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さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】
さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】 (JUGEMレビュー »)
《目次》
プロローグ
第1章 テレビマンとは何者か
第2章 大事なのは、誰と仕事をするか
第3章 表現とタブー
第4章 放送は常に未完である
第5章 世の中には理解不能な現実がある
第6章 ドキュメンタリーを、誰が求めているのか
第7章 「ダメモト」が表現世界を開く──〈司法シリーズ〉のこと
第8章 「ドキュメンタリー・ドラマ」とは何か
第9章 あの時から、ドキュメンタリーは閉塞した世界だった
第10章 題材は探すのではなく、出会うもの
第11章 組織の中の職人は茨の道
第12章 「わかりやすさ」という病
第13章 樹木希林ふたたび
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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
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小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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 (JUGEMレビュー »)

安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
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松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
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清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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日本列島の全原発が危ない! 広瀬隆 白熱授業  DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年1月号増刊号
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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 (JUGEMレビュー »)

紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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新・日米安保論 (集英社新書)
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英語の実際的研究 (1969年)
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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そして、僕はOEDを読んだ
そして、僕はOEDを読んだ (JUGEMレビュー »)
アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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職業としての政治 (岩波文庫)
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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烏賀陽弘道
私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本 太郎
山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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あるネトウヨ誕生秘話。
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    先日、ジュンク堂書店で必要な本を買い、レジに並んでいました。ちなみに私は田舎に住んでいるので、書籍の9割は古本を含めアマゾンで購入しています。それでも、一月に数回は書店に行きます。書店で偶然見つけた本の中に、その後の人生に多大な影響を及ぼしたものがあったからです。思えば、本との偶然の出会いは様々な恩恵をもたらしてくれました。

     

     

     

    スティーブ・ジョブズではありませんが、若いころ読んだ本がその時は点(dot)でも、それが繋がって線となり、面となり、50歳を過ぎて一つの像(picture)を結ぶようになってくると毎日が楽しくなってきます。世界を読解する醍醐味とでも言えばいいのでしょうか。病気にでもならない限り、この楽しみは死ぬまで続きそうです。少なくとも私には歳をとったり退屈している暇などないのです。知りたいことが山のようにあるのですから。

     

     

     

    時々「いや〜、そんなことは学校で習わなかったからね〜」という大人がいますが、わからないことがあれば自分で納得するまで調べ、知識を積み上げていくしかありません。それを怠っておいて自分の無知を学校のせいにするなど、たとえ冗談でも情けなくなります。日本の学校教育はこういう大人を大量に育てているのです。

     

     

     

    話が脱線しました。ジュンク堂のレジの場面に戻ります。私の隣に、70歳過ぎとおぼしき白髪の老人がレジに並んでいました。同じ雑誌を2冊ずつ、合計4冊を手に持っています。ネトウヨ雑誌の『 WiLL 』と『 Hanada 』でした。

     

     

     

     

     

     

     

    70歳過ぎて読む雑誌がこれかと、少し気の毒になったのですが、それは私の傲慢というものです。人がどんな雑誌を読もうが、他人に干渉されるいわれはありません。私は代金を払い書店を後にしました。その老人のことを気の毒に思ったことを反省したものの、そのシーンがいつまでも心に引っ掛かっていました。

     

     

     

    数週間が経ち、その老人のことを忘れかけたころ、偶然以下の記事を見つけました。ブログでネトウヨを批判してきましたが、その内実はここに書かれている通りなのではないかと思います。もちろんこれは例外的なケースかもしれません。人は歳をとると寂しくなり、何かにすがりたくなるものです。以下の小論を読み、老人のことを気の毒に思った理由がわかったような気がしたのです。

     

     

     

    亡き父は晩年なぜ「ネット右翼」になってしまったのか。

    https://www.dailyshincho.jp/article/2019/07251101/

     

     

    あわせて、今年の7月22日に Film photography さんから頂いたコメントも掲載しておきます。

     

    ― コメントをいただきありがとうございます。

     

    低投票率に落胆しつつも、参院選挙結果には一縷の希望を見出すことができました。落ちたりといえども比例でわれわれ国民の代表二人を国政に送り込んだ山本太郎氏の笑顔の清々しさに心を洗われた気分です。次の衆院選に希望を繋ぐことができました。

     



    さて、3・11を界にこの国は全く変わってしまいました。いや、本当はそれ以前から変わりつつあったのかもしれません。日米安保条約新ガイドライン(1997)に始まり、小泉政権下の自衛隊イラク派遣(2003)に戦争への階段を昇りつつあることを、わたくしの父を含む戦争世代は敏感に感じ取っていたようです。亡き父が遺した手記には、岸信介がいかなる人間であったか、そして満州の地でその者どもによって棄てられた者の一人として、かの時代が再び到来することへの恐れと危惧が書き連ねられています。

     



    3・11は我々の国の第二の敗戦日と思います。8・15に続く彼の地での棄民と同じく、自己責任とばかりに棄民が公然と行われるその始まりでした。オリンピック招致が決まった瞬間の強烈な違和感、不都合なる事実を棄てるための壮大な虚飾・粉飾・嘘や偽りが当たり前の世の中にもはや声も上げることもできず、寝たきりとなっていた父がどんなに無念と歯噛みしたことか、その思いをわたくしは引き継いでいこうと思います。

     



    それこそ、戦争世代を親に持つ大人の将来世代への責任だと考えます。―

     

     

    | 文学・哲学・思想 | 21:53 | comments(0) | - |
    犬と横たわるものはノミだらけで起き上がる。
    0

       

      これは自分を批判する者に対して投げられたトランプ大統領の言葉です。気の効いたアフォリズムのつもりなのでしょう。「ある人が、自分が何者か語るとき、それを信じよ」などとも言っています。

       

       

       

      フィリップ・ロスはトランプを「米国に降りかかる21世紀の大惨事、最も価値を下げる災難」と断じ、「自慢げな愚か者という不吉で滑稽なコンメディア・デッラルテ的人物」だと語っています。

       

       

       

      コンメディア・デッラルテとは、16世紀中頃にイタリア北部で生まれた風刺のきいた即興劇を言います。即興劇のため、決まったストーリーや登場人物はありません。俳優たちが半ばアドリブで演じるのです。観客を喜ばせ、笑わせるのが目的なので流行も取り入れたそうです。

       

       

       

      わが国に目を転じると、コンメディア・デッラルテ的人物どころか日本語すら怪しい男が「立法府の長」として、参院選後の作戦を練っているようです。でも無理でしょうね。立憲民主党と民主党の区別すらついていない政治家に何ができるというのでしょうか。参院選の翌日、時をおかずして大手メディアの幹部たちと食事をするのですから、かなり焦っているのがわかります。

       

       

       

      この男のばかばかしさ、何もかもを自分の話にするナルシシスト的な能力、その嘘の非常識さ、そして無知の深さは、何百万人もの生活を破壊し、憲法を蹂躙し、中学生でもわかる外交政策の失敗を覆い隠しています。それによってもたらされた被害を修復するには、彼が「立法府の長」を退いてから何年もかかるでしょう。

       

       

       

      それにしても、自民党や公明党の議員たちが熱心に彼を支援し、憲法の基本原理を葬り去り、それを国民の過半数が受動的に容認したことを考えれば、被害を修復することが果たして可能なのかどうかさえわかりません。

       

       

       

      山本太郎という一筋の光が見えはするものの、ジョージ・ソンダーズの言う「メガホン男」たちが現政権を取り巻いています。耳障りな知ったかぶりの何も分かっていない人物にハンドマイクを持たせるとどうなるか。そのハンドマイクは知能レベルが「バカ」、音量が「すべての批判をかき消す」に設定されているのですから。

       

       

       

      「メガホン男」からハンドマイクを取り上げるのがメディアの仕事のはずですが、あろうことか、いっしょになって真実を覆い隠し、不安をかきたて、攻撃的で、感傷的で、対立を煽る言説を垂れ流しています。

       

       

       

      さて、「犬」とは誰のことを指し、「犬と横たわるもの」とは誰のことを指しているのでしょうか。もうお分かりでしょう。

       

       

       

      「犬」とはトランプ自身を指し、「犬と横たわるもの」とはその取り巻きを指すのです。「権力と横たわるものはカネ(利権)まみれで起き上がる」いう言葉を彼らに投げ返さなければなりません。

       

       

       

      わが国では、「犬」とはトランプのポチ犬である安倍晋三を指し、彼と添い寝して「ノミだらけで起き上がる」のは、公明党と日本維新の会、コスプレがよく似合う国民民主党の代表・タマキン雄一郎です。おっと、忘れてはいけません。教育事業に打って出るために国民の税金100億円をかすめ取る吉本興業と権力に首根っこを押さえられているNHKを始めとする大手メディアです。

       

       

       

      心ある国民が彼らに反撃するにはどうすればいいのでしょうか。続きは次回に譲ります。

       

       

      | 政治 | 23:10 | comments(0) | - |
      詩と書、そして建築。
      0

        2年ほど前のことになりますが、ブログで次のように書いたことがあります。

         

         

        ― 私が惹かれる建築には、欠くことのできない要素として<詩>があることは確かです。以前ブログで西脇順三郎のことばを引用しました。それは「人間の存在の現実それ自身はつまらない。詩とはこのつまらない現実を一種独特の興味(不思議な快感)を持って意識させる一つの方法である。」というものでした。―

         

         

         

        <詩>を孕む建築

        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=355

         

         

         

        そして今、在日韓国人の建築家・伊丹潤の作品集をめくりながら、西脇順三郎のことばを思い出しています。作品集P74「建築家の心眼」の中で、伊丹は次のように書いています。

         

         

         

         

        ― もし建築に完璧さだけを追い求めたとしたら、まぎれもなく、機能に研ぎ澄まされ、冷たく味気ない空間になるであろう。そして、無駄という掴みどころのない言葉の範疇には、人間の生になにか非凡なもの、あるいは空間の本質みたいな何かがあるようだと、常々感じてきている。

         

        空間の深い意味において、機能からではなく、人間の本能のような、人がそこに存在するだけで生気が張りつめる空気みたいなものが流れる。そんな空間は、機能優先の空間には見ることができないであろう。しかるに、建築家の心眼というものに頼るしか手はない。

         

        また、人間の思索を深める空間と造形のピュアルティーは、その土地の伝統の文脈の自然なる抽出と、作者の強靭な祈りをこめた造形感覚と自由な思想が基底になくてはならないと思う。―

         

         

         

        以前、良寛さんの書を見た時に感じたのは、まさに「作者の強靭な祈りをこめた造形感覚と自由な思想」だったのです。いや、こういう言葉さえ超えたところにある、何といえばいいのか、明るい自由闊達さのようなものでした。

         

         

        今では詩と書と建築が、私の中でひとつに溶けあっています。伊丹潤の言葉は、書について、建築について、はたまた詩の本質について語っているのか判然としないほどです。

         

         

         

        そういうわけで、私の中では、伊丹潤と白井晟一は別格の建築家として、畏怖すべき人間となったのです。以下に二人の書をそれぞれの著作の中から引用します。

         

        伊丹潤「土」

         

         

         

        白井晟一

         

         

        白井晟一「無伴」

         

         

         

        良寛さんの話に戻りますが、先日、書家のS氏から作品を頂きました。書き損じたものでもいいから、それを壁に貼って好きな時に気兼ねなく見たい、それが私のような素人にふさわしい書の愉しみ方だと伝えていました。にもかかわらず、頂いたものは画像の通り立派に装丁されていました。そして、そこに書かれていたのは、何と良寛さんの漢詩だったのです。最初はリビングにかけていたのですが、まわりが余りにチープなのでバランスが悪く、S氏が帰った後、仏間にかけ直しました。

         

         

         

         

        回首七十有餘年

        人間是非飽看破 

        往来跡幽深夜雪 

        一炷線香古匆下 

         

        首(こうべ)を回(めぐ)らせば七十有余年
        人間(じんかん)の是非看破に飽きたり
        往来の跡(あと)幽(かすか)なり深夜の雪
        一炷(ちゅう)の線香古窓(こそう)の下

         

         

         

         

         

        書は歳をとればとるほど余計なものが剥がれ落ちて、味が出てきます。Sさん、ありがとう。次回作は私が一番好きな良寛さんの詩(以下)をお願いします、なんちゃって。

         

         

        生涯懶立身    生涯身を立つるに懶(ものう)く 
        騰騰任天真    騰騰(とうとう)天真に任す 
        嚢中三升米    嚢中(のうちゅう)三升の米 
        炉辺一束薪    炉辺一束の薪 
        誰問迷悟跡    誰か問う迷悟(めいご)の跡
        何知名利塵    何ぞ知る名利の塵(ちり)
        夜雨草庵裡    夜雨草庵の裡(うち)
        双脚等間伸    双脚等間に伸ばす

         

         

        | 身辺雑記 | 12:51 | comments(0) | - |
        TV の終わり?
        0

          今回の選挙で投票率が5割を切ったことに衝撃を受けている人が多いようですが、私はそのことに衝撃を受けています。

           

           

           

          選挙は地震や津波のような自然現象ではなく、あくまで人為的なものです。つまり民主主義体制であれ独裁体制であれ、結果的に、人間が意図して作り上げたものです。

           

           

           

          それをまるで予想できなかったことのように驚いて見せるのは、普段この国の基底部で何が進行しているのか、そこに人々の意識がどうかかわっているのかという点を完全に見落としていることを告白しているに等しいのです。

           

           

           

          「テレビは重要なことを人々に知らせるメディアではなく、人々に知らせないための、あるいは覆い隠すためのメディアになった」と分析し、「TVの終わり」などと大仰に嘆いて見せるのです。TV報道は始まるまでもなく、とうの昔に終わっています。それを前景化して見せたのが3・11だったのです。

           

           

           

          消費社会ではあらゆる情報は操作されています。それを仕切っているのが電通です。商品の購入だけではなく企業の利益、ひいてはそこから献金を受けている政治家の利益になるようにコントロールされています。原発事故であれほど痛めつけられた福島で与党が勝つ理由を考えてみるべきです。見落としていることがあるはずです。

           

           

           

          山本太郎はこのことを骨身にしみて分かっています。演説でも何度となく触れていました。学者や評論家のように今度の選挙結果を嘆いていません。すべてを想定していたと思います。そうでなければ、私は彼を支持しません。

           

           

           

          日本経済新聞は、「参院選、与党が改選過半数獲得へ 野党共闘振るわず」と報じています。自民党は改選議席の67に対して56しか議席を獲得していないにもかかわらずです。見ようによっては「自民惨敗」との見出しも打てたはずです。

           

           

           

          もうやめにします。今回の選挙、山本太郎の作戦勝ちです。それは閉塞した社会の中を吹き抜けていった一陣のさわやかな風のようなものです。その空気を呼吸した人々は、腐臭を放つ窒息しそうな空気の中で生きていることに気づいたはずです。

           

           

           

           

          私は少年の頃のように、真夏の早朝の新鮮な空気が吸いたい。秋の高原を吹き抜けるさわやかな風を胸いっぱい吸いたい。そしてせせらぎを流れる小川の清冽な水でのどを潤したい。私の夢はかくのごとくささやかなものです。

           

           

           

           

          | 政治 | 14:33 | comments(0) | - |
          過去と未来の死者を思い、言葉を紡げ。
          0

            Film photography さんから頂いたコメントに返信しましたが、ここに再度載せておきたいと思います。

             

             

            拙いブログを読んでいただきありがとうございます。私はいわゆるジャーナリストやテレビのコメンテーター、自民党、公明党、維新の政治家らが発する言葉が、浮ついた自己顕示欲の発露以外の何物でもないと感じています。

             

             

             

            この国の歴史的な転換点が3・11にあるということを認識できないいかなる言説も私は信用しません。

             

             

             

            自民党政権の本質は、福島の原発事故に象徴的に現れています。だからこそ、それをなかったことにしようと目論んでいるのです。

             

             

             

            東京オリンピックの招致に際して流された「お・も・て・な・し」の映像ほどこの国の馬鹿さ加減を国際社会に知らしめたものはありません。経産大臣を始め、財界のトップが小躍りして喜ぶ様を見て、私はこの国の終末を見てとりました。何も大げさなことを言っているわけではありません。

             

             

             

            原発は人間が制御できない巨大なエネルギーを生み出す怪物です。飼いならすことが不可能な怪物なのです。隙を見せれば、すぐに眠りから覚め、私たちの文化も歴史も国土も根こそぎにし、この地球上から葬り去ってしまう力を持っています。

             

             

             

            にもかかわらず、この国の政治家や財界人は、大丈夫、大丈夫と自らに言い聞かせ、国民を欺いてきました。

             

             

             

            そもそも、ある技術を開発するときには、それが用済みとなった時のことを考えていなければなりません。しかるに、「もんじゅ」を始めとして、廃炉の技術すら確立せずに、しかもそれにかかる費用すら見通せずに見切り発車したのです。万死に値するとは、まさにこのことです。私たちは、着陸する場所のない飛行機の乗客になったのです。

             

             

             

            山本太郎はこのことが分かっているただ一人の政治家です。彼を行動に駆り立てているのは、おびただしい数の戦死者、経済的な理由で自死を選んだ人々、そしてこれから生み出されるであろう第二第三の原発事故による死者に対する想像力なのです。

             

             

             

            覚醒する機会はこれまで何度もありました。しかし、そのチャンスを私たちはことごとく潰してきたのです。その風景を幾度となく見せつけられれば、まともな神経をした人間は意気阻喪して現実感覚をなくします。私は若者を非難する気には全くなりません。何もかも、この国の大人に責任があるのです。

             

             

             

            今度の選挙は、ことによると最後のチャンスになるかもしれません。教育の末端にいる者としては、またぞろ同じことが繰り返されるだろうと予想していますが・・・。今は私の予想が覆されることを祈るばかりです。

             

             

            | 文学・哲学・思想 | 18:39 | comments(0) | - |
            委縮は伝播する。
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              山本太郎率いる『れいわ新選組』は、今回の選挙活動を通じて、様々なものを可視化しました。中でも特筆すべきは、大手マスコミ、特にテレビ局のふがいなさです。

               

               

               

              山本太郎の訴えに耳を澄ます聴衆の多さや、その熱気や盛り上がりを目にし、取材しているにもかかわらず、選挙期間中ついにそれを報道しませんでした。政党要件を満たしていないなどという屁理屈ならいくらでも吐けます。

               

               

               

              しかし、今回の選挙で彼以上に聴衆を集めた政治家がいたでしょうか。一種の社会現象にまでなっているものを、そのまま報道しないのであれば、報道機関はいったい何のためにあるのでしょうか。報道しない報道機関など、悪い冗談以外の何物でもありません。

               

               

               

              吉本の芸人の謝罪会見や河野外相の韓国に対する選挙目当ての「無礼」発言(これほど恥ずかしいシーンはめったにお目にかかれません)、京アニメの放火事件などは、そのまま報道しているではありませんか。

               

               

               

              もちろんブログで何度も指摘したように、日本の報道機関が権力から独立しているなどとは思ってもいません。記者クラブにどっぷりつかって、すでに選別された情報をありがたく頂戴して生活の糧にしている人間たちが、安倍政権を批判などできるわけがないのです。

               

               

               

              それどころか、安倍政権と同じ穴のむじななのです。それすら意識できない人間は、国民のために報道の現場から立ち去るべきです。生活していく術は他にもあります。私のように、塾の教師でもすればよいのです。

               

               

               

              過去記事

               

               マスコミは圧力をかけられているのか?

              http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=117

               

               

               

              日本の報道記者や官僚たちは、高偏差値大学を卒業した受験の勝者です。彼らの特技は、何よりも空気を読むことです。自分の地位を守るために裏の裏を読みます。これこそが頭がいいと言われる人間の内実なのです。

               

               

               

              結果、空気を読む=忖度することが自己目的化します。トップがアホになれば、アホを忖度しなければなりません。かくして委縮は伝播し、国民のことを考える者はいなくなり、国家は破滅への道を突き進むのです。

               

               

               

              そういった日本の政治文化自体に異を唱えているのが山本太郎です。彼は聴衆のすぐ前で、手の届くところで演説をします。街宣車の上から、一方的に自分の言いたいことだけを叫び、去って行ったりしません。大きなディスプレイにデータを映し出し、それを使って説明します。野党の政治家に彼と同じ手法で、国民と対話する勇気のある人間がいるでしょうか。

               

               

               

              山本太郎の言葉もさることながら、彼の選挙スタイルそのものが国民の側に立っているのです。今回の彼の街宣の中で、忘れられないシーンがあります。それは反対意見を述べる聴衆に向き合い、限られた時間の中で説得を試みているシーンです。ここに政治家に最も必要とされる資質が現れています。

               

               

              福島駅東口での演説です。3・11以降、彼を政治家にした原点ともいうべき地での演説です。田舎の果樹園で隠れて演説する誰かさんとは大違いです。

               

               

               

               

              ヤジを飛ばされれば、警察力でたちどころにそれを排除する安倍晋三(ノミのしんぞう)総理大臣とはあまりに違いすぎます。

               

               

               

              私たちの生活を大きく左右する力を持つ政治家としてどちらがふさわしいか一目瞭然ではありませんか。たとえ選挙結果が不細工なものになろうとも、山本太郎が荒野に向けて発した言葉は雲散霧消しません。現に私の中で反響しているのです。

               

               

              | 政治 | 22:09 | comments(3) | - |
              安倍晋三総理大臣をヤジる。(亡き父の誕生日に)
              0

                7月11日の木曜日、人生初の経験をしました。参議院議員の礒崎陽輔氏(舞鶴高校出身)の応援演説のために安倍総理大臣が大分入りし、街宣車の上で演説するのを聴いたのです。いつものように嘘のオンパレードでした。

                 

                 

                思えば、ブログを始めたのも礒崎陽輔氏の詭弁がきっかけでした。そのときの過去記事を挙げておきます。特に「国語力」がないと自覚している高校生だけでなく、「国語力」に自信を持っている人にも読んでもらいたいですね。そうそう、礒崎陽輔氏の支持者にもぜひ。

                 

                 

                 

                東大は出たけれど − その1

                http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=2

                 

                東大は出たけれど − その2

                http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=3

                 

                 

                 

                ついでに、中学生でもわかるフェイクニュースの見分け方を書いておきます。それは5W1Hを押さえているかどうかです。質問した時に、これに答えられなければフェイクなのです。

                 

                 

                 

                例えば、福島第一原発の事故について5W1Hを念頭に置いて質問するのです。そうすれば、「いまだに反原発などと言っているやつらは、キワモノのパヨクだ。原発は完全にアンダーコントロール状態だ」という言説がフェイクのかたまりだとすぐにわかるのです。

                 

                 

                 

                ネトウヨの皆さんは、ただ安倍総理をマンセーすることで自分の存在を確認したい人たちなので、学問的な体裁をとっていても、ジャーナリスティックな論陣を張っていても、テレビに出る有名人でも、5W1Hを質問すればすぐにしっぽを出します。ただそれを質問する人がいないだけです。

                 

                 

                 

                人生初の経験にもどりましょう。

                 

                安倍総理大臣の前は鉄柵で囲まれています。私は入口で安倍総理大臣の顔が印刷されたパンフレットをもらい、自民党員のふりをして人ごみを掻き分け、前へ進みました。チャンスがあればヤジを飛ばそうと考えていたのですが、周りは自民党のシンパやネトウヨでいっぱいでした。そもそも目つきがおかしい若者が多いのです。「オレ様が安倍総理大臣を守るんだ」という「気概」にあふれています。ここでヤジったらどんな危害を加えられるかわかりません。

                 

                 

                 

                暑くて息苦しくなったので、そのマンセー集団から離れて、両脇の歩道の方へ移動しました。そこで安倍総理大臣の演説を聴いたのです。ヤジを飛ばせる雰囲気ではありません。私服警官が各所に配置され、イヤホンと小型マイクを装備して目を光らせています。イヤ、ホンとです、なんちゃって。

                 

                 

                 

                演説が終わったので引き上げようとすると、安倍総理大臣が今からハイタッチをします、というではありませんか。そこで私もニコニコしながらその列に並びました。彼が私の前に来たとき、今がチャンスだと思い、私は腹の底から声を絞り出し「安倍晋三!ウソつくな!」と大声で叫びました。総理大臣は明らかにビビっていました。

                 

                 

                 

                その瞬間、周りにいた私服のお兄さんたちが私を取り囲み抱きついてきました。「言論の自由は憲法で保障されている。あなたたちに発言を封じる権利はない!消費税が何に使われたのか知っているのか!」と叫びました。やれやれ、歳をとるとこんな遊びもできるんですね。

                 

                 

                 

                妨害されなければまだまだ叫びたいことがあったのです。

                 

                「こんな人たちに負けるわけにはいかないんですと、もういっぺん言ってみろ!」

                「TPPはどうなった!」

                「北方領土は返ってくるのか!」

                「森友はどこ行った!」

                「加計はどうなった!」

                「アキエとタニサエコはどこにいる!」

                「拉致被害者はどうなる!」

                「財務省の役人を殺して平気なのか!」

                「公文書の書き換えを指示したのは誰だ!」

                「消費税を上げて、国民を殺すつもりか?」等々。

                 

                全部挙げれば日が暮れます。

                 


                 

                その後、通りで信号待ちをしていると、警備の責任者だと名乗るお兄さんが近づいて来て「おけがはありませんでしたか?」と聞くのです。「あなたたちも仕事とはいえ大変だね」と答えました。

                 

                 

                 

                そのお兄さんに自民党のパンフレットを渡し、付いてきたりしないでねと言い残し、歩いて妻と待ち合わせの場所へ向かいました。のどが渇いたのでトキハのスタバでアイスコーヒーを注文していると、背後から「あの〜、○○新聞の記者ですが、お話をお聞きしてもよろしいでしょうか」と声をかけられました。

                 

                 

                あれだけの人がいる中で、たった一人で言葉を発したことに感動した、とのことでした。それから1時間余り、その三十代前半の若い記者と色々な話しをしました。

                 

                 

                 

                話の中で、山本太郎の発する言葉とエリック・ホッファーの言葉について触れました。本当に思考するための言葉は、今では、学校教育によって刈り取られてしまって、現実を改変する力を持てなくなっている。言葉が意味を失い、単なるつじつま合わせの記号になってしまった。高学歴であればあるほど、この傾向は著しい。

                 

                 

                 

                山本太郎は高校中退の元芸人だからこそ、真実の言葉を話す人間を見分けられるのだ。逆に、学歴差別の上に構築された社会システムを疑わない人間は、権力と金を持つ人間を忖度することでしか人生に意味を見いだせなくなっている、等々。話題は尽きませんでした。

                 

                 

                 

                ところで、私が蛮勇をふるって安倍総理大臣に言葉を発したのも、山本太郎の存在があったからです。6年前から、この男は本物だと直感して彼を支持してきました。過去記事をお読みになれば、その一端を理解してもらえると思います。

                 

                 

                 

                国は誰のために存在するのか − 山本太郎議員を応援する。

                http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=26

                 

                山本太郎 vs 安倍晋三 − 暴かれたイラク戦争の本質。

                http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=28

                 

                 

                | 政治 | 21:48 | comments(2) | - |
                昭和は遠くなりにけり。
                0

                  今朝、庭を見ているとオハグロトンボが数匹飛んでいました。他のトンボと違って、羽をひらひらさせて蝶のように飛ぶので、視界に入りやすいのです。しかし、人が近づくとすぐに逃げてなかなか捕まえることができません。やっとのことでカメラに収めました。

                   

                   

                  よ〜く目をこらさないと見えません。画面中央にいます。バックが黒なので余計分かりにくいですね。

                   

                   

                   

                   

                   

                  オハグロトンボは水と空気がきれいなところにいる、と言われています。してみると、私の家の庭はそういう場所なのかなと思い、少しうれしくなります。木々が鬱蒼と茂る森の中の小屋の風情が漂っていますが、日差しが強烈で外気温が高い日でも、家の中は涼しいのです。

                   

                   

                   

                  私が少年だった頃、水を売って商売が成り立つなどとは思いもしませんでした。

                   

                   

                   

                  帰宅して、ランドセルを放り投げ、裏山に行けば清水がこんこんと湧き出ている場所がありました。夏休みともなると、昆虫や小動物に同一化し、我を忘れて遊んだものです。そして、疲れた手足を冷やすために、冷たい水で顔を洗い、頭から清水をかぶりました。

                   

                   

                   

                  むっとする草の匂い。その間を小さな舌をちょろちょろ出しながら音もなく進むヘビ。蝉の鳴き声。生い茂る木々の葉の間から見える青い空と流れる白い雲。仲間が自分を呼ぶ声。半パンとランニングシャツ一枚で、日が暮れるまで遊びました。間違いなく、人生の黄金時代だったのです。

                   

                   

                   

                  そして高度経済成長の時代。いぜんとして水は水でした。のどが渇いた時に飲むもの。水鉄砲を作って友達の顔めがけて飛ばすもの。かき氷の材料。夕方、庭先の焼けた石にかけるもの。要するに、私たちの周りに水はたっぷりあり、水自体に価値がありました。

                   

                   

                   

                  そして高度経済成長が終わるころには、水の質や安全性が求められるようになります。無尽蔵にあると思っていた清水や湧水が、新たな付加価値を与えられ、商品として売買されるようになったのです。

                   

                   

                   

                  水自体は変わらないのに、季節と時間と場所を考え、消費者が喜ぶ提供の仕方が重要になります。暑い夏の日は、冷やした井戸の水にレモンをひとしずくたらして美しいガラスのコップに入れて出し、冬は身体の芯から温かくなるお茶を和菓子を添えて淹れる、といった風に。

                   

                   

                   

                  結果、水源は投機対象にまでなっています。そしてこの流れは不可逆です。歴史がそうであるように。私は、日々絶滅していく昆虫の種を数えながら呆然とする昆虫学者の心境です。

                   

                   

                   

                  しかし、見方を変えると、これからはモノ自体や量ではなく、それをいかに提供するかという質、言い換えれば芸術的センスが問われる時代になるということです。

                   

                   

                   

                  ただやみくもに情報を仕入れ、有利か不利かというモノサシで進路を設定し、少しでも高い労働力として子供を売りだそうとする発想=受験勉強的発想は、高度経済成長時代の名残に過ぎません。「佐藤ママ」がその時代遅れの発想を可視化してくれました。

                   

                   

                   

                  芸術が常にその時代の支配的な価値観に異を唱えて来たように、これからは効率や量ではなく、勉強そのものの質が、すなわち芸術性が問われる時代になるのです。それは私たちがどのような社会でどのように生きるのかという問いと深く結びついています。それにしても、昭和は遠くなりにけり、です。

                   

                   

                  その来たるべき時代の血路を必死で開こうとしている人間もいます。

                   

                   

                   

                   

                   

                  | 文学・哲学・思想 | 00:10 | comments(0) | - |
                  空虚な人格から発せられる空語!空語!空語!
                  0

                    空虚な人格は、幼少の頃からつねに言われた通りのことをやり、そのことで評価され、賞賛され、おだてられる経験を積み上げて来たため、ついに自分の言葉を獲得する機会がなく、自分が見ている世界が唯一絶対的なものだと思い込むことで出来上がります。

                     

                     

                     

                    つまり、恐ろしく狭い世界に住み、人格が空洞になっているため、自分にとって都合のいい情報や言葉だけがそこで反響し増幅されるのです。したがって支離滅裂で矛盾することも平気でしゃべります。自分で考えてしゃべっていないので、過去の発言との整合性など頭にありません。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    現職の総理大臣と持ちつ持たれつ。総理のご意向で、私たちの税金が吉本興業に注ぎ込まれています。さすが闇営業の吉本だけのことはあります。なんたってヤクザとズブズブの関係ですから。闇営業という言葉で騙されてはなりません。島田伸介を例に挙げるまでもなく、ヤクザ企業なのです。それよりも、日本のお笑いのレベルが知れるというものです。権力者に媚を売るお笑いなど、腐っているとしか言えません。この国は終わっているのです。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    実は劣等感の裏返しがそのままキャラになっているのです。いうまでもなく、夏目漱石の時代から今日まで、アメリカやヨーロッパでは、日本人をはじめ東洋人はいまだに「差別される側」です。この事実は鈍感でなければわかります。この劣等感こそが、韓国人や中国人を差別し蔑視する温床となっているのです。

                     

                     

                     

                    これほど醜悪なことはありません。ツイッタ―で嫌韓や反中を叫びながら、一方でトランプや安倍首相を礼賛している人間たちは、世界の現実を知らない国際的田舎者に過ぎません。

                     

                     

                     

                    私が『れいわ新選組』を支持するのは、10人の候補者全員が自分の言葉でしゃべっているからです。自分が経験したことの中で思想を鍛え、常に国民の立場に立って発言しているからです。それを感知できない人間たちは「変わりものだらけの集団だろう」とか「子供とか弱者とか、キレイごとばかり並べている」と考えるのです。

                     

                     

                     

                    私は現政権を支持しません。それは安倍首相の発言やふるまいが「ウソだらけだから」「恥ずかしいから」「痛々しいから」「幼稚だから」「バカにされているのがわからないから」です。あるいは「悪」を感知するだけの知性がないから、というのが理由です。政治の世界では「悪」の本質を洞察できない者は、その「悪」に利用されて国家を破滅に導くのです。

                     

                     

                     

                    安倍首相は、参院選の遊説のスタート地点を福島市の果樹園にしました。東京の秋葉原をスタート地点にしないのは、ヤジが怖いのです。いや、ヤジに応えて思わず自分の本音をしゃべってしまうのが怖いのです。山本太郎のように、聴衆の目の前で自分の信念や政策を語ったり、質問や反論に答えたりすることは絶対にできません。ヘタレですから。

                     

                     

                    201974日の毎日新聞から、その第一声を引用します。

                     

                     

                     

                    ― 福島の復興なくして東北の復興なし。東北の復興なくして日本の再生なし。外交力をいかして福島産の農産物の(輸出時の)規制緩和に全力を尽くした。その結果、福島産の輸出が過去最高になった。トランプ米大統領は意外と人の話を聞く。私の話の筋が通っていると「シンゾー、分かった。その通りにする」と言ってくれる。平和安全法制(安保関連法)を成立させ、助け合える日米同盟になり、絆はかつてないほど強固だ。憲法に自衛隊を明記すると公約に掲げた。最後に決めるのは国民投票だ。そのための審議をせねばならない。それが議員の責任だ。しっかり議論する候補、政党を選ぶのか、責任を果たさず審議しない政党、候補を選ぶのか。(福島市の果樹園で)―

                     

                     

                     

                    開いた口がふさがらないとはこのことです。福島県民は完全にバカにされています。何を言っても、東北人は我慢してじっと耐えるとたかをくくっているのです。ちなみに安倍首相が責任感のある人間なら、沖縄の辺野古を第一声の場所に選ぶでしょう。山本太郎なら、必ずそうするはずです。

                     

                     

                     

                    安倍首相の第一声は欺瞞に満ちています。福島第1原発事故の避難者への家賃補助を打ち切り、仮設住宅を廃止して避難者を追い出し、統計上「避難者はいない」ことにしているのを見ただけでも、安倍政権の意思は明確に示されています。

                     

                     

                     

                    それにもかかわらず、共同通信や朝日新聞をはじめとする大手メディアは序盤の情勢として「自公、改選過半数の勢い」と一面トップで報じています。無党派層が半分近くいるにもかかわらずです。そして「大いに関心」四分の一、18・19歳「必ず行く」前回より低下、と報じているのです。ここにも大手新聞の意思(第三者づらをして、民主主義など信じていないこと)が明確に示されています。それが分かって、私やあなたはどうするのか?

                     

                     

                     

                    過去記事

                     

                    マスコミは圧力をかけられているのか?

                    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=117

                     

                    | 政治 | 22:14 | comments(0) | - |
                    TOEIC、共通テストへの参加を取り下げる。
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                      この知らせを受けて、受験生を抱える高校や予備校など、教育関係者の間で「激震」が走っているそうです。言葉は悪いですが、バカかと思います。

                       

                       

                       

                      英語民間試験の実施団体がまともなら、今回の決定は当然なのです。「TOEIC」を運営する国際ビジネスコミュニケーション協会は2日「責任を持って対応を進めることが困難と判断した」とのことです。当たり前すぎて、あごが外れそうです。

                       

                       

                       

                      身も蓋もないことを先に言ってしまえば、日本がアメリカの属国である間は、英語「教育」と言っても、せいぜいのところ、宗主国の意向により、植民地の中で「富裕層」の仲間入りをしようと走り回るコマネズミのような人間を育てるだけです。

                       

                       

                       

                      私は、大学入試における民間試験の導入は、財界の要望と官僚の天下り先の確保、およびテスト業者の利益がミックスされた新たな教育シンジケートができるだけだと言ってきました。それは英語という宗主国の言語を梃子にして、日本を回復不能なほどの格差社会にするのです。

                       

                       

                       

                      問題は、格差社会の中で苦しんでいる人たちが、自己責任という言葉で格差を受け入れていることです。政府や大手メディアが垂れ流す情報をそのまま、なんとなく信じ、「世の中こんなものさ」とあきらめていることです。「スキル」と「カネ」がすべての世の中で、それを身につけてこなかった自分が悪いと考え、「オレの考え、リアルじゃね?」と言いたいのです。

                       

                       

                       

                      それは、たとえるなら、中学校や高校で不合理な校則を変えようと行動する生徒への感情的な反発のようなものです。「なにめんどくせえこと言ってんだよ!自分たちだけいいかっこしやがって。こんな集会なんて意味ねえんだよ。」というような。

                       

                       

                       

                      実は、この感情的な反発も、政治的に利用されているのです。これこそが大阪維新の会、日本維新の会の「イデオロギー」なのです。

                       

                       

                       

                      英語の民間試験の話にもどります。私は、民間試験の導入は失敗すると言ってきました。高校生は、時間が制約されているのだから、英文法を徹底的に勉強するべきです。

                       

                       

                       

                      ただし、私の言う英文法とは英語と日本語の間に立ちはだかる壁の本質を理解し、それを取り払うためのもので、英語を日本語の発想で学習するものではありません。おそらくこれまで経験したことのない中身のはずです。興味のある高校生は、いつでも無料体験ができます。

                       

                       

                       

                      以下は、2019年6月19日の、「しわ寄せは受験生に…“欠陥”英語民間試験に学者が国会請願」と題した、日刊ゲンダイの記事です。ぜひお読みください。

                       

                       

                       

                       

                       

                       

                      ― センター試験に代わって2020年度から始まる大学入学共通テストの英語民間試験。東大の阿部公彦教授ら学者有志が18日、利用中止を求める国会請願を行った。制度上の欠陥が多く、最低限の公正性・公平性が確保されていない。高校生や保護者、学校関係者に不安が広がっているという。



                       英語民間試験は、TOEIC、TOEFL、英検など8つの民間実施団体が行う。各試験での点数を対照表に従い、統一のスコア(6段階)に置き換えるのだが、あり得ない評価法だという。京都工芸繊維大の羽藤由美教授は「全く科学的裏付けがない。50メートル走と握力を測ってどちらが体力があるか見るようなものだ」と声を荒らげた。



                       加えて、営利を追求する民間業者の入試は公平性を損なう危険が満載だ。受験者数を増やすための“スコアダンピング”はすでに始まっているという。また、実施団体自身が問題集などを発売する対策ビジネスもきな臭い。手の内を熟知する出題者の対策は、鬼に金棒。高得点に直結する“参考書”は、受験生のバイブルになって売れまくるだろう。他にも、5000〜2万5000円超の高額の受験料や、受験機会をめぐる都市部と地方の格差も指摘されている。

                       

                       

                      元凶は、8つもの民間実施団体に試験を委ねたからだ。下村博文文科相の下、2014年に始まった有識者会議は、英語ビジネスを展開したい楽天・三木谷浩史会長が主導し民営化が決められたとされる。この有識者会議の傘下の協議会がビックリ仰天だ。阿部教授が指摘する。



                      「外部試験を導入すべきかを検討する協議会に、多くの試験実業者が名を連ねました。推進するのは当たり前だし、自ら実施主体になった。その結果8つもの民間試験が生まれたのです」



                       協議会は、TOEIC、TOEFL、英検、ケンブリッジ英語検定、GTEC(ベネッセ)などの実施団体がメンバーになっている。天下りを受け入れるなど文科省との癒着関係は深い。

                       


                      「政治家も民間に開放し、その先に献金を受けるなどうまみがあるのでしょう。しわ寄せはすべてムダな負担を強いられる受験生に来るのです」(阿部公彦教授)



                      欠陥試験で人生の大勝負がメチャメチャだ。―

                       

                       

                       

                      過去記事

                       

                      「英会話」って何?

                      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=547

                       

                      英語学習において最も大事なこと− その1。

                      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=549

                       

                      英語学習において最も大事なこと − その2。

                      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=550

                       

                      | 英語教育 | 15:26 | comments(0) | - |
                      山本太郎は虎の尾を踏んでいる。
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                        『れいわ新選組』の候補者を見て、私は心底驚いています。蓮池透氏、安冨歩氏、木村えいこ氏、そして今日、公明党の支持母体・創価学会員の野原善正氏、環境保護NGO職員の辻村千尋氏、元セブンオーナーの三井義文氏、元外資系銀行員の大西つねき氏が加わりました。木村えいこ氏のことは今回初めて知りました。

                         

                         

                         

                        蓮池透氏、安冨歩氏、大西つねき氏のことは著作を通じて応援していたのです。この3人が『れいわ新選組』から立候補しないかと考えていたのですが、まさかそれが現実になるとは・・・。もう1人、前川喜平氏を期待しているのですが、どうでしょう。古賀茂明氏、植草一秀氏もいいですね。

                         

                         

                        ここに挙げた本は目の前の書棚にあったものですが、どれも素晴らしいです。深く考えさせられ、インスピレーションをもらいました。特に大西つねき氏の『私が総理大臣ならこうする』は具体的でとても刺激的な本です。見にくいかもしれませんが、一番左は大西氏の『希望 ― 日本から世界を変えよう』です。

                         

                        ちなみに、安冨歩氏の著書『原発危機と東大話法』は、原発事故から一年も経たない2012年1月15日に出版されています。アマゾンからさっそく取り寄せ、一日で読み、思考がまとまらない中、一人でも多くの人に読んでもらおうと1月18日にレビューを投稿しました。そのときレビューは一つだけでした。それでも瞬く間に600人以上の人が賛同してくれ、日々賛同者の数は増えていました。ところがある日突然削除されたのです。その件に関しては過去記事をご覧ください。

                         

                        経済合理性という狂気または合理的な愚か者について

                        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=36

                         

                         

                         

                         

                         

                         

                        今回の人選で、6年前から彼を応援してきた理由が納得できました。今の日本社会を立て直すのに不可欠な人が選ばれているのです。要するに、山本太郎は自民党・安倍政権が財界とアメリカの兵器産業のために破壊し尽くした日本社会を一から寄せ集め、繕いはじめたのです。選挙ではこれまで「よりましな」政党を選ぶしかありませんでした。積極的に応援したいと思ったのは、『れいわ新選組』が人生ではじめてのことです。

                         

                         

                         

                        3・11でこの国は多くの人命と国土の一部を失いましたが、同時に山本太郎という政治家を生みだしました。私は、歴史の転換点では、真に力ある思想は決して既存の利権集団やイデオロギー集団の中からは生まれない、それは、まったく思いもかけないところから生まれるのだ、と言いました。

                         

                         

                         

                        かくなる上は、心ある国民は山本太郎を守らなければなりません。かつて、特別会計の闇を追及しようとして暗殺された民主党の石井紘基氏の二の舞にさせてはなりません。山本太郎は命を張っています。虎の尾を踏んでいるのです。

                         


                         

                        | 政治 | 00:40 | comments(0) | - |
                        ハチドリのひとしずく。
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                          これは ちいさな力の大切さを教えてくれる
                          南米アンデスの 古くて新しいお話――

                           

                           

                          森が燃えていました

                          森の生き物たちはわれさきにと逃げていきました

                           

                          でもクリキンディという名のハチドリだけは行ったり来たり

                          口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは火の上に落としていきます

                           

                          動物たちはそれを見て「そんなことをしていったい何になるんだ」と笑います

                          クリキンディはこう答えました

                           

                          「私は、私にできることをしているだけ」

                           

                           

                           

                           

                           

                          この話は元塾生のSさんに教えてもらいました。6月23日にホルトホール大分で開かれた元福井地裁裁判長・樋口英明さんの講演会で再会する予定でした。人が多かったせいもありますが、見つけることができませんでした。妻が急用で行けなくなったので、Sさんも僕を探しづらかったのでしょう。ちょうどそのとき疾風自由日記のS君に会い、二人で外へ出ました。

                           

                           

                           

                          Sさんは30年以上も前の生徒さんです。一緒に勉強したのは、高校3年の時でした。その点では埼玉県で数学の塾をしているO君と同じですね。

                           

                           

                           

                          一緒に勉強したのはわずかな期間でしたが、二人の若者に影響を与えたことを想うと、人間が偶然出会うことの不思議さに驚く他ありません。塾では勉強するだけで、何ら影響を受けなかった生徒さんもいます。当然ですね。

                           

                           

                           

                          でも影響とは何でしょうか。人はみな生まれながらに心の中に小さな共鳴箱を持っていて、突然それが鳴り出すのです。その音を聞き分けるために、子供には自由な環境と時間が必要なのです。子供の心を抑圧するようなジャンク情報ばかり与えれば、共鳴箱は一生鳴らないままでしょう。代わりに自分のポジションを守るためのセンサーが鳴るだけです。

                           

                           

                           

                          樋口さんの講演会では会えませんでしたが、後日、Sさんから丁寧なメールをいただきました。Sさんは樋口英明、前川喜平、小出裕章、そして山本太郎という当代きっての良心に会うことができたのです。それはきっとSさんの人生を善きものにすることでしょう。以下に、固有名詞を伏せて掲載させていただきます。Sさん、ありがとう。

                           

                           

                           

                          ―― メールの返信をいただき、ありがとうございます。

                          先生にたくさんお話ししたい事があり、お礼のメールが遅くなって申し訳ありません。

                           

                           

                          Yも私も、変わらず元気に過ごしています。

                           

                           

                          樋口さんの講演会では、私の事も気にかけていただきありがとうございました。

                          午前中に別の用事があり、会場に着いたのが5分前で、講演会が終わった後は、後ろの席にいらしたA先生にご挨拶していました。今はY中学校で教鞭に立たれていて、今年で定年を迎えるそうです。

                          T中学校時代、A先生が「原発いらない」のステッカーを車に貼って下さっていた事、今でも嬉しく思い出しています。

                           

                           

                          その後、会場を見渡しましたが、先生と奥様の姿を見つける事は出来ませんでした。

                           

                          疾風自由日記のSさんは、先生のブログに何度も登場している方なので、もちろん存じ上げています。

                           

                          先生と奥様にお会いできるかもしれない・・と淡い期待を抱いていたので、今回は残念でしたが、きっとまた別の機会にお二人にお会いすることが出来るのではないかと思っています。

                           

                           

                          私の大好きな、憧れの奥様にもくれぐれも宜しくお伝えください。

                          先生が以前、ブログで旅行の際の奥様の写真をUPして下さった時には、嬉しくて何度も何度も、写真の中の奥様を眺めていました。

                           

                           

                          山本太郎さんの演説会には、急遽予定を変更して慌てて駆けつけました。

                          約2時間にわたる山本さんの演説を目の前で聴く事ができて、本当に良かったです。

                           

                          今、我が家のポストの上に山本さんのポスターを張っているのですが、今回新しいポスターをいただいたので、近々貼り直す予定です。

                          実家と、母の勤めている会社にも同じものを貼っています。

                          少しでも力になれればと、ボランティア登録をし、ポスティングちらしも先日申し込みました。

                           

                          演説会の後、写真撮影と握手会があり、余計な事とは思いましたが、未来塾のブログのPRをしてきました。

                          あのブログを読んでもらえたら、きっと山本さんは喜んでくれると思ったからです。

                           

                           

                          先生のブログでは、泣いたり笑ったり、怒ったり感動したり、日々、色々な事を学ばせてもらっています。

                          塾を何十年も前に卒業しても、いくつになっても、一生私は先生の生徒なんだなと思っています。

                          今でも、ブログを通して大切な事を教えていただき、深く感謝しています。

                          塾の卒業生のみなさんも、きっと私と同じ気持で、先生のブログを楽しみにしていることでしょう。

                           

                           

                          「ハチドリのひとしずく」のクリキンディのように、今、私にできることをやっていこうと思っています。

                           

                           

                          ところで、私も5月からニワトリを飼い始めました。

                          ずっと前から飼いたいと思っていたのですが、小屋作りなどがネックでなかなか踏み出せずにいました。

                          先生のブログを読んで力をいただき、私も先生と同じ水盛遣り方から始め、四苦八苦しながら何とか小屋を建て、宇佐に初生ビナを引き取りに行き、ポリスブラウンを4羽飼っています。

                           

                           

                          小さい頃のYのように大変可愛らしいので、ニワトリなのに名前まで付けました。

                          こうやって長年の夢が叶ったのも先生のおかげです。

                          卵を産んでくれる秋が待ち遠しく、可愛い上に人間模様ならぬニワトリ模様も垣間見えて、毎日笑って楽しく過ごしています。

                           

                           

                          話は変わりますが、去年の12月16日に前川喜平さんの講演会へ行きました。

                          不登校を考える親の会、星の会主催で、テーマは「憲法26条と教育機会確保法」でした。

                          今回の樋口さんと同じように分かりやすくお話しいただき、先生のおっしゃる通りとても素敵な方でした。

                          また、一昨年の9月には、北アルプスの岳沢小屋の朝食の席で、偶然小出裕章先生とお会いしました。

                          嬉しくて、先生に報告しようとずっと思っていました。

                           

                           

                          メールが長くなり、また拙い文章で恐縮です。

                          先生の貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。

                           

                           

                          子ども達のためにも、末永く未来塾を続けていただける事を、先生と奥様の益々のご活躍を祈念しております。――

                           

                           

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