

      どうもしませんけど・・・。世の母親たちを焦らせ、競争に駆り立てる「一流」の母親たちと出版社。出版不況の中で一定数の読者を獲得しようと思えば、周囲は皆ライバルだと考え、自分の子供だけは「1%」の「一流」に育てようと妄想する付和雷同型の親をターゲットにするしかないのですね。

       

       

       

      この種の親たちは、自分の発言や行動が、世の中に差別的な空気を作り出していることに気付いていません。いや、なんとなく気付いているのかも知れませんね。それで「グローバル社会」という中身の全くない言葉を呪文のように唱和して、世の母親たちだけでなく、自分をごまかしているのです。

       

       

       

      ダグラス・ダミス氏は『イデオロギーとしての英会話』の中で「英会話の世界は人種差別である。雇用方式において人種差別であり、その広告が人種差別であり、テキストブックやクラスに蔓延するイデオロギーにおいて人種差別的」だと言っています。極端な言説でしょうか。

       

       

       

      作家で詩人の富岡多恵子氏が『英会話私情』(集英社文庫)の中で、「英会話は敗戦によって生まれた日本独特の大衆文化である。従って英会話という言葉があるうちは、まだ戦後である」と喝破していたのを思い出しました。寸鉄人を刺す見事な例です。

       

       

       

      いえ、何もこれから英会話を学ぼうとしている人を冷やかそうと思っているわけではありません。すぐ「なんだこいつ、上から目線でエラソ〜に言いやがって」などと思っている、そこのあなた。私は誰もが納得する経営学の基本を語ろうとしているだけです。

       

       

       

      「日本もどんどんグローバル化して、オリパラ(なんのこっちゃ)やラグビーのワールカッ(末尾のdとpは発音しません)もありますよね。それで外国人の方が大勢やって来ていますでしょ。で、いつ道を尋ねられてもいいように、英会話を勉強しようかと思っているのです」とおっしゃる女性に相談を持ちかけられたことがあります。いや〜、なんというお人好しのボランティア精神でしょうか。

       

       

       

      でもちょっと待って下さい。いったい世界のどこに、道を尋ねられたときのために外国語を学ぶ人がいるというのでしょう。私の狭い経験でも、日本人以外でそんな動機を持っている人に出会ったことがありません。

       

       

       

      その時のために少なからぬお金を払い、何年も英語を勉強してきたにもかかわらず、道を尋ねられなかったらどうするのでしょう。それに相手の言うことをカンペキに聞き取れても、たまたま尋ねられた場所を知らなかった場合は、いったいどうするのでしょうか。

       

       

       

      私はこういう人には必ず次のように訊きます。

       

       

      ・あなたはどんな苦労をしてでも英語が使えるようになりたいですか?

       

      ・あなたが身につけたい、身につけなければならない英語は、どのようなものですか?

       

      ・その英語を手段として、あなたは何をやるつもりですか?

       

      ・その英語を身につけるために、毎日どれくらいの時間を使えますか?

       

      ・それをいつまでに実現されるつもりですか?

       

       

      以上の質問にできるだけ具体的かつ明確に答えてみて下さい。それによってあなたが必要とする英語学習の量と方法が決まるからです、と言います。

       

       

       

      「教養を高めるため」とか「英会話を趣味にしたい」とか「ボケ防止のために」などという人には次のように念を押します。「教養を高めたり、趣味にしたり、ボケ防止のためにするのが英語でなくてはダメなのですか?」と。

       

       

       

      ダイエットを目的とするエクササイズや健康食品の定期購入、アンチエイジングのための化粧品のお試し買いなどと同じノリで英語学習を考えているなら、やめた方がいいとアドバイスします。

       

       

       

       

      そして、「なかなか上達しない英語に時間とお金をかけてイライラするくらいなら、映画を観たり、読書をしたり、好きな歌手やグループの追っかけをやったり、スポーツでいい汗を流し、美味しい料理に舌鼓を打つ方が、はるかに有意義な人生を送ることになると思いませんか」と言います。ほとんどの人は「それはそうよね」と珍しく私の考えに賛同してくれます。

       

       

       

      そもそも英語を習得することによって得られるメリットと、その修得にかかるコストを考えた場合、つまりインヴェスティッド・キャピタル(投下資本)とそこから得られるベネフィット(利益)を計算してコスト・パフォーマンスを考えた場合、コストがメリットを上回ると予想されたら、それには手を出さないのが、資本主義社会における経営学のイロハではないでしょうか。柄にもなくカタカナだらけの説明をしましたが、実は小学生でもやっていることです。

       

       

       

      私は子供たちに、できることなら生き生きと自分固有の人生を生きてほしいと思っています。英語学習がそのために必要であれば、勉強方法を教えますし、自分の経験を語りたいと思います。

       

       

       

      しかし、よく考えてみると、べつに英語ができなくても困らない国に私たちは生きているのです。(日本語という)母語だけで人生のほとんどを過ごせる国はそうそうありません。私たちは日本という国の文化的資源の豊かさにもっと感謝すべきなのです。

       

       

       

      それでもどうしても英語のプロになりたいと考えている人には二つだけアドバイスをしたいと思います。

       

       

       

      1:涙ぐましいというか、時には痛ましいような努力が、生涯を通じてなされるという、いわば「終わりのない旅」を覚悟しなければならないということ。

       

       

      2:日本人が英語を話せない本当の原因は、すでに述べたように切実な必要性がないからです。言い換えると、目標が明確であればあるほど、目標を達成する可能性は高くなります。学習過程で味わう不安や焦燥感は、目的意識が強ければ強いほど、払拭されるということです。

       

       

       

       

      あなたは目標をきちっと設定して、それに情熱を傾け、好奇心を絶えずかきたてて日々英語の学習にまい進する、前向きのマゾヒストになれますか?

       

       

       

      私は年端も行かない子供たちに、「楽しいね!」「やればできるじゃん!」などという言葉をかけて英語学習を強制することに何のメリットも感じません。彼らの人生の貴重な時間を奪っているだけです。長じて、せいぜい上品な差別主義者になるのが関の山です。そんなことなら、鼻くそをほじくりながら寝ていた方がはるかにましだと断言できます。

       

       

       

      もちろん、自分で目標をはっきり設定できる高校生くらいになれば、話は別です。一時期、死ぬほど勉強するのも悪くないと思います。でもどうして「英語」なのかなあ。答えは富岡多恵子氏の言葉にあります。

       

       

       

      この話題は次回に続きますが、以下はアクセス数がとても多い記事です。参考にしていただけると幸いです。

       

       

      『早期英語教育は、子供たちから考える力を奪う。』

      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=419

       

       

      | 英語教育 | 16:30 | comments(0) | - |
      Kさんからの便り。
      0

        塾を始めた30代の初め、ある生徒が授業の後、独り言のようにつぶやきました。

        「誰も分かってくれる人がいない」と。

         

         

        まだ若かった私は答えました。

         

         

        「僕はどうでもいい100人からわかってもらうよりも、心ある一人の人からわかってもらうことのほうが大事だと思う。100人、いや1万人から支持されても、その中に尊敬できる人が一人もいなかったら、これほど虚しいことはないだろう。人間にとって最も大事なことは、多数決で決めることはできないんだからね。僕は僕なりの仕方でしか君のことを理解できないし、それも間違っているかもしれない。でも僕は人生で出会った人が誰であれ、その人にとって心ある一人の理解者でありたいと思う。そうなるように心がけていくつもりだよ。」と。

         

         

         

        今から思えば赤面するような青臭いセリフですが、しかし、その思いは今も変わっていません。おおぜいから支持される生き方は、どこか胡散臭いのです。逆に、ある人を本当に理解しようとすれば、必ず世間的な常識とぶつかります。つまり孤立を余儀なくされるのです。

         

         

         

        私たちは偶然この世に産み落とされます。人間の生は極めて不条理なものです。私たちが主体的に選択できるものは限られています。どんなに強い意志や理想があっても、理不尽なことに翻弄される運命を免れないのです。

         

         

         

        しかし、群れから離れた一人の時間だけが、本当になるべき自分に気づかせ、心から望む生を実現する構想力を生み出します。私は生徒に自分の人生を生きて欲しいと思っています。難関大学に合格するなどということは、瑣末なことです。単なる通過地点や手段を人生の目的と勘違いしてはなりません。

         

         

         

        今から2ヶ月半ほど前、長野県に住む元教え子のKさんを訪ねました。以下はそのKさんからもらったメールです。懐かしく、うれしい便りです。人生はまだまだ続きます。どうかお元気で。機会があれば、今度はゆっくり信州を旅したいと思っています。

         

         

         

        ― 先生、昨年は、青木村の拙宅までお越しいただきまして、ありがとうございました。

        その後、お元気でお過ごしでしょうか。

         

         

        とても嬉しい再会で、お礼のお便りをと思いながら気づけば年を越してしまいました。

        今頃になってご連絡差し上げる失礼をお許しください。

         

         

        地縁も血縁もない信州で、自分の子ども時代と思春期にお世話になった恩師と再会するというのは、実に不思議な感覚でした。月日の流れなどなかったように、先生も奥様も当時のままで、一気に時間を飛び越えた心持ちになりました。

         

         

        未来塾のホームページとブログを見つけて、ランダムに投稿を読ませていただきました。

         

        先生も歌手の浜田真理子さんがお好きで、キース・ジャレットもお好きで、ネトウヨが大嫌いで、大分を離れてもうずいぶん経つのに、相変わらず私は“未来塾チルドレン”なのだと笑いがこみあげてきました。

        (浜田真理子さんのライブ、ぜひ一度行かれてください! 最高でした)

         

         

        会社を辞め、仕事を一旦手放し(夫婦揃って高給も手放し!)、見知らぬ土地へ軽々しく移住して、その後はずっと手つかずだった真っ暗な天井裏を掃除し続けるような約3年でした。

         

         

        いまだに、「あれ? 私会社がこんなに嫌だったんだ。いや、けっこう楽しい思いもしたんだけどな……そうだったのか」と気づくなど、ずいぶん遅い何かを経験しています。

         

         

        わりと後悔の多い人生で、特に長生きしたいとも思わず生きてきましたが、最近読んだ本の影響で「長生きしたい」と思うようになりました。

         

         

        年を重ねるごとに、世界から感得できるものは増え、センサーの精度も上がっている気がします。

        まあ、そのうち使い物にならなくなるかもしれませんが。

        とりあえずは、この世を味わい尽くしたいと今は思っています。

         

         

        その前に、子どもがまだまだ小さいので、そちらを何とかしないといけません。

        といっても、勝手に育っていくのですが。

         

         

        お会いした時には、長男・泰生の態度をきちんと叱れず、失礼しました。

        日々の雑事に追われるばかりで、親業も10年近く経つのに肝心のところがちゃんとできないままです。

         

         

        泰生は学校に通わない道を今は選んでいて、結局なんだかんだで学校に行き通した私と夫の知らない景色を見せてくれています。すっかり学校嫌いになってしまった私たちは、下のふたりもできれば学校には通わせたくないのが本音ですが、これまたどうなるのでしょうか。

         

         

        悲しいかな編集者は「人生ネタになってナンボ」の精神が染みついているので、何があっても楽しもうと思っています。

         

         

        次はいつ大分に帰れるかわかりませんが、今度は未来塾に伺えると嬉しいです。

        「母ちゃんは、ここで人生の礎を築いたのだよ」と子どもに言ってみたいです。

         

         

        次にお目にかかれる時まで、先生のブログをコツコツ読んで、流れた月日の間を埋めていきたいと思います。

         

         

        日は少しずつ長くなってきましたが、まだまだ寒い日が続きます。

        どうぞくれぐれもご自愛ください。

         

        奥様にもどうぞ、くれぐれもよろしくお伝えください。

         

        それでは、また。

         

        | 身辺雑記 | 12:37 | comments(0) | - |
        真理とは方向感覚である。
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          一つの国が滅びるというのはこういうことなのだと、最近つくづく思います。地震や津波、火山の破局噴火、台風などの天変地異によって国が滅ぶこともあるでしょうが、これは私たちの意思の及ばない出来事なのでどうしようもありません。

           

           

           

          しかし、滅亡を回避しようと思えばできるにもかかわらず、私たちは不作為によってこの国の衰退と滅亡を自ら招き寄せています。南海トラフ地震がスタンバイしているときに、原発を再稼働させ、使用済み核燃料の処分を放置しているのですから。もちろんこれは一例に過ぎません。

           

           

           

          危機に直面していても、根拠のない安心感をいだくのは、「みんな仲良く」というスローガンを教室の壁に張っただけで、「みんな仲良く」なれると錯覚するような教育のせいかもしれません。

           

           

           

          その結果、高校生や大学生になっても、いや社会人ですら、「政治的な発言はダサいよね」「世の中を批判するのって、コンビニの店員にクレーム付けてるような感じじゃん」「皆が幸せになれるなんて幻想だよ」「やっぱ、自己責任でしょ」というような、誰に対して発言しているのかわからない、他者意識のない言葉を発するようになったのです。

           

           

           

          ネトウヨの発言はまさにこれです。しかし、こういった言葉の集積こそが国の土台を切り崩し、存立を危うくしていることに気付かねばなりません。

           

           

           

          地震や津波の後、国土がかろうじて残ったとしても、原発が暴発し、放射能によって国土が半永久的に汚染されれば(福島で現実に起こっていることです)、この国は終わるのです。豊かな水と大地、季節の巡りとともにあった五穀豊穣を祝う村々の祭りと祈り。それも遠い昔の記憶として風化の運命をたどります。

           

           

           

          このままでは、日本は、世界の核のゴミ捨て場になるしかありません。それは大げさだ、そんなことはありえないというのであれば、その根拠を示してほしいと思います。私は愚かな政権によって、ロシアンルーレットの実験台にされたくないのです。

           

           

           

          3年半前に亡くなった鶴見俊輔氏はインタビューの中で次のように語っています。

           

           

          「 私にとっては戦後50年よりも戦中の方が重いんですよ。 その戦中のほうが重いという感覚が重大だと思う。 真理は間違いから逆算される。間違いは間違いとして認識する。こういう間違いを自分がした。その記憶は自分の中にはっきりある。

           

          だけどこの間違いの道がこうあって、ゆっくり考えていけば、それがある方向をさしている。それが真理の方向だ。だから真理は方向感覚と考える。その場合、間違いの記憶をぎゅっと持っていることが必要だ。これは消極的能力だ。負けたことは忘れない。戦中の様々な記憶を保ち続ける、それが未来だと思う 」と。

           

           

           

          今この国で、誰よりも「間違いの記憶をぎゅっと持っている」のが天皇皇后両陛下です。両陛下は私たち国民に代わって、戦争で犠牲になった310万人の魂を慰霊する旅を続けてこられました。両陛下は靖国神社に一度も参拝していません。死者の魂を国家の都合で差別することは、真理の方向が逆だと認識しているからです。

           

           

           

          1975年、皇太子ご夫妻として初めて沖縄を訪問された時、反対派から火炎瓶を投げられたにもかかわらず、鎮魂の思いは変わらず、周囲に「何度でも沖縄に行きたい」と語り、6月23日の「沖縄慰霊の日」には欠かさず黙禱(もくとう)をささげてきました。退位前に沖縄に足を運びたいというお二人の強い希望により、昨年11回目の訪問が実現しました。両陛下こそが、間違いから逆算して真理に到達しているのです。

           

           

           

          今この国の支配層は、完全に方向感覚を失っています。歪んだ歴史認識と復古的ナショナリズムに侵されたカルト集団が新自由主義的イデオロギーの洗礼を受けているからです。

           

           

           

          沖縄に寄り添うと言いながら、辺野古に土砂を投入し、政権の御用放送局・NHKのインタビューでサンゴはあらかじめ移しているなどと平気でウソを言う男は、戦争犠牲者のみならず、被災者や社会的弱者に常に心を寄せてきた天皇皇后両陛下の対極に位置しています。

           

           

           

          こんな男がこの国のトップにふんぞり返り、国民から一定の支持を得ていることそのものがこの国の劣化です。アベノミクスのおこぼれに預かってはしゃいでいるうちにこの国は確実に滅亡へと近づいています。私はネトウヨのような無知・無思考ではないので具体的な論拠を一つだけ挙げます。

           

           

           

          経団連の中西宏明会長(日立製作所会長)は、年初のインタビューで、3.11以降、東日本の原発が1基も再稼働していないことを例にあげて「国民が反対するものはつくれない。反対するものをエネルギー業者や日立といったベンダーが無理につくることは民主国家ではない」と語っていました。

           

           

          経団連の中西宏明会長

           

           

           

           

          ところが15日、原発の再稼働が進まない状況について、「私はどんどん進めるべきだと思っている。原子力というエネルギーを人類のために使うべきだ」との見解を示し、そのうえで「原子力に関する議論が不足している」と述べ、政界や学界などを巻き込んだ討論会の開催を訴えたのです。そして同日の定例会見では「安全性の議論を尽くした原発も多いが、自治体が同意しないので動かせない。次のステップにどうやって進めるのか。電力会社だけの責任では済まされない」と語ったのです。

           

           

           

          財界関係者によると「安倍官邸から怒られたのではないか。原発推進は安倍政権の基本政策なのに、『国民が反対するものはつくれない』と異を唱えた。安倍官邸から激怒されておかしくありません。世論調査では反対が多数ですからね。それで慌てて官邸に聞こえるように“原発推進”を叫んだのではないか、とみられています」とのことです。

           

           

           

          いずれにせよ、政権の中枢にいる人間たちが「方向感覚」を喪失しているのです。福島の原発事故の後、国内で原発を作ることは難しくなったので、国民の税金を担保に海外で売ろうとしました。何という反倫理的な所業でしょうか。それもことごとく頓挫しました。

           

           

           

          かくなる上は、もう一度国内でと考えているのです。バカにつける薬はないとはこのことです。こういった一連の流れを画策しているのは、坊ちゃん総理ではありません。そんな発想も能力も彼にはありません。

           

           

           

          では一体誰が暗躍して、この国を滅亡へと導いているのでしょうか。私たちが忘れてはならない中心人物を3人だけ挙げておきます。

           

           

          国土交通省出身の和泉洋人首相補佐官。経産省出身の今井尚哉(たかや)首相秘書官。そして元首相秘書官の柳瀬唯夫氏です。この3人は「森友問題」「加計学園」問題に関与している「官邸官僚」です。彼らが「官邸ポリス」と組んで、方向感覚ゼロの坊ちゃん総理の劣情に媚び、国家を私物化し、小さな権力欲を満足させている哀れな人間たちです。

           

           

          和泉洋人首相補佐官

           

           

          今井尚哉(たかや)首相秘書官

           

           

           

          元首相秘書官の柳瀬唯夫氏

           

           

           

           

          さて、私たち国民はどうすればいいのでしょうか。簡単です。生き延びたければ、そしてこの国の自然環境を少しでもましな状態で次の世代に手渡したければ、自公政権と維新の会に投票しなければいいのです。でもそれが難しいのですね。そうしないように教育されているので・・・。

           

           

          | 文学・哲学・思想 | 12:48 | comments(0) | - |
          最もアクセス数の多い二つの記事について。
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            ブログを書き始めてから4年が経過します。この間、543本の記事を書いてきましたが、アクセス数が突出して多いのが以下の二つの記事です。

             

             

            .「反日」で「左翼」の妻は「極左雑誌」を愛読しています。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=281

             

            .「ビリギャル本」の詐欺性について。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=292

             

             

             

            特に1は、『通販生活』の記事について書いたものですが、毎日100を超えるアクセスがあります。おそらく、「反日」「左翼」「極左雑誌」をキーワードに検索しているネトウヨに「人気」なのでしょう。その割には全く反論がありませんが・・・。ネトウヨの実態については、次回改めて取り上げる予定です。

             

             

             

            その『通販生活』が、また時機を得た本質的で分かりやすい動画を作りました。ぜひご覧下さい。

             

             

             

             

             

            いわゆる戦争法案によって、自衛隊は米軍とともに世界のあらゆる地域で「活動」できるようになったのに、なぜ安倍政権は改憲にこだわる必要があるのかと不思議に思う人もいるでしょう。安倍首相の歪んだ認識と心理はひとまず置いておきます。

             

             

             

            その答えは、以前から当ブログで指摘してきたように、緊急事態条項を憲法に書き込むためです。これによって、文字通り安倍政権によるファシズム体制が完成するのです。それを「背後」で(安倍氏のように「せご」などと読む人はいないでしょうね)推し進めているのが、法務省や警察官僚です。

             

             

             

            にもかかわらず、大手マスメディアは、現実を正確な言葉で表現し、進行している事態を批判するという最も基本的な責務を放棄しています。「安倍一強体制」ではなく「安倍独裁体制」という言葉を使うべきです。彼らは、歴史的事実を指摘して国民の警戒心を高めるよりも、現体制に与することを選んでいるのです。

             

             

             

            例えば、『報道ステーション』は、映画『ボヘミアン・ラプソディー』を「世界中で大ヒットとなっている映画です!」と紹介したにもかかわらず、ブライアン・メイ氏が呼びかけた辺野古埋め立て中止請願署名のことは完全スルーしました。報道番組がバラエティ番組に堕したことの証左です。安倍官邸の意向を損ねるかどうかというフィルターで番組作りをしているのですから、番組のレベルも小学生並みになるわけです。

             

             

             

            なぜこんなことを言うかというと、わずか2年前、その『報道ステーション』が素晴らしい特集番組を作っていたからです。タイトルは『独・ワイマール憲法の"教訓" − なぜ独裁がうまれたのか?』です。

             

             

             

            これは『報道ステーション』のスタッフが叡智を結集して送り出した過去最高の特集です。放映された当時、私はすぐブログで動画を取り上げたので鮮明に覚えています。しかし、その後まもなく、「著作権者により削除されました」とのことで、観ることができなくなっていました。同じテレビ局でもこれほどまでに変わるものかと驚きます。

             

             

             

            今回その動画が復元できたので、再びアップします。削除されないうちにご覧下さい。およそ社会科や歴史の教師でこの特集の意味が理解できない人は、AIによってほどなく職を奪われる運命にあることを自覚しておいた方がよいでしょう。

             

             

             

             

             

            | 文学・哲学・思想 | 15:24 | comments(0) | - |
            映画『A GHOST STORY』 − 魂を浄化するために。
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              大晦日は、見たい番組がないので、ブログを書いた後、いつものようにお気に入りのCDを聴いて過ごしました。元旦は午前中に家の用事を済ませ、午後からシネマ5に向かいました。A GHOST STORYを観るためです。登場人物は二人だけ。セリフもほとんどありません。製作費は何と1千万円。しかし、印象的な音楽とともに、私には忘れられない映画となりました。

               

               

               

               

               

              帰宅してからも、余韻が尾を引いていました。一つ一つの場面を思い返しながらこの映画のテーマについて誰かと話したい衝動に駆られました。映画のパンフレットには「これは、記憶の旅の物語−」「自分がいなくなった世界で 残された妻を見守る一人の男の切なくも美しい物語」とあります。

               

               

               

              しかし、この映画がパンフレット通りであれば、言葉にならない奇妙な余韻がいつまでも尾を引くことはなかったでしょう。

               

               

              しかし、余韻について考えているうちに、この映画はテーマについて考えさせるのではなく、観た人の内面にある変化を引き起こすことが目的だったのだと気づきました。恋愛ものでもなく、エンタテインメントでもない、見方によっては退屈極まりないストーリーかもしれません。

               

               

               

              私はブログで時間と記憶こそがその人の人生そのものである、と書きました。コーポラティズムと新自由主義のイデオロギーが、本来独自性を持っているはずの時間を市場世界の絶対時間に服従させ、記憶をすら画一化しているのだと述べてきました。

               

               

               

              こういった考えは、様々な建築を見て回るうちに、ある場所に積もっている記憶と時間の本質について、稲妻に打たれるように理解したことが元になっています。

               

               

               

              時間とは直線的なベクトルを持ったものではなく、ある場所にミルフィーユのように積み重なっているのだ、それを発見するには考古学的な想像力を必要とする、と書きました。あるいは、時間は時計で測るものではなく、本来、私たちを取り巻いているものの変化として感得するしかないのだ、とも書きました。

               

               

               

              この映画の中で、妻を見守るゴーストは、場所に執着します。二人のかけがえのない思い出が宿る場所を、数百年、いや宇宙的ともいえる時間が流れます。そこにゴーストは立ち続けます。そして、宇宙の輪廻=巡り来る時間と記憶に遭遇するのです。

               

               

               

              人間の魂は身体の中に閉じ込められていて、他者の魂と一つになることができません。愛という、断崖絶壁に架けられた狭い橋を渡ることによってのみそれが可能になるのだと思います。

               

               

               

              人間の魂は個人に帰属しているのではなく、小さな魂が寄り集まって、大きな綿菓子のようなものを創っているのではないか、魂とは本来そういうものだというのが私の考えです。

               

               

               

              この映画は、ある場所に執着する魂(愛)を、時間と記憶の長い旅を通過させることで、浄化させ再生させることを試みた稀有な作品だと言えます。愛なんて詩人の夢に過ぎないと考えている幼稚な大人には勧めません。途中で居眠りするだけでしょうから。でも、もしあなたが・・・

               

               

              | 読書・映画 | 15:54 | comments(0) | - |
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