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さよならテレビ ドキュメンタリーを撮るということ/阿武野勝彦【1000円以上送料無料】
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《目次》
プロローグ
第1章 テレビマンとは何者か
第2章 大事なのは、誰と仕事をするか
第3章 表現とタブー
第4章 放送は常に未完である
第5章 世の中には理解不能な現実がある
第6章 ドキュメンタリーを、誰が求めているのか
第7章 「ダメモト」が表現世界を開く──〈司法シリーズ〉のこと
第8章 「ドキュメンタリー・ドラマ」とは何か
第9章 あの時から、ドキュメンタリーは閉塞した世界だった
第10章 題材は探すのではなく、出会うもの
第11章 組織の中の職人は茨の道
第12章 「わかりやすさ」という病
第13章 樹木希林ふたたび
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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
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小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
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清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
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福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
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松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
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清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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新・日米安保論 (集英社新書)
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英語の実際的研究 (1969年)
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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りぼん・ぷろじぇくと
難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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烏賀陽弘道
私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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カント
安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本 太郎
山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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転換期の日本へ―「パックス・アメリカーナ」か「パックス・アジア」か (NHK出版新書 423)
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ジョン・W・ダワー,ガバン・マコーマック
おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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食う寝る遊ぶ 小屋暮らし (JUGEMレビュー »)
中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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ウソの代償−災厄の春
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    新型コロナの蔓延を見ていると、地球の人口調節機能が働き始めているような気がします。しかし、そんな何の根拠もない「妄想」を論じたところで仕方ありません。むしろ、人類史的な転換点がどのような形で表面化するかを考えてみます。

     

     

    ウィルスは容易に国境を越えます。社会的地位のいかんにかかわらず感染の危険があります。国家主義の愚かさや、社会的地位に拘泥することの無意味さについて考え直すきっかけを提供しているのです。

     

     

     

    前にも書きましたが、戦争と天災、革命と疫病が、人間を規定している様々な条件を全人類的な規模で洗い流し、それまで当然だと思われていた価値や社会システムが相対的なものに過ぎなかったことに気づかせます。いわば円柱を正面から見て長方形だと思っていた人が、上から見ると円に見えるということに気づくのです。そして、生き延びるためには複数の視座が必要なこと、場合によっては旧来の見方を捨てる必要に迫られます。

     

     

     

    当然、旧来の価値にしがみつく勢力が金と権力によって新興の価値・勢力をコントロールしようとするでしょう。しかし、コロナのような疫病の場合、対立をあおることは両者の死を意味するので、それもできなくなります。かくして人類史的な新しい段階に入るというわけです。災厄の春は、悪いことばかりではありません。

     

     

     

    コロナに関しては、以下のImperial College Londonの記事が参考になります。日本では過度の検査は、医療崩壊を招くと主張する医師や専門家がいますが、だまされてはなりません。適切な検査をせず放置されれば、4,000万人が死ぬと警告しています。

     

     

     

     

    https://www3.nhk.or.jp/news/html

    /20200327/k10012353091000.html

     

     

    一方で、この記事は、外出制限や自宅での隔離などの強力な対策を感染拡大の初期段階で実行し、感染を調べる検査を数多く実施すれば、大幅に状況を変えることができ、亡くなる人は130万人に減少すると分析しています。

     

     

    現場の医者にとってPCR検査は、原発労働者にとっての線量計の様な物です。PCR検査抑制論は、線量計を持たずに原発の作業をやれと言っているようなものです。

     

     

     

    「お医者様」や「専門家」の言うことだからと簡単に信用して、自分で調べようともしない人は、国家資格を盲信する、権威に弱い人です。 学校時代の偏差値序列を大人になっても引きずっています。一言でいえば序列意識が骨の髄まで染み込んでいる人たちです。彼らの生きる道は忖度しかありません。

     

     

     

    『私たちは政府によって緩慢な死を強制されている』を書いてから4年になります。忘れてならないのは、日本はまだ原子力緊急事態宣言の発令中だということです。福島第一原発の危険度は、2011年3月11日の夜のままだと政府が公式に認めているのです。その中でオリンピックをやろうという発想はどこから出てくるのでしょうか?

     

     

    『私たちは政府によって緩慢な死を強制されている。』

    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=152

     

     

     

    私たちの悲劇は、キャチフレーズを連発するだけで、具体的な対策となると丸投げして「やってる感」だけを演出するバカがこの国のトップに居座り続けていることです。ウソの上にウソを塗り重ね、心ある国民から全く信用されていません。要は統治機構の体をなしていないのです。

     

     

     

    これから私たちが払わなければならない代償がどれほど高くつくか想像もできません。これはすべて安倍政権と官邸官僚がついてきたウソの代償です。そしてそのウソをそのまま垂れ流す官邸記者クラブ系マスコミが良心を放棄した代償です。言わずもがなですが、その代償を払わせられる順番は、最も援助を必要としている最も弱い立場の人たちからです。

     

     

    先見の明を誇ろうなどとは考えてもいませんが、今日のこの事態はすでに予想しています。見るべきものを見れば、誰にでもわかることです。もし時間があればお付き合い下さい。

     

     

    私たちは暫定的な足場をたよりに考えるほかない存在である。

    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=365

     

    「希望」という名の災厄− 小池百合子の「バベルの塔」

    http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=413

     

     

    | 政治 | 16:45 | comments(0) | - |
    安倍晋三と昭恵が生きる場所は刑務所以外にない。
    0

      なんとも過激なタイトルですね。びっくりした方もいるかもしれません。あの温厚で知的でユーモアにあふれた優しい先生がこんな過激なタイトルをつけるなんて信ジランナ〜イ、というわけでしょうか。誰よりも私自身が信ジランナ〜イ、のです。

       

       

      でも以下の週刊誌の記事を読めば、予定調和の世界で何も考えず、まじめに働いて「和牛の商品券」をもらおうと考えている人の脳髄にも多少の衝撃が走るかもしれませんね。

       

       

      いや、本音を言いましょう。以下の記事を読んで怒りがこみあげてこなければ、人間として最も大事な部分が死んでいます。安倍晋三の同類です。

       

       

      『週刊文春』2020年3月26日号・森友スクープ全文公開#1

       

      https://bunshun.jp/articles/-/36818?utm_source=twitter.com&utm

      _medium=social&utm_campaign=socialLink

       

       

      今の日本の商品化された教育、特に塾産業の中で教えられている「論理的思考力」なるものが、タコつぼの中に限局された、葦の髄から天井を覗く(自分の狭い見識に基づいて、かってに判断することのたとえ)式の受験で高得点を取るためのオマジナイに過ぎないことを私は指摘してきました。

       

       

       

      ところが、オマジナイどころか、その習得に全生活をかけて取り組む親子(佐藤ママのような)もいるのです。そういう人たちの中では、財務省の官僚は「論理的思考力」を武器に受験を勝ち抜いてきたエリートだとみなされています。

       

       

      てゆ〜か、子供が東大に合格することが「教育の勝ち組」「成功した子育て」だと信じ込んでいる人も多いようです。しかし、これはあまりに古臭い前時代的な発想に過ぎません。それに「今は官僚よりも医学部よ!」の時代です、たぶん。

       

       

      私に言わせれば、東大生とは抜群の記憶力と高速事務処理能力に秀でた裕福な家庭の子供たち(例外もあります)に過ぎません。人間として欠陥を抱えた人も多いのです。

       

       

       

      それにしても「抜群の記憶力と高速事務処理能力」はAIが最も得意とする分野です。つまり、近いうちに淘汰される運命にあるということです。

       

       

       

      そこで、本当の「論理的思考力」とは何かを提示しておきます。一言でいうと、人が幸せに暮らせるように社会のシステムやその土台となっている発想に絶えず揺さぶりをかける自由で柔軟な発想のことです。揶揄されたり白眼視される運命にあるのですが、人々に勇気を与え、真実に気づかせる力を持っています。塾で教えられる「論理的思考力」とは似て非なるものです。これは前にも書きました。

       

       

       

      『真正な感情こそが知性と論理を方向付ける』

      http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=271

       

       

       

      新自由主義とコーポラティズムは現代社会の宿痾です。アメリカ社会はコロナウイルスの蔓延によって価値の選択を迫られることでしょう。そのアメリカで真の論理的思考力とユーモアを駆使している人物こそが、かの映画監督、マイケル・ムーアです。彼の作品「世界侵略のススメ」をぜひご覧ください。

       

       

       

       

      | 政治 | 20:33 | comments(0) | - |
      「失敗した子育て」について。
      0

        怒りで言葉を失い、天を仰ぐことが最近多くなった気がします。怒りと言っても義憤・公憤(indignation)の類です。歳のせいかとも思うのですが、怒りで言葉を失うのは私の精神がまだ若い証拠かもしれません。

         

         

        とりあえず 『週刊文春』2020年3月26日号・森友スクープ全文公開#1をお読みください。

        https://bunshun.jp/articles/-/36818?utm_source=twitter.com&utm

        _medium=social&utm_campaign=socialLink

         

         

        長い間塾教師をしてきて気づくことがあります。それは知性の土台である批判精神と怒りが社会から消えたということです。この二つが歴史を動かすモーメントなのですが、それがなくなるということは歴史が消失していることを意味するのかもしれません。

         

         

         

        子供たちは全く質問をしなくなりました。午後10時に授業が終わりその後2時間くらい質問攻めにあうという時期もあったのです。親御さんが心配して電話をかけてきたこともありました。

         

         

        まず疑問を抱く。次に解決法を探す。その過程で疑問が正当なものか、根拠があるかどうかを再点検(これが私の仕事です)して答えを探し続ける、というサイクルが消失したのです。

         

         

        今ほとんどの子供たちは「成績を上げる」ためのコツや「差をつける」テクニックをただひたすら頭に詰め込む自動機械になっています。優秀で精密な自動機械になればなるほど親から称賛されるというわけです。

         

         

        ブログで何度も書いてきましたが、何よりも結果が求められる社会(私はクソ社会と呼んでいます)の中で自動機械になった大人は、その人格の空洞を満たすためにより上位の権力とつながろうとします。大人たちの劣化した感情の発露としての幼児性を目にすると「失敗した子育て」という言葉が浮かぶのです。何を偉そうに言ってるんだ、他人を批判する資格がお前にあるのか、と言われそうですね。

         

         

        こういう短絡的な批判をする人には、いくら言葉を尽くして説明しても無駄なので、「失敗した子育て」の典型をお見せしようと思います。

         

         

        一昨日の参院予算委員会で福山哲郎議員は森友事件で自殺に追い込まれた近畿財務局の赤木俊夫さんの遺書に新しい事実があることを指摘し、再調査をするように安倍首相を問いただしました。

         

         

        その中で、福山議員は「安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。(中略) この2人(麻生太郎氏、安倍晋三首相)は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とする赤木さんの妻のコメントを読み上げ、「真相究明に改めて乗り出すと決意をいただけませんか」と安倍首相に要望したのです。

         

         

        赤木俊夫さんの遺書

         

         

         

        それに対して安倍首相は、「総理答弁が決済文書改ざんのターニングポイントとなったとは、赤木さんの手記に書かれているのではないと改めて申し上げておきたい。これは週刊誌の記事において記載されているものと承知している」と主張して次のように言い放ちます。

         

        「奥様がそういう発言をされたというのは今初めて承知をしたところでございますが、改めて申し上げますが、これは赤木さんが手記で書かれたことではない」と。

         

         

         

        「総理答弁が決済文書改ざんのターニングポイントとなったとは、赤木さんの手記に書かれていない」のだから、赤木さんの自殺と自分の発言は無関係だと言い張るのが、わが国の総理大臣です。そんなことを書けるはずがないのは小学生でもわかることです。

         

         

        さらに赤木メモには「特捜検事が来ても、5日前の人事で担当者は全員異動してしまい、示すべき資料は何もない。私が知らない間に全部処分されていた」 と書かれています。赤木氏は土地取引について何も知らないのに全責任を負わされたのです。財務省と特捜は赤木氏を「改竄実行犯」に仕立て上げ、自殺に追い込んだのです。

         

         

        もうおわかりでしょう。赤木氏の遺書を読んでも自分とは関係ないと考える冷酷な人間がわが国のトップに君臨しているのです。クラス全員と担任の周到ないじめによって自殺した子供のメモに固有名詞がないからいじめはなかったと認定する学校の態度を彷彿とさせるではありませんか。それを許しているのは去勢されたマスメディアであり、国民です。

         

         

        安倍首相には人間としての情がありません。彼の成育歴をたどれば分かります。しかし、メディアは沈黙したままです。「失敗した子育て」がいかなる人間を作り上げるのか、安倍首相は国民の前で日々それを可視化し続けているのです。

         

         

        長くなるので止めますが、子供を育てるときに私たちが最も気を付けなければならないことは「人間としての感情」が育っているかどうかということです。この点さえ間違えなければ、「一流」の会社や「一流」の大学に行けなくとも、人間は幸せになれるのです。これは断言しておきたいと思います。今後、ブログではこの点をめぐって掘り下げていきたいと思います。もし暇があれば、以下の参考記事をお読みいただけると嬉しいです。

         

         

        『感情にもレベルがある。』

        http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=126

         

         

         

        以下はおまけです。私が野党議員なら安倍首相に次のように質問します。

         

         

        「安倍総理、あなたは今、国権の最高機関である国会にいます。そこで野党議員にヤジを飛ばすのはあなたの幼児性と狭量な人間性を示すだけです。私に言わせれば前代未聞の総理大臣です。今更それを言ったところでどうしようもありませんが。

         

         

        本題に移ります。あなたや麻生財務相は国会ではなく、本来なら刑務所の中にいなければならないのです。韓国やアメリカなら、終身刑に値するでしょう。しかし、あなたたちと同レベルの大手マスメディアに黙認され、民主主義の成熟度において韓国やアメリカにはるかに劣る日本だからこそ、政治家として延命できているのです。

         

         

        第二次安倍政権を見てきて改めて認識したことがあります。それは劣化した感情の持ち主の周りにはクズしか集まらないということです。国会で赤木氏の遺書の件で追及されたとき、あなたは背広のボタンを留めながら笑って答弁していました。週刊文春の記事を読んでいれば、絶対に笑えないところであなたはニヤニヤしていたのです。私はそういう冷酷さと無能が背中合わせになったような人間が整合性のある、国民のための政策を立案し実行できるわけがないと断言したいと思います。

         

         

        それが証拠に、集団的自衛権の行使をいきなり閣議決定し、拉致被害者を自分の政権で必ず取り戻すと言いながら、果たせていません。政治的に利用しただけです。北方4島の返還はどうなったのですか。

         

         

        かくのごとく外交はもとより、経済政策においてもアベノミクスなる言葉によって株価を偽装し、財界を喜ばせているだけです。国民の賃金は一向に上昇していません。生活は苦しくなる一方です。

         

         

        その挙句が、森友・加計学園問題で税金をつぎ込んでバカ友を優遇しました。加計学園の獣医学部は世界に冠たるウイルスの研究施設を備えていたのではなかったのですか。優秀な研究者と学生を集め、コロナウイルスの蔓延を防ぐべく日夜奮闘していることでしょう。

         

         

        桜を見る会の税金の私物化には開いた口がふさがりません。それにしても招待された「功績のあった」人々が誰一人としてあなたの発言に異議を唱えなかったという事実に私は衝撃を受けました。総理大臣が根も葉もない嘘をつけば周囲がそれに合わせて自ら言論統制していくという大日本帝国時代の精神構造を目の当たりにしてうすら寒い思いをしたのです。

         

         

        そしてオリンピックです。もともとウソと賄賂によって招致したオリンピックです。東北の復興をうたいながら、資材と金を東京に集中させて復興を遅らせています。何が「お・も・て・な・し」でしょうか。コロナウイルスで「おもてなし」するつもりなのでしょうね。

         

         

        かくのごとく、あなたが総理になってからこの国の資産は食いつぶされる一方です。人心も荒廃の一途をたどっています。そこに降ってわいたコロナウイルスの蔓延です。よかったですね。これで国民の関心をそらすことができます。

         

         

        NHKでは「やってる感」を演出するため岩田明子記者に明白なウソの解説をさせ、背広を着たあなたがさっそうと登場して何かしゃべっています。スマホには株の乱高下を知らせるニュースが流れてきます。私は言葉をなくします。天を見上げてため息をつくほかありません。

         

         

        あなたはもちろんご存じないでしょうけど、夏目漱石の小説の中の次の一節を読み上げて私の質問を終わります。」

         

         

        「然し(しかし)是(これ)からは日本もだんだん発展するでせう」と弁護した。すると、かの男は、すましたもので、「亡びるね」と云った。(夏目漱石『三四郎』より)

         

         

        | 教育 | 14:18 | comments(0) | - |
        人類史的な転換点に立つ。
        0

          コロナウィルスの世界的な蔓延は、私たちの社会の枠組みと意識(つじつま合わせで延命するしかない安倍政権とそこに資金提供する原子力村、そしてコーポラティズムのイデオロギーである新自由主義と自己責任論など)を大きく変えるでしょう。

           

           

          この期に及んでまだオリンピックを開催する気のノータリン政権。五輪のマークは世界の5大陸を表しているのですが、スポーツの祭典は世界が平和であることを大前提にしているのです。かくのごとく小学生でもわかることが安倍政権の回りにいる人間たちやオリンピックのスポンサーになっている大手メディアにはわからないようです。国民の命よりも金というわけです。

           

           

           

          かくなる上は日本だけでオリンピックを開催すればよい。しかも無観客で。外国人選手は参加しないのですから、日本勢が金銀銅メダルを独占できます。日の丸と君が代が各会場に響き渡ります。これほどの悲喜劇はないでしょう。

           

           

          「安倍総理大臣」をバカの一つ覚えのように連呼するNHK。「都民ファースト」「アスリートファースト」以外の言葉を知らない学歴詐称の小池東京都知事。

           

           

           

          それでも、私は「間髪入れずに」「一気呵成に」「ワンチームで」オリンピックを開催してほしいと思っています。そして国民に「笑顔を取り戻す」ためにJOCにはぜひ頑張ってもらいたい。なぜなら、現在の日本の自画像をこれほど露骨にかつ鮮明に可視化するイベントはないからです。

           

           

          さて、コロナの蔓延が人類史的な転換点になると考えるヒントを以下に示したいと思います。ただし、コロナが終息すれば、今までと何ら変わらない日常が戻ってくるだろうと思っている人には理解できないかもしれません。

           

           

          これからは人類全体で立ち向かわざるを得ない事件や事象が頻々として起こるようになります。それを象徴的に描いたのが1の映画『メランコニア』です。

           

           

          天災と戦争、革命と疫病が人間の実存を考える契機になるとブログで書きましたが、その引き金になるのが民族差別や宗教であり社会的弱者や障害者さらに女性や子供をモノのように考える思想です。その象徴が相模原連続殺傷事件の確信犯・植松聖です。2〜4で論じています。

           

           

          そして今回のコロナウィルスの蔓延を予言的に描いた5の映画『インフェルノ』です。時間があれば1、4、5の映画はぜひ観てもらいたいと思います。6は疫病が社会や人間の意識に及ぼす影響を描いたカミュの小説です。

           

           

          1:映画『メランコニア』

           

          2:『悪(霊)が降臨する前に』

          http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=561

           

          3:「思想的確信犯」はいかにして生まれるのか?

          http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=389

           

          4:映画『特捜部 Q カルテ番号 64』を観る。

          http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=601

           

          5:映画『インフェルノ』

           

           

          6:アルベール・カミュ『ペスト』

           

           

          | 文学・哲学・思想 | 23:52 | comments(0) | - |
          「川」のそばで立ちすくむ。
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            小学生の頃、私は大分市上野丘に住んでいました。勉強はほとんどせず、近所の仲間と四六時中遊んでいました。今振り返ると、放課後の時間や夏休みの遊びが人生の黄金時代を作り上げていたのだとつくづく思います。

             

             

             

            そんなある日、大きな台風が去った後、いつもの悪ガキ数人と大分川の様子を見に行こうということになりました。川が増水して勢いよく流れる様子をテレビで見て思い立ったのです。

             

             

             

            川の水は流木や砕けた木片やゴミを巻き込み、うねりとなって下流方向に流れていました。土手を降りて流れのすぐそばまで近寄ると、ゴーッと低くうなるような音が身体を圧しました。

             

             

             

            通りかかった大人から大声で注意されたので、川岸を離れ広瀬橋の欄干から(当時は木造の橋でした)川を眺めました。そばで見た時と違って、茶色く濁った大きな川が生き物のように静かに移動していました。その異様な静けさを空恐ろしく感じたことをはっきり覚えています。その時、この川に落ちたらどうなるだろうと空想しました。次の瞬間、溺れながら流されていく自分の姿がはっきり見えた気がしたのです。

             

             

             

            いま全国の小・中・高校が一斉休校になっていますが、生活や経済に及ぼす影響ではなく、子供たちの意識に及ぼす影響について考えてみます。「意図せざる結果の法則」ではありませんが、今回の一斉休校は思いもよらない結果をもたらすかもしれません。

             

             

             

            子供の自殺が最も多いのは夏休み明けだと言われています。よほどのことがないかぎり、子供は自殺したりしません。長い休みが続いた後、学校の日常に復帰できなくなる子供たちの気持ちを考えたことがあるでしょうか。子供の自殺という悲劇に対して、私たちは弱さのせいだと結論づけたり、適者生存、自然淘汰、身勝手さ、あるいは自己責任といった言葉で無関心を決め込んではいないでしょうか。

             

             

             

            今回は年間スケジュールの中に組み込まれた休みではありません。唐突な日常の中断で、場合によっては、子供たちは一日中間延びした時間と向き合い、親と向き合わざるを得ない環境に置かれます。

             

             

             

            一週間くらいならともかく、一ヶ月以上ともなると、勉強や日々の過ごし方について四六時中親に口やかましく言われ、親子関係にひびが入ることも考えられます。こんなに嫌われていたのか、自分は邪魔なんだと感じる子供たちもいるかもしれません。

             

             

             

            ところで、今回の件ではからずも可視化されたことがあります。学校が果たしている託児所・収容所としての役割です。「収容所」は悪意に満ちた言葉だと思われるでしょうか。しかし、小学生から高校生までの子供たちが学校に行かず街をうろついている様子を想像してみて下さい。膨大な数の若年失業者が街にあふれることになるのです。治安は乱れ、事件や事故が頻発するかもしれません。

             

             

             

            要するに、学校は最もコストをかけずに社会システムを維持するための装置なのです。学びの場というよりも、子供たちを預かり一定の時間を過ごした後、親元に返し社会へと送り出す施設なのです。そこでは何よりも安全が重視されます。

             

             

             

            そもそも近代以前の社会では、子供は家庭や共同体の中で立派な労働力としてあてにされていました。いわば「小さな大人」だったのです。それに対して、近代以降の社会では、生産性が劇的に向上したため子供は生産労働に従事する必要がなくなり余剰の労働力となります。ここに、子供を収容する施設の必要性が議論され「学校」が誕生します。同時にイデオロギーとしての「教育」が誕生した瞬間でした。

             

             

             

            歴史をたどればこれが学校に課された役割だったのです。半面、身分制の下で重労働にあえいでいた子供たちを解放するという面もありました。学校に行けば働かなくて済むというわけです。学校がまだオーラに包まれていた時代の話です。

             

             

             

            時は巡り、世の中が産業社会から消費社会へ、情報社会からAIを駆使する電脳コントロール社会へと変化する中で、学校はどうなったでしょうか。

             

             

             

            今学校は、受験を通じて優勝劣敗を納得させ、格差を当然だと考える新しい身分制のヒエラルキーを国民に納得させる場所になっています。さらに言えば、富裕層が持っている既得権益をロンダリングし、大企業と政府が結託して国民から富を収奪するコーポラティズムのイデオロギーを内面化する場所となりました。いわゆる出来のいい優秀な生徒ほどこの流れにうまく順応していきます。その成果が「優秀な」官僚群というわけです。

             

             

             

            ブログで何度も指摘してきたように、この体制を維持承認する制度としての学校の本質にいち早く気付いた子供たちは、その毒を飲まされ続けることに何とか耐えています。はっきり言語化できないにしても、経済成長をいまだに信じる東京を中心とした文化の非人間性に拒否反応を示しています。

             

             

             

            聡明な子供たちは自問自答しています。よりよく生きるために、あるいは日本の歴史に根差した豊かな共同体を築くために学校はどうしても復帰しなければならない場所なのか、と。

             

             

             

            今回の一斉休校は子供たちに考えるきっかけを与える気がします。いや、ぜひそうあってほしい。私は大学受験に失敗して、幸運にも社会で当たり前だと考えられている価値の序列を疑うことができました。社会を客観的に冷めた目で見ることが可能になったのです。

             

             

             

            就職予備校と化した大学に通い、時期が来たら同じ色のスーツを着て「ちょっとでも上の」企業をめざして就職活動に励む、という発想を受け入れることができなかったのです。以来、大企業で「イエスマン」にならずとも、生き延びることができるのではないかと考え、私の思考実験が始まりました。

             

             

             

            「川」の話は、制度疲労を起こした既存の社会システム、特に今の学校が負わされている役割を考えていて思い出しました。幼少のころからその中にいれば、全員が一緒になって流される「川」の異様さ・残酷さには気づきません。それが当たり前になります。しかし、何かの拍子でその流れを橋の上から眺める機会があると、自分がいかに当たり前でない世界にいたかがわかるのです。

             

             

             

            これからの社会では、既存のシステムを否定するのではなく、それを前提にしつつもその外で生きる通路を確保することがますます重要になってくるでしょう。今回の一斉休校は子供たちにとって人生で初めて訪れた、考える人間になるための「長期休暇」になる可能性を秘めているのです。

             

             

             

            できることなら、親御さんには、寝てゲームをするだけの子供をどうかそのままにしておいてほしいと思います。自分なりの時間の使い方は、最初は無駄だらけに見えます。しかし子供たちにとって、これだけまとまった時間を自由にできるチャンスは二度とないかもしれないのです。文化の母体は「暇」なのです。

             

             

             

            そうは言っても、これをチャンスだと考える親御さんは少ないと思います。「子供は放っておいたら絶対勉強なんかしません。(これは例の佐藤ママの発言です)」という貧困な人間観が邪魔をするのです。

             

             

             

            それだけではありません。偶然もたらされた「長期休暇」に、いつものごとく大量に宿題を出す高校の教師たちもいます。自分のやっていることが社会を生きづらい場所にしているなどとは考えないのでしょう。佐藤ママの同類です。この種の人間たちは、いったい子供たちにどうなってほしいのでしょうか。

             

             

             

            今回、教師にもそれを根底から考え直すための時間が与えられたのです。にもかかわらず、そのことに気づいている教師はどれくらいいるでしょう。安定した職業だというだけで、公教育に価値を見出せず、無意識のうちに学校の塾化を加速させている教師は、ただ流れに乗っているだけのサル、いや言葉の自動機械になることで給料をもらっているのです。

             

             

             

            えらそうに言ってるが、お前はどうなんだ、という批判にも応えておきます。もちろん、塾は本質的にはコーポラティズムを加速化させるシステムです。自己利益を最大化させるための階段をよりスピーディーに駆け上るテクニックや方法を教えることで利潤を上げているわけですが、それも終わりを迎えつつあります。効率的な勉強の仕方などと銘打った受験情報を流し、情報弱者の親や子供たちを相手にするビジネスモデルは賞味期限切れなのです。「消費者」がダイレクトに情報にアクセスできる社会が到来しているのですから。

             

             

             

            長い休み明け、おそらく子供たちの多くは、重い身体を引きずりながら自分を幸福にすることのない学校に復帰することでしょう。いや、友達に再会できる喜びで自然と足取りが軽くなるかもしれませんね。しかし、制度疲労の極みにある学校を前にして、立ちすくんでいる子供たちもいると思います。私が川を見ながら茫然としていたように。そういった子供たちに対しては、何とか生き延びてもらいたいという思いをこめて、ブログの中で具体的な勉強方法やノートの作り方を提示しています。よかったらお読みください。

             

             

            高橋まつりさんはなぜ自殺したのか?

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=449

             

            自分の時間と空間を生きる。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=450

             

            『東大合格生のノートはかならず美しい』わけがない。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=451

             

            世界に二つとないノートの作り方。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=453

             

            あなただけのノートの作り方。

            http://oitamiraijuku.jugem.jp/?eid=455

             

             

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