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まず私たちの生命と暮らしを脅かす事実を知ること。それにたいしてどのような認識を持つのか。この国のみならず、世界を壊滅させる災厄とどう向き合うのか。次世代に対してどう責任を取るのか、そもそも責任を取れるのか。自分に何ができるのか。この現実にどう向き合うのか。それを教えるのが教育のはずだが、この国には教育も哲学も存在しない。
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「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書)
「最悪」の核施設 六ヶ所再処理工場 (集英社新書) (JUGEMレビュー »)
小出 裕章,渡辺 満久,明石 昇二郎
原発よりもはるかに危険な六ヶ所村再処理工場。私たちの日々の生活が薄氷の上で営まれていることを痛感させられる。同時に、この国には「国民の生命・財産・自由を守り抜く!」と威勢のいいことを言う総理大臣と無能の政治家しかいないことに絶望する。核燃料サイクルと言い、下北半島の再処理工場と言い、3兆円以上の国民の税金がつぎ込まれ、いまだ後始末も将来の見通しもたっていない現実をどう考えているのか。彼らは核兵器を持ちたいという願望と税金をロンダリングして私腹を肥やすことしか眼中にない。北海道の地震だけに目を奪われてはならない。六ヶ所村は今回の震源地の目と鼻の先にあるのだ。
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幻影(イメジ)の時代―マスコミが製造する事実 (現代社会科学叢書)
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D.J.ブーアスティン
私にとっては古典の中の古典。三度読みました。そしてその慧眼にいまだに驚いています。
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殺人犯はそこにいる (新潮文庫)
殺人犯はそこにいる (新潮文庫) (JUGEMレビュー »)
清水 潔
ジャーナリストと称する職業がある。自称ジャーナリストもいれば、テレビのコメンテーターとしてリベラルに媚びる政権批判をし、名を売り、講演で稼ぐ職業をジャーナリストと呼ぶ者もいる。とんだ茶番である。ジャーナリストとはどこまでも「事実」を追いかける。テレビに出て能天気な解釈や感想を垂れ流している暇などないはずだ。ジャーナリストを志す若い人には清水氏の著作は避けて通れない。その名に値する本物のジャーナリストがここにいる。
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デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書)
デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義 (集英社新書) (JUGEMレビュー »)
福田 直子
おそらく自民党・安倍政権はSNSを駆使し、分析するデータサイエンス(日本版なのでレベルはまだ低いですが)の重要性に着目し、選挙にどうすれば勝てるか、自分たちに有利な世論を形成し、国民を誘導・分断するにはどうすればいいのかが分かっているのです。そのためのノウハウも蓄積しつつあります。安倍首相の貧困な語彙力からは想像できないカタカナ言葉を聞いていると、それがSNSを分析している集団から教えられたものであることがよくわかります。ただ彼らの致命的な弱点は将来の社会を導く理想がないことです。おそらく、思いもかけない結果が待っていることでしょう。なぜなら、所詮、彼らはアメリカとビッグデータの奴隷でしかないのですから。これからの政治は、好むと好まざるとにかかわらず、この本に書かれていること抜きには語れなくなっているのです。
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 (JUGEMレビュー »)

安倍政権に対するメディアの忖度が云々されていますが、元々同じ穴のムジナなのです。忘れてならないのは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、日本の世論と新聞のほぼ全部は好戦的・拡張主義的だったのです。しかも、当時はまだ言論統制体制が発足していなかったのです。この本は、そうした「一貫して好戦的な世論とそれに便乗する新聞」が先導し、近衛文麿はじめ文民政治家がそれに便乗、軍部がさらに便乗、という構図を一次資料で克明に論証しています。安倍政権を支持するネトウヨの皆さんの日本語力では、まともな読解は無理ですので勧めません。一方、正確な歴史を知るためには「世論」の不気味さを知ることだと気づいている若い人には是非一読を勧めます。
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茫漠の曠野 ノモンハン
茫漠の曠野 ノモンハン (JUGEMレビュー »)
松本草平
著者は大分市にある『天心堂へつぎ病院』の院長、松本文六氏の御尊父、松本草平(本名松本弘)氏です。詳しくは、ブログで紹介したいと思いますが、第一次資料として極めて価値の高いものです。40年ぶりに復刻版を出された松本文六氏と出版社に感謝する他ありません。
戦略も何もない、無謀・無慈悲な戦争を語り継ぐことは、最も崇高で重要な人間の営為だと私は考えています。作家の司馬遼太郎氏は、電話で草平氏に次のように伝えてきたそうです。「先生の臨場感のあるノモンハン戦記に出会えて本当にありがとうございました。私は大東亜戦争の折、戦車隊の一員として従軍しましたが、先生の従軍記以上のものを創ることはできません。」と。
一人でも多くの方がこの本を読まれることを望みます。ちなみに松本文六氏は伊方原発差止め訴訟の原告でもあります。その縁で、この本に出会うことができました。
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「南京事件」を調査せよ (文春文庫)
「南京事件」を調査せよ (文春文庫) (JUGEMレビュー »)
清水 潔
全国のネトウヨの皆さんへの推薦図書です。清水氏のこの本を読んでから、「南京事件はなかった!」「南京事件は捏造だ!」と叫びましょうネ。
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日本列島の全原発が危ない! 広瀬隆 白熱授業  DAYS JAPAN(デイズジャパン)2018年1月号増刊号
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広瀬隆
広瀬氏をアジテーターだの、オオカミ少年だの、悲観主義に過ぎると言って批判する人がいる。しかし、ブログで何度も述べてきたように、真の悲観主義こそがマインドコントールによって奴隷根性のしみ込んだ私たちの精神を浄化してくれるのだ。そもそも無知では悲観が生まれようもないではないか。国などいくら破れても結構。せめて山河だけでも次世代に残そうと考える人ならぜひとも読むべき本である。いや、これから幾多の春秋に富む若い人にこそすすめたい。
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チャヴ 弱者を敵視する社会
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オーウェン・ジョーンズ,Owen Jones
【本書への賛辞】

「怒りが生んだ、最高の本」
──ガーディアン紙

最高の論争がみなそうであるように、知性に裏打ちされた怒りが本書を支えている。
──エコノミスト誌

暴動や世界中に広がったオキュパイ運動に照らして考えると、分断社会に関する著者の鋭い分析は、
不気味なほど未来を予知していたことがわかる。
──アートフォーラム誌

情熱と、思いやりと、すぐれた道徳性が結実した仕事だ。
──ニューヨーク・タイムズ紙

政治の定説を見直す大胆な試み。著者は戦後のイギリス史を縦横無尽に往き来し、
階級、文化、アイデンティティといった複雑な問題を軽々とまとめてみせ、
結果として「階級」問題に火をつけ、大きな効果をあげている。
──インディペンデント紙

いまの制度が貧しい人々を見捨てていることに対する苛烈な警告──それが本書だ。
──ブログサイト「デイリー・ビースト」

ジョーンズは、「地の塩」だった労働者階級が政治のせいで「地のクズ」と見なされるようになった経緯を見事に説明している。
──タイムズ紙

この本は、新しいタイプの階級嫌悪と、その裏にあるものを痛烈にあばいて見せてくれる。
──ジョン・ケアリー(The Intellectuals and the Masses著者)

これは「イギリスはおおむね階級のない社会である」という考え方への、論理的で情報満載の大反撃だ。
──オブザーバー紙

情熱的で示唆に富む……この声が届くことを心から願う。
──スコットランド・オン・サンデー紙
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紹介していない本が山のようにあります。数日前にこの本を本棚の奥から引っ張り出し再読しました。いや〜面白かった。。とにかくこの本のことを忘れていた自分が信じられない。読んでない人に熱烈に勧めます。ハイ。
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秋山 敏
高校生にとって、今でも一押しの不朽の名著。でもこの本をことを知っている英語教師は少ないと思います。是非復刊してほしいものです。
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スノーデン 日本への警告 (集英社新書)
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エドワード・スノーデン,青木 理,井桁大介,金昌浩,ベン・ワイズナー,宮下紘,マリコ・ヒロセ
2017年4月18日、朝日新聞がようやく「パノプティプコン」を取り上げました。遅すぎますね。
これから先の日本社会は、ますます荒廃が進み、国民の不満が頂点に達し、やがて爆発します。それを未然に防ぐために、国は国民の監視を強化します。
実際アメリカでは「愛国者法」により、電子メールや携帯の通話履歴が監視の対象になっています。誰が、いつ、どこで、何を読んで、誰と通信を交わしたか、すべて国に筒抜けです。
「パノプティプコン」とはフランスの哲学者フーコーが用いた概念ですが、国民が刑務所の囚人のように監視される体制を言います。監視者の姿は見えませんが、囚人は監視者不在でも、監視を意識することによって管理統制されるのです。これを「パノプティシズム」と言います。
このシステムから解放されるためには、権力がどう管理・統制しようとしているかを知らねばなりません。この本はそれを知るための第一歩です。あなたが無知のまま、奴隷の人生を送りたければ、読む必要はありません。
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A.ミラー
アリスミラーのこの本は、塾を始めるきっかけになりました。ただ生活のためだけなら、他のことをしていたでしょう。『才能ある子のドラマ』とあわせて、当時の私には衝撃的な本でした。人生はどこでどう転ぶかわかりません。人間の奥深さを知ることで、何とか自分を維持していたのです。この本を読むと当時のことが、ありありと思い出されます。ある意味で、私の人生を方向づけた本かもしれません。
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NHK「東海村臨界事故」取材班

2月18日のブログでも書きましたが、仕事のために読むビジネス書の類は、最終的には効率を重視し、最小の資本と労力の投下で、いかにして最大の利益を上げるかということに尽きていると思います。そのための働き方改革であり、そのための賃上げです。そのための人心掌握術であり、顧客対応です。ビジネス書を読めば読むほど、人間は軽薄になり、視野が狭くなっていきます。もしあなたがそれを自覚するきっかけがほしいなら、是非この本を読むことを勧めます。読書はビジネスのためにするのではないということが分かると思います。この本は私たちの日常の風景を一変させるだけのインパクトを持っています。いわば、ことばの最高の意味における「闖入者」なのです。
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服従
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瀬木 比呂志
この本はまだ発売されていません。自分で読んでいない本を推薦するのは邪道でしょう。しかし、これまでの『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(ともに講談社現代新書)に続く裁判所、司法批判の第3弾が長編の権力小説だということで、過去2冊の本の面白さからして、推薦に値する本だと思いました。『原発ホワイトアウト』の最高裁判所ヴァージョンだと思います。読んでからコメントを追加したいと思います。
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アモン・シェイ
学校なる場所に通っていた時、毎年夏になると課題図書を読んで、読書感想文を書かねばならないのが苦痛でした。課題図書の選定には学校と書店の密約があるに違いないと思っていたくらいです。

偶然巡り合った面白い本の感想を書くのならまだ我慢できたかもしれません。つくづく学校というところは、余計なことをしてくれると思ったものです。

あまりにめんどうくさいので、「あとがき」を参考に、あらすじを書いて提出したら、トリプルAをもらいました。

学校というところは、もしかしたら、人生の退屈に耐える訓練をする場所だったのかもしれません。この本を読んで、改めてそのことを確認しました。別に先生を責めているわけではありません。それほど自覚的に生きるということは難しいのだとため息をついているだけです。
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選挙 [DVD]
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想田和弘監督の観察映画。音楽による演出は一切なく、徹頭徹尾監督の視点で撮られたドキュメンタリー映画。見終わった後、日本の選挙風土の貧困さが浮かび上がる。この国に民主主義はない、ということを改めて確認し、そこから出発するしかない。その勇気を持つ人には必見の映画です。合わせて『選挙2』もどうぞ。
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マックス ヴェーバー
ウェーバーの死の1年前、1919年、学生達に向けた講演の記録です。
一部抜粋します。

「自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が―自分の立場からみて―どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてく挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職」を持つ。」(P105〜106)

「さて、ここにおいでの諸君、10年後にもう一度この点について話し合おうではないか。残念ながら私はあれやこれやいろんな理由から、どうも悪い予感がしてならないのだが、10年後には反動の時代がとっくに始まっていて、諸君の多くの人が―正直に言って私もだが―期待していたことのまずほとんどは、まさか全部でもあるまいが、少なくとも外見上たいていのものは、実現されていないだろう。」(P103〜104)

10年後には、ワイマール体制は機能不全に陥り、1933年にはヒトラーが首相に就任します。

平和憲法は、日本人にとって310万人の命と引き換えに手に入れた唯一と言っていい理念であり、アイデンティティーでした。その唯一の誇りを、日本人は損得勘定で葬り去ろうとしています。言い古された言葉ですが、歴史は繰り返すのです。
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中沢 新一
小学校を卒業するころ、将来なりたい職業として思い描いていたのが、天文学者か生物学者でした。プロ野球選手は、自分のセンスでは無理だと悟りました。物ごころついたころから興味があったのは宇宙や昆虫や植物の世界でした。そんなわけで南方熊樟に出会うのは必然的な成り行きだったのです。人間は言葉によって世界を把握しますが、それ以外の把握の仕方があるはずだと、ずっと思ってきました。南方熊樟は、小林秀雄と同じく、直観による世界の把握の仕方を教えてくれました。この本は、言葉によって構成された世界秩序の外に出て、世界を改めて考えたい人に大いなるヒントをあたえてくれます。安倍政権によるゴキブリのフンのような、あまりにばかばかしい政治状況を見せつけられているので、精神の衛生学として一気に読みました。
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こどもの教育から裏金を使ったオリンピック誘致、原発再稼働、戦争準備から武器の売却、安倍政権の裏の権力としてメディアに絶大な影響力を行使する電通。私たちは電通が作り上げた「箱」の中でいいようにマインドコントロールされている。自分の意見だと思っていたものが、実はそう思わされていただけだということに気づかなければならない。音楽をはじめとする芸能情報、その中で踊らされるミュージシャンやタレント、果てはデザイン業界までを席巻する。今や電通の介在しないメディアはないと言ってもいい。利権あるところに電通あり、です。
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前作『日本はなぜ「基地」と「原発」止められないのか』に続く著者渾身の力作。自分の人生を生きたい人にすすめます。ただそれだけです。18歳で選挙権が与えらる高校生が政治を考える際の基本的なテキストになる日がくるといいですね。無理でしょうが。これ以上余計なコメントはしません。まず手に取ってみてください。
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メディアで取り上げられるよりはるか前から日本会議の存在について私は言及していました。電通と同じくタブー視するメディアには心底失望したものです。報道すればタブーはタブーでなくなるのです。何を恐れているのでしょうか。干されれば、何とか生活をする工面をすればよい。それだけのことです。
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磯崎新
帯に「祝祭都市にスタジアムはいらない」とあります。そもそも2020年まで天災と原発事故をやり過ごし、経済危機を乗り越えて存在しているでしょうか。極めて怪しいですね。偶然書店で手に取って読みました。彼の文章を読むと、建築は現世の権力に奉仕するものではなく、想像力の王国を作るものだと思わされます。建築にそれほど興味のない人でも、読めます。いや、いつのまにか引き込まれているでしょう。
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難関中高一貫校で学び、東大に合格しても、それはもはや知性のバロメーターではありません。この本に書かれていることが真実だと見破れることこそが本物の知性です。ニセの知性は既得権益を守るためにはどんな屁理屈でもひねり出します。おまえは何も知らないと言って他人を見下し、金と権力におもねるのです。ニセの知性は理想の灯を掲げることができません。「脳内お花畑」などという幼稚な言葉を使って揶揄するしかないのです。彼らの決まり文句は、他国が攻めてきたらどうするのかという、それこそ「脳内お花畑」的なものです。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とは、まさに至言です。
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私の元塾生の縁でお会いしたことのある烏賀陽弘道氏の渾身のレポート。事実を丹念に調べ上げ(これがジャーナリストの本来やることです)事実をして語らしめることのできる稀有なジャーナリスト。この本を読まずに福島第一原発の事故の本質に迫ることはできない。ダブル選挙の前に一人でも多くの国民が読むことを期待します。
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松岡正剛氏の本はどれも面白く、シリーズの千夜千冊を除けばほとんど読んでいます。『多読術』は、高校生にぜひ勧めたいと思います。高校時代に、この本を読んでおくと、さまざまな分野の知的見取り図を手に入れることができます。学校の授業だけではなく、この本を手掛かりにして知の荒野に歩みを進めてほしいと思います。
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安倍首相は「この道しかない」と言って消費税を上げ、集団的自衛権の行使を可能にする閣議決定をし、公約とは正反対のTPPを批准することで、日本の文化=アイデンティティーを破壊しようとしています。

もし私たちが生き延びたければ、そのヒントがこの本の中に書かれています。日本は超大国の「夢」を代弁するだけの国になってはなりません。
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山本氏の国会での質問を、本になって改めて読み直して感じることは、文字通り「みんなが聞きたい」質問をしてくれたということです。安倍首相が小学生に「なぜ政治家になったのですか」と質問された時、「父親も祖父も政治家をしていたからです」と答えていました。小学生相手に、何と言う悲しい答えでしょうか。語るべき理想を持たない政治家など、所詮は官僚に利用されるだけです。それに対して、山本氏には語るべき理想がある。「政治なんてそんなものさ」というリアリストが発散する腐臭を吹き飛ばすさわやかさがある。それは、彼の身体には収まりきれない理想が持つ力そのものです。彼は言います。「力を貸してほしい。少なくとも、あなたが必要だと思われる社会、私が必要だと思われる社会を作っていきたい。そう思うんです」と。日本の総理大臣にふさわしいのはどちらでしょうか。
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おそらく、日本人自身よりも海外の知識人のほうが、日本の問題を正確にとらえていると思わせる本です。読み終えて何気なくテレビを見たら、わが大分県選出の国会議員、岩屋毅氏と江藤晟一氏が、2016年ミスユニバース大分県代表を選ぶ催し物に出ていました。名誉顧問だそうです。いかがわしい宗教団体をバックに票を稼ぐだけでは飽き足らず、こんな大会に顔を出して名前を売ろうとする。大分市長の佐藤樹一郎氏も出席していました。このお三方は、こんなことをするために国会議員や市長になったのでしょうか。国民の税金を使ってやることといえば、テレビに出演してにやけた顔をさらすことでしょうか。もう物事の軽重が全く分かっていません。せめてこの本くらい読んではどうでしょうか。私はこの本に書かれていることの大部分に賛成です。
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蓮池 透
出版されてすぐ読みました。国会で、読んでもいないのに、安倍首相が躍起になって否定した事実が書かれています。蓮池氏はあちこちから人格攻撃の対象とされてきましたが、自分にも落ち度があったと認めています。自分は総理大臣なのだから落ち度はないと居直る人間とは好対照です。この本を読んで、拉致問題について今一度国民が考えることを望みます。
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渡邉 格
2年半ほど前に求めて、一気に読みました。マルクスの『資本論』の中に書かれていることを、著者が自分なりに消化し実践していく過程が書かれているので、一種のドキュメンタリー文学として読めます。きっと著者と同じ思いの若者は全国にたくさんいると思います。かけがえのない一回きりの人生を、充実して生きたいと思っている人に勇気を与える本です。
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今年度ノーベル文学賞受賞作品。チェルノブイリは言うまでもなく、フクシマでさえ人々は忘れたがっています。もう過去のことだと言い聞かせて。しかし、過去のことではなく、まぎれもない現在進行中の現実であり、私たちが生きている世界そのものです。この本を読んだ後、橋下徹が御堂筋をイルミネーションで照らし出し、F1カーに乗って写真を撮っているところを見ました。その時のセリフ。「大阪はここまでできる!」

もう何と言うか、別世界を生きている人間です。彼の発する言葉は文学とは無縁です。人間が言葉を持ったのは、言葉にしがたいものを言葉にしようとするためです。政治家が発する言葉の軽さと言ったらありません。それだけ現実も軽いものになったということでしょう。
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鈴木大拙の言わんとすることが、ようやくわかりかけてきました。年齢を重ね、日本文化の基底にあるものをじっくり味わうことで開示される世界があるのです。日々の生活に追われていては、この本を読み、味わう暇などないでしょうが、それだからこそ手に取ってみてはいかがでしょう。
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人間は、条件次第で、喜々として殺人を犯す。そして、その条件を整備しつつあるのが、安倍政権とその背後でうごめく『日本会議』である。このことに気づいていても、「配慮する」ことを最優先して報道しないメディア(特にNHK・読売新聞・産経新聞)。そしてそこに寄生する学者やコメンテーター、芸能人。このドキュメンタリー映画は、彼らの自画像である。たまには、自らの顔をじっくり眺めてみるがよい。
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私が長年考えてきた問題を解明するヒントになりました。ブログで書いたように、まず感情を基にした結論があって、それを正当化するために人は「知性」を動員するという、ごく当たり前のことが書かれている。つまり、知の粉飾決算報告書である。
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中村 好文
中村さんの著作の中では、個人的に最も好きな本です。読んでいるだけで楽しくなります。限りなく優しい、でも、痛烈な文明批評です。これからの生き方のヒントが満載です。それを一人でも多くの人と分かち合いたいと思い、中村好文論・その3の中で引用させていただきました。
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暮らしを旅する
暮らしを旅する (JUGEMレビュー »)
中村 好文
以下は私がアマゾンのレビューに投稿したものです。再録します。
「もし人に幸福な生き方があるとしたら、中村好文さんのような生き方だろうと、ずっと思ってきました。
建築雑誌をパラパラとめくりながら、ふむ、と思って手が止まると、そこには必ずと言っていいほど中村さんの設計した住宅がありました。
文は人なりと言いますが、その人の書く文章のエッセンスがこれほど見事に建築にも表現されている例はめったにありません。
建築に限らず、食の分野でも、ことばと実物の乖離がはなはだしい時代に、中村さんの設計した住宅や美術館に出会うと、どこか安心するのですね。
そういうわけで、著者の本はすべて読ませてもらっています。
この本も偶然、年末に本屋さんで手に入れ、装丁やカバーの手触りを楽しみながら読んでいます。
読みながらいつの間にかほのぼのとしている自分を発見します。
一日に一編か二編を過去の記憶をたどるようにして読んでいます。
この本の平明さ、やさしさがどこから来るのか。そんなことを分析するのは野暮というものです。
とにかくこの素敵な小さな本は、旅のお供にどうぞ!とすすめたくなります。」
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中村 好文,神 幸紀
中村さんの書かれた本はすべて読みました。どの本もおすすめです。これから家を建てようと考えている人は、どの本でもいいですから、一冊中村さんの本を読んでみてはいかがでしょうか。エッセイとしても十分楽しめます。この本は北海道にあるパン屋さんの建物を作りながら、人は「パンのみにて生きるにあらず」を実践したものです。ダジャレ好きの中村さんらしい(笑)。
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中村さんの本を全部は読めないという人向けに、一冊だけ選ぶとすればこれでしょうか。普通、設計したらそれで終わりという建築家が多い中、かってのクライアントを訪問して話を聞き、それを本にしたものです。クライアントといい関係が築けてないと難しいですね。加えて自信がないとなかなかできることではありません。
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英語でコミュニケーションをするときに最も重要なこと。
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    「前置詞+関係代名詞」の解説をしなければならないのですが、その前に少しだけ触れておきたいことがあります。「前置詞+関係代名詞」の問題を解くことよりも、もっと本質的で重要なことです。

     

    さっそく始めましょう。

     

    「先日図書館から借りた本を読んでいた」を英訳するとしたら、以下の二つの英文のどちらがよりふさわしいでしょうか。その理由も考えてみて下さい。

     

    1:I was reading a book I borrowed from the library the other day.

     

    2:I was reading the book I borrowed from the library the other day.

     

     

    9月7日のブログにも書きましたが、最もよくある間違った説明は以下のようなものです。

     

    説明その1:「関係代名詞節 I borrowed from the library the other day. で限定されているのだから、a bookではなくて、 the bookでなければならない。」

     

     

    説明その2:「初めて使う名詞 bookには a をつける。次に使う名詞には the をつける。この英文の場合 book the をつけてもいいけど、a の方が普通だから、a にしよう」

     

     

    う〜ん、こんな説明を真に受けているとしたら、あなたは英語学習の第一歩からつまずいています。念のためにネイティブスピーカーに聞いてみるといいでしょう。間違いなく笑われるか、無視されるでしょうね。それどころか、あなたの知性を疑われます。でもこの2つの文の違いを説明するのはネイティブスピーカーでも難しいと思います。あまりに当然のことで、ふだん意識にも上っていないことですから。

     

     

    しかし、この点こそが英語ということばの本質であり、コミュニケーションに欠かせない点なのです。この際、上の2つの説明はただちに頭の中から delete(削除)してください。

     

     

    答えを言いましょう。2つの英文は文法的にはどちらも正しいのです。説明その1は間違いです。もちろん、説明その2も論外です。2つの英文のうち、どちらがふさわしいかは、相手に伝えようとしている情報や状況によって異なります。これが答えです。

     

     

    「え〜、それが答えですか。何か割り切れないな〜」とぶつぶつ言っているそこの君。ことばはコミュニケーションのためにあります。受験に合格するためのものではありませんよ。受験のために「割り切る」学習はもはや完全に時代遅れです。業者によって要領よくパッケージングされた知識をインプットするだけの「割り切る」学習は、社会では役に立ちません。これからは何の分野であれ、本物だけが生き残っていくのです。どうです、やりがいがあるでしょう?その過程でニセモノが大量発生するでしょうが。

     

     

    説明を続けます。まず、a the は名詞につける飾りではありません。話の中で指しているもの(この場合は本)の個体情報を相手に伝えて、コミュニケーションを円滑に進めるためのキーとなることばです。

     

     

    大切なところなので繰り返します。今、話し手は本について言おうとしています。しかし、本は世の中にたくさんありますね。でも世の中にたくさんある本のうち、自分の言っている本と、相手が頭の中で思い描いている本が一致するかどうかが、コミュニケーションがうまくいく重要なキーとなるのです。あたりまえですね。

     

     

    「けさ、リンゴを食べたよ」というときのリンゴは、「どのリンゴ」か、相手にわかるわけがありませんし、わかる必要もありませんね。これでコミュニケーションは成り立っています。つまり、相手が頭の中で思い描くリンゴが、話し手の言っているリンゴと一致しない、あるいは一致する必要はないのです。このことを、英語では a(an) を使ってあらわします。

     

     

    「リンゴ、ありがとう。とても美味しかったよ」というときのリンゴは、常識的に考えて、話し手が相手からもらったリンゴを指しています。だから、相手にもそのリンゴを思い浮かべてほしいですね。相手が全然違うリンゴを思い浮かべたら、話がずれておかしくなってしまいます。この場合、相手の思い描くリンゴが話し手の言っているリンゴと一致していないと困ります。この必要に応えるために、英語では the を使います。

     

     

    英語では話の中でものを指すたびに、この2つの場合のどちらなのかという情報を相手に伝えることになっています。日本人のように、何の話をしているのかわかっているよ、ということを伝えるために、しきりにうなずいたり、あいづちを打ったりする必要はないのです。英語のネイティブスピーカーと話すとき、うなずき過ぎたり、相手があいづちを打ってくれるのを待ったりしていると誤解を与えるおそれがあります。ここまで説明すればもうおわかりでしょう。

     

     

    「先日図書館から借りた本を読んでいた」を英語で表現するときには、まず、図書館から借りた本のことを相手が知っているかどうかを考えます。知らなければ、「あなたが想像している本は、私が言っている本と一致していなくても、どれでもいいよ」という情報を、a を使って

     

    a book I borrowed from the library the other day.

     

    という形で伝えます。

     

     

    一方、いっしょに図書館に行くなどして、相手が借りた本のことを知っていれば、その本を想像してほしいので、「ほら、あの本のことだよ。どの本のことかわかるよね」という情報を、the を使って、

     

    the book I borrowed from the library the other day.

     

    という形で伝えます。

     

    つまり、a book の後に続くI borrowed from the library the other day. という関係詞節は、必要ではなく、「言ってあげた方が親切な」情報だということになります。それに対して、the book の後に続く関係詞節は the が要求する「必要的な」情報なのです。

     

     

    次回は初歩の初歩に戻って、この点をもう少し詳しく説明します。いずれにせよ、以上説明したことがわかっていなければ、英語の初歩でつまずいていることになります。決して大げさではありません。次回の説明を読めば、おわかり頂けると思います。

    | 英語教育 | 13:03 | comments(0) | - |
    高校英語・前置詞+関係代名詞
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      英語という言語体系は、2つの文をつなぐ方法として主に以下の3つを用意しています。

       

      1:接続詞を用いる。

      2:関係代名詞(副詞)を用いる。

      3:分詞構文を用いる。

       

      もっとも、関係代名詞を理解する場合は、「関係」を強調するよりも、「代名詞」であることにウエイトを置くべきです。その方が文章を左から右へ、速く正確に読めます。

       

      例えば会話では以下のような使い方がよくみられます。

       

      A:And he’s somewhere that looks very much like Hawaii.

       で、彼はどうやらハワイらしいところにいるようだね。

       

      B:Which means he is on vacation?

       ということは、彼、休暇中ってこと?

       

      BはAの発話全体を受けて which を使っています。関係代名詞の本質が、「代名詞」であることがわかりますね。

       

      つまり、関係代名詞はあくまで代名詞であり、形容詞節を従えて先行する名詞(先行詞)を限定したり、情報をつけ加えたりします。すなわち、S + V という文構造で動詞の時制をフルに使って先行する名詞を詳しく説明できるのです。具体的に見てみましょう。名詞を修飾・限定する方法を段階的に日本語にしています。

       

       

      1:きれいな花

      2:きれいな、赤い花

      3:テーブルの上の、きれいな、赤い花

      4:テーブルの上の、枯れかかった赤い花

      5:テーブルの上に投げ捨てられた、赤い花

      6:これから売らなければならない、たくさんの赤い花

      7:彼の誕生日にプレゼントするために、昨日、素敵な花屋さんで買っておいた赤い花

       

       

      こうやって名詞(赤い花)を修飾・限定する方法を、段階的に見てくると、7の関係代名詞による修飾・限定が最も詳しい情報を提供していることがわかりますね。7を英語にするためには、まず次の手順で考えなければなりません。

       

       

      まず、赤い花は1本か、2本以上か。これを考えなければなりません。ここでは2本以上だとしましょう。そうすると、話者の頭の中には複数の赤い花がイメージされていて、同時にそれは他の赤い花とは区別された特定の花だという意識があります。この意識が the になります。したがって、The red flowers で始めなければなりません。

       

       

      ここで注意しなければならないのは、theをつけるのは後置の形容詞節によって修飾・限定されているからではありません。つまり、後ろから前の名詞(先行詞)にひっかけて修飾・限定しているので先行詞は特定されている、したがって the をつけなければならないと考えるのは誤りです。a をつけるか the をつけるかは、発話者が選択するのです。そもそも、a や the は名詞に「つける」「飾り」ではありません。

       

       

      ここを詳しく説明すると、英語ということばの本質が見えてきて楽しくなるのですが、それはまたの機会にしましょう。どうしてもという人には、マーク・ピーターセン氏の『日本人の英語』(岩波新書)を推薦しておきます。

       

       

      脱線してしまいました。いや、一見脱線に見えますが、すべての知識は繋がっているのであり、それを予感し、認識することこそが学習なのです。その点で言えば、「脱線」しないことの方がおかしいのです。良い授業は必ずどこかで「脱線」しているものです。

       

       

      本題に戻って、今回は「前置詞+関係代名詞」に絞って、その本質を学習します。

       

      以下の問題は、私の塾では高校1年生の終わりから高校2年生のはじめにかけて学習するものです。関係代名詞の働きそのものは単純です。以下の問題を解くには、特定の動詞、形容詞又は名詞と結びついた前置詞の知識が必要です。過去のブログでも書いたように、前置詞の理解は英語を学習する上では欠かすことができません。翻訳家の柳瀬尚樹氏も口を酸っぱくして言っていましたね。

       

       

      ではさっそく問題を見てみましょう。全問正解した人は、高校生として最初のハードルをクリアできています。自信を持って次のハードルに挑んで下さい。

       

      Q:空欄に適切な前置詞を入れて下さい。

       

      1:We don’t know the extent (     ) which we depend on others.

       

      2:We were amazed at the rapidity (     ) which he learned to speak Japanese.

       

      3:Nowadays we speak quite easily and naturally of the crisis (      ) which our own civilization is passing.

       

      4:What Americans need to be concerned with is the direction (     ) which their culture will go.

       

      5:Freedom of speech is a condition (     ) which democracy cannot exist.

       

      6:All tourists cherish an illusion, (     ) which no amount of experience can ever completely cure them.

       

       

      最後に「英文構造把握の方法」と題した授業で扱う例題の1つを挙げておきます。空欄には前置詞が入ります。

       

      7:The first name (    ) which a child makes conscious use may be compared to a stick (    ) the aid (    ) which a blind man gropes his way.

       

       

      答えは以下の通りです。

      1→ to 2→ with 3→ through 4→ in 5→ without 6→ of 

      7は左から順に、of, by, of が入ります。どうです、全問正解できましたか?大切なのは考え方です。長くなるので解説は次回に譲ります。

      | 英語教育 | 22:29 | comments(0) | - |
      中高生の皆さん、辞書を読みましょう!
      0

        もし一人で無人島に5年間滞在しなければならないとして、1冊だけ本を持っていくとしたらOEDか白川静氏の『字通』を持っていくと前回のブログに書きました。そうなるとOEDは20巻あるので無理ですね。なら、代わりに斎藤秀三郎の『熟語本位英和中辞典』を持っていくことにしましょう。

         

        右端から斎藤秀三郎の『熟語本位英和中辞典』、研究社『リーダーズ英和辞典』、柳瀬尚紀氏の『翻訳困りっ話』、一番左は、柳瀬氏が講義形式で生徒に英文読解を教えた参考書『やるっきゃない英文読解』

         

         

        以下の画像は『やるっきゃない英文読解』P32〜33。辞書の引き方について詳しく説明しています。こんな参考書は今どきありません。絶版になっているのが惜しい(アマゾンの中古品では¥4,000円の値がついています)。塾を始めたころ、この参考書をネタに講義していました。P26には次のようなくだりがあります。「辞書を引くのに苦手意識があったらね、そうね、一晩徹夜で自分がこれと決めた辞書を、めくらめっぽう引く練習をやるの。それだけでいい。そうすると、これはウソじゃないよ、ぼくもそうだったんだけれども、目指す単語が一発で引けるようになる。パット出る。もし一晩でできなかったら二晩。まるまる二日もっぱら辞書を引く練習をすれば、引けるようになるんだよ。不思議なんだな。ぼくは高校生の時にそれをやったから、ほかの友達なんかが辞書を引くのに何をもたもたやっているのか、不思議でならなかったね。」
         

         

         

         

        この辞書は、先日亡くなった翻訳家の柳瀬尚紀が絶賛していたものです。英語力では定評のあった東大英文科の教授・高橋康也氏も「1冊の辞書」というコラムでこの辞書をとりあげていました。本物の実力のある人は、どういうわけか同じ辞書や書物に出会っているのだなあ、と感動したのを覚えています。ちなみに指揮者の小沢征爾氏の恩師、サイトウ記念オーケストラで有名な斎藤秀雄氏は斎藤秀三郎氏の次男です。

         

         

        ウイキペディアに簡単な解説が載っているので引用します。

         

        この辞書の特徴は、(1)語法説明が詳細であり、その内容が適切であること(機能語に多くのスペースを割いていること)、(2)訳語がこなれており、適切な日本語訳が与えられていることにある。


        (1)の特徴は、斎藤の主唱するidiomology(慣用語法学)の成果の現れであり、語と語の関係の中に語の意味がある、という斎藤の考えの現れである。このため、この辞書では、機能語の機能に詳しく、例えば、前置詞に多くの頁が割かれていたり、動詞の語義も、前置詞や副詞との結びつきという観点から与えられている。(アンダーラインは引用者。この部分は僕が高校生に口やかましく言っていることです)


        (2)の特徴もまた、日英のイディオム比較検討し、英語のイディオムに適切な日本語を与えるというidiomology研究成果の現れである。
         

        これらの特徴は、この辞書に他の辞書にない個性を与えており、このことは同時期に出版されたベストセラー辞書が現在では省みられることがないのに対し、この辞書が現在に至るまで命脈を保ち、英語研究者に求められている、ということの理由の一つである。(引用終わり)

         

         

        おそらく今の中高生の皆さんは、この辞書の存在も、この二人の大家もご存じないでしょうね。そもそも今の高校生は辞書をあまり引きません。学校のロッカーに置いている人も多いのではないでしょうか。ましてや、辞書をじっくり読むなどという人は、オタク的趣味の変人とみなされるかもしれません。ことによると、英語教師ですらこの辞書を知らない人もいるかもしれませんね。

         

         

        僕は塾でいつも言っています。「辞書は読むもの。参考書は引くもの。日本語力のない人が英語力を身につけるなどということは断じてありません。」と。

         

         

        ではここで柳瀬尚紀氏のことばを引きましょう。氏の『翻訳困りっ話』から。英語ができるようになるにはどうしたらいいのかという問いに答えています。

         

         

        「真っ先に言いたいのは、もし本気で英語が読めるようになりたいなら、本気であせって英語を読めってことです。どうしたら英語が読めるようになるかなア、多読がいいのかなアア、精読がいいのかなアアア、何を読んだらいいのかなアアアア、なんてのんびり考えているひまがあったら、猛然とあせるんです。辞書の引き方にしたって、あせると辞書を引くのが速くなる、開いたページを読むのが速くなる、ほんとです、その意味では日本の大学受験制度というのは、少なくともぼくに関するかぎりはよかったですね。北海道の最東端の、キオスクみたいな本屋しかない漁師町でしたからね、そりゃもう、あせりました。本気であせっているうちにだんだん英語が読めるようになってきた。それだけの話です。」

         

         

        「具体的には、斎藤秀三郎の『熟語本位英和中辞典』、もっぱらあれを読みました。いわばぼくの骨髄みたいなものです。極端にいうと、あの辞書を読みつくしたくらいの人でなければ、その人の英語を信用できない、つねづねそんなふうに思っています。高校生とか予備校生とか、むちゃくちゃに英語の基本を勉強しなくちゃならない時期にある人、そのあたりの人にはほとんど知られていないようです。参考書も、あれや、これや、あせって手をつけました。今考えると佐々木高政『和文英訳の修業』、あれは最高のものです。受験参考書なんてものを超えた名著です。年齢に関係なく本気で英語が読めるようになりたい人には責任を持って推します。少なくともぼくにはあの本を通ってきたという手ごたえのようなものが今も感じられるんです。」

         

         

        「ぼくは高校時代に『熟語本位英和中辞典』とむちゃくちゃ深い仲になりましてね、惚れこんだらこいつを絶対に離さない。いや、女の子の話じゃありませんよ、学校にはむろん連れていく。三度の飯もいっしょに食う。便所にも連れていく。寝るのもいっしょ、起きるのもいっしょ。とことんまで深い仲にならなくちゃ嘘ですね。そういう経験のないやつの話なんてまともに信じない方がいい。」

         

         

        「英語をものにする話ですけど、前置詞を徹底的に知ることですね。他にも基本的な動詞、あるいは that や the や what なんかを本当に知るとか、いろいろありますし、そうですね、英語がまあまあ読めるようになるスタートラインは2000ページ横文字を読んだあたりでしょうけど、ともかく前置詞ってやつを徹底的にやっつけると英語なるものがわかってくる、少なくともわかったような気がして面白くなる。僕の場合はそうでした。斎藤秀三郎の前置詞を片っ端から読んでいったのです。」

         

         

        まだまだ続きますが、今回はここまでにしておきます。とにかく、辞書はじっくり読むものです。語法も例文もすっ飛ばして、日本語<訳>だけを探すのなら、読まない方がいい。あなたの類推力と想像力を全開にして読んだ方がましです。

         

        | 英語教育 | 18:18 | comments(0) | - |
        中学英語・There is 〜構文について
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          私の英語学習に多大な刺激を与えてくれた翻訳家の柳瀬尚紀氏が亡くなりました。73歳でした。心よりご冥福をお祈りします。詳しくは明日のブログで書きます。

           

           

          ところで、昨日の仮定法の説明の中でふれた「感情」についてもう少し考えてみましょう。中学1年生でThere is(are) 〜.という構文を習います。生徒の皆さんは「〜が(どこそこに)ある」という<意味>だと覚えているようです。しかし、それは「日本語=英語」という発想で考えた置き換えにすぎません。

           

           

          例えばある女の子がお母さんとバス旅行していると想像して下さい。阿蘇山のふもとを走っているバスの中から牛が見えます。女の子ははじめて見る本物の牛に感動して叫びます。「ママ、見て!牛がいるよ!」と。ではこれを英語でどう言えばいいのでしょう。

           

           

          「はじめて見る本物の牛に感動して」というところがポイントです。そのことをお母さんに教えてあげようと声を上げたのです。このシチュエーションでは、次のように言います。

           

           

          Mom, look! There’s a bull in the field!

           

           

          A bull is in the field. では、ロボットの発話になってしまいます。ロボットのような調子で言ってみて下さい。お母さんはこの子は何を言っているのだろうと心配になるかもしれません。でも日本語にすれば「草原に牛がいます」という意味でおなじですね。でも本当でしょうか。

           

           

          (1)「ママ、見て!牛がいるよ!」と

          (2)「草原に牛がいます」は同じでしょうか。

           

           

          違いますね。(1)には感情が込められています。すなわち、意味があるのです。このセリフを聞いたお母さんは思わず身を乗り出すはずです。そしてこどもに向かって「本当だね!牛を見るの、初めてだね!」と、旅行に来たことを喜ぶでしょう。こどもが生き生きしているのを見てうれしくなるはずです。ことばが<意味>を持つとは、こういうことです。

           

           

          つまり、there という単語には感情が込められているのです。そんなことは初めて聞いたという人が多いかもしれません。では辞書を引いてみましょう。

           

           

          there : used esp with be and go to express annoyance, excitement, anxiety, relief, etc

          あるいは、strong form として used in place of a subject with be and a few other verbs, esp when referring to sb/sth for the first time .

           

          となっています。簡単にいうと「there は be動詞(その他の動詞)といっしょに使われて、困惑、感動、心配、安心などを表わす。強調として、初めてある人物や物に言及するときに使われる」ということです。中学生の皆さんに英英辞典を引きなさいというのは酷かもしれませんね。でも、辞書を引くことの意味は分かったでしょう。

           

           

          私の英語学習における、最強にして最終の秘密兵器、というほどのこともありませんが。とにかくこの辞書がなければ、私の英語力は今の半分くらいだった可能性があります。辞書を引くことの大切さを口を酸っぱくして教えてくれたのも柳瀬尚紀氏でした。

           

           

           

           

           

          ここで昨日の英文を思い出して下さい。何?眠くなったって。「もともと英語なんか興味ね〜し」と思っているあなた、気持ちは分かります。ぼくも中学生のころこんな説明されたって、眠くなるだけだったと思います。でもあと少しです。辛抱して聞いて下さいね。人生は辛抱です、なんちゃって。

           

           

          昨日の英文は次のようなものでした。

           

          A restaurant is around the corner.

           

          この文には感情がない。すなわち意味不明な文だと言いました。まるでロボットが言っているような文だと言いました。そこで上で説明した通り、感情を表す there を入れてみましょう。

           

          A restaurant is there around the corner.

           

          となります。こうなると、この文には感情が出てきます。つまり意味を持つのです。例えば「あっ、あそこにレストランがあった、よかった」という安堵かもしれません。あるいは「だから邪魔になるんだ」という怒りかもしれませんね。「あのレストランがあるから、これから先どうなるのかしら」という、ライバル店の出現に不安を感じているのかもしれません。

           

          ここで、感情を表すthere を強調するために文頭に出しましょう。すると、

           

          There a restaurant is on the corner. となります。

           

          強調の副詞を文頭に出すと、主語と述語の倒置が起こります。

           

          そして、There is a restaurant on the corner. というおなじみの文ができあがるわけです。どうです、わかりましたか。あれっ、○○君、寝てしまいましたね。辛抱が足らなかったようです。ぼくの説明がしつこいから、仕方ありませんね。昔から言います。「寝る子と地頭には勝てない」ってね。

          | 英語教育 | 11:55 | comments(0) | - |
          高校英語・仮定法について
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            前回のブログで、エドガー・アラン・ポーについて書きました。それというのも高校2年生の英語の授業で、仮定法の本質を理解してもらうために、彼の小説の一部をとりあげたからです。

             

            ところで、どういうわけか、「仮定法ならまかせてください。僕の得意分野です。仮定法は公式に当てはめるだけですから、公式さえ覚えておけば満点が取れます。仮定法だけは絶対自信があります。」という生徒さんがいます。

             

            受験英語の世界では、仮定法は公式に当てはめるだけで解ける、というのが相場のようです。確かに穴埋め問題を解く場合には、それも一理ありますね。

             

            私はそういう生徒に質問します。

             

            私「仮定法は英語ではどういうか知っていますか。subjunctive mood と言います。ところでこのmood というのはどういう意味ですか?」

             

            生徒「えっ?」

             

            私「英英辞典でmood を調べると、the way you are feeling at a particular time と定義されています。つまり、話者がことばを発しようとしている、あるいは発している時点での感情を意味するのです。」

             

            生徒「そんな難しいことを知らないといけないんですか?」

             

            私「一応英語の勉強をしているので、辞書を引くことから始めているんです。難しいかもしれませんが、とても大事なことです。仮定法の<法>について知っておくことは、英語全体を理解する上で、いや、これから先の勉強で役に立ちます。ところで仮定法の反対は何ですか」

             

            生徒「直説法です」

             

            私「そうですね。<法>には直説法、命令法、仮定法とありますが、この区別はついていますか。直説法とは感情を直接的に表現するときに、命令法は感情を命令的に表現するときに、仮定法は感情を間接的・婉曲的に表現するときに用いるのです。この感情を、というところを忘れないでください。mood の定義にfeeling が入っているのはそういうわけです」

             

            生徒「先生、感情がそんなに大事なのですか?」

             

            私「いい質問ですね。大事です。例えば、A restaurant is around the corner.という文があります。これはどういう意味ですか。」

             

            生徒「角を曲がったところにレストランがあります、という意味です。」

             

            私「それは意味ですか?それとも英語を日本語に置き換えて訳したのですか?」

             

            生徒「えっ?」

             

            私「質問を変えましょう。およそことばである以上、誰が、どういう状況で、誰に向けて話しているのかを考えないといけませんね。この英文の話者は誰ですか?」

             

            生徒「う〜ん」

             

            私「君の訳は正しいのです。一応。でもこの文には感情がありませんね。つまり、ロボットが話しているような感じがするでしょう。だから誰もこの文の内容に関心を持ちません。この文には感情がないから意味不明なのです。意味とは感情のことです。ただ日本語に置き換えただけの<訳>と<意味>の違いがわかりましたか」

             

            生徒「う〜ん」

             

            私「このことと仮定法と何の関係があるのかと思っているのでしょう。大ありです。最初に言ったように仮定法は感情を間接的に表現するものです。仮定法はsubjunctive と言いますが、このsub‐ というのは<何かを隠しながら>という意味です。では一体何を隠しているのでしょう。もう分ったでしょう。そう、感情を隠しているのですね。ということは、仮定法を理解する最重要ポイントは、この隠されている感情を理解するということになります。仮定法=if 〜だというような公式的な発想では理解できません。まとめると、仮定法とは感情をストレートに表現するのではなく、間接的に、婉曲に感情を相手に伝えるための動詞のかたちだということです」

             

            生徒「う〜ん、なんだか分かったような、分からないような」

             

            私「これが一度でわかったら大変です。ただ、大学受験に合格することだけではなく、実際に会話の中で仮定法を使えるか、と考えることが大事です。仮定法に自信を持っていたようですが、少し不安になりましたか。確認しておきますね。以下の英文を見て下さい。

             

            (1)I would be happy if I had a lot of money.

                 「お金がたくさんあれば幸せなのに」

             

            (2)If I knew her address, I would write to her.

                「住所を知っていたら、彼女に手紙を書くのに」

             

            (3)If I were you, I wouldn’t do such a thing.

                「もし僕がきみだったら、そんなことはしないのに」

             

            以上の訳は「英語=日本語」という発想から、ロボットのような<訳>をしてしまったものです。つまり、隠れた感情を読み取れていません。これでは仮定法を学習した意味がありません。英語は日本語とはまったくちがった言語です。私たちがロボットになったのでは、ことばの深さを理解できませんね。

             

            (1)〜(3)はそれぞれ次のような意味です。もちろん状況によって違う日本語で表現できます。

             

            (1)「お恥ずかしいのですが、実はお金がないのです。」

            (2)「残念ですが住所がわからないのです」

            (3)「こんなふうに申し上げると失礼かもしれませんが、およしになった方がよいのではありませんか」

             

             

            最後に仮定法が実際に使われているところを見ておきましょう。私の訳を見て、どうしてこのような訳になるかよく考えて下さい。

             

            エドガー・アラン・ポーの得意な短編スリラーの中のセリフ。読者は私を狂人だと思うだろうが、さにあらず、と主人公の独白の形をとっています。私は狂人ではないということを強調するセリフに仮定法が出てきます。

             

            1.You should have seen how wisely I proceeded ― with what caution ― with what foresight ― with what dissimulation I went to work!(ここでのworkとは殺人を指します)

             

            「私がどんなにかしこく立ち回ったか、どんなに慎重に、どんなに先の先まで読んで、いかに本心を巧みに隠して殺人にとりかかったか、諸君に見せてやりたかった」

             

            2.Ha!― would a madman have been so wise as this?

             

            「はっ!狂人がここまでかしこく立ち回れると思うかね?」

             

            3.So you see he would have been a very profound old man, indeed, to suspect that every night, just at twelve, I looked in upon him while he slept.

             

            「いいかね。よほど読みの深い老人でない限りは、毎晩12時きっかりに私が眠っている老人の部屋に忍び込んでいたなどとは疑いもしなかっただろうよ」

             

            4.主人公は、老人の死体をバラバラにして、床板を3枚はがし、隠してしまいます。それに続く文。

             

            I then replaced the boards so cleverly; so cunningly, that no human eye ― not even his ― could have detected anything wrong.

             

            「それから板を巧妙に、抜け目なく元に戻しておいたのだ。だから、人間の目では、あの老人の目をもってしても、何一つ不審な点を感じさせることは、まずありえなかっただろう」

            | 英語教育 | 22:40 | comments(0) | - |
            壊滅的な日本の英語教育
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              今回のオバマ大統領の広島訪問については、複雑な思いがあります。しかし、今はそれには触れません。ただ、宗主国の王様が植民地を訪問した時に、それに付き従って、自分の存在を大きく見せようとする小権力者の滑稽な姿を見て、戦争に負けるということはこういうことなのだと改めて思い知らされました。
               

              8年前のオバマ大統領の就任演説も今回の広島でのスピーチも、政治色を抜きにして読めば、英文として素晴らしいものでした。日本の総理大臣には決して真似できないものです。その演説の冒頭は次のように始まりました。
               

              Seventy-one years ago, on a bright cloudless morning, death fell from the sky and the world was changed. A flash of light and a wall of fire destroyed a city and demonstrated that mankind possessed the means to destroy itself.
               

              ここまでは歴史的な事実をオバマ大統領のことばで表現したものです。もちろん過去形で書かれています。問題は次の問いかけの部分です。
               

              その冒頭はWhy do we come to this place, to Hiroshima? となっていて、以下、現在形の動詞が続きます。
               

              この部分を読売新聞は次のように訳しています。「我々はなぜこの地、広島に来たのか」 。それに対して朝日新聞の訳は「なぜ私たちはここ、広島を訪れるのか」となっています。ちなみにNHKは「なぜ、私たちはこの場所、広島を訪れるのでしょうか?」となっています。お前は一体何にこだわっているのか、大した違いはないではないか、と言われそうですね。しかし、読売新聞の訳は誤訳です。(追記:朝日新聞の最終版では、「なぜ私たちはここ、広島に来たのか」となっています。これでは、「私たち」はオバマ一行になります。訳した人が違うのでしょう。やれやれ)
               

              私は塾で英語を教えているので、間違いは間違いだと指摘しているだけです。そもそも動詞の現在形は、「現在」を表わしているわけではありません。現在を含め広く成り立つ安定した状況を表現するときに使われます。したがって、現在を含め長い期間成り立っている「習慣」を表わすのも当然ですね。つまり現在形を使っている時には、状況との強い一体感を感じているわけで、時間を意識しているわけではないのです。したがって、現在形で話している人にWhen?とたずねるのはナンセンスです。
               

              読売新聞の訳は「広島に来たのか」と過去形で訳しています。つまり、come の時制が理解できていないのです。さらに「我々」はオバマ大統領一行を指すことになります。それに対して、朝日新聞の(最初の訳の)「私たち」は「人間」すなわち「核兵器の廃絶と平和を願う世界中の心ある人」になります。もう一度言います。現在形は「現在を含め広く成り立つ安定した状況との強い一体感」を表わします。オバマ大統領のWeは、平和を希求する世界中の人々との一体感を表わしています。この違いは大きいのです。
               

              読売新聞は、安倍政権の広報誌と化していますが、それなりに「普通」の英語力がある人もいると思います。それともアメリカにすべてを捧げたため、英文ですらアメリカ中心の発想で読み取る「文法」が定着したのでしょうか。
               

              読売新聞でもこのレベルです。文部科学省のやるべきことは、日本の英語教育のレベルを、会話を中心とした「買い物英語」「旅行英語」のレベルに設定することではないはずです。あまつさえ、大学教育をすべて英語でやれば、教育のレベルは限りなく低下します。中学生並みの会話が大学で交わされている光景を想像して見て下さい。目も当てられません。『英語化は愚民化』なのです。
               

              さてもう終わりにします。私が教えている塾の現場では、個別指導が大はやりです。英語も数学も勉強の中身を細かく切り刻み、分単位・時間単位で費用を設定し、アルバイト学生でも教えられるようにしています。定期テストで1点でもいい点を取らせて「顧客を獲得」する戦術を展開しているのです。そんな塾に限って「講師が命!」などと宣伝しています。
               

              学習で一番重要なのは、体系を頭に入れるということです。そのためにはその教科の体系を理解している講師がぜひとも必要になります。しかし、そんな講師は塾の経営者の中にはいません。その結果、I bought a car last month, and I like it.という文のitは何を指すかという問いに、a carを指すと答えるような講師ばかりになっています。英語力をつけるのではなく、英語に名を借りたビジネスを展開しているのです。
               

              このレベルでは、Can I use your pen? と聞かれたのに対して、Sorry, I need it.ityour penと答えることになります。こんな滑稽でバカげた指導が塾では行われています。itは「すでに述べられたものを指す」のですが、それは「内容」のことであって、単なる名詞を指すのではありません。文脈(状況)を含んだ「それ」を指します。つまり、I like it.itは the car I bought last monthを指すのです。

              | 英語教育 | 13:41 | comments(0) | - |
              高校生の英語力向上のために
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                バーニー・サンダース氏の演説の英文と日本語訳を載せておきます。以下の画像を見ながら、身振り手振りを真似て、シャドーイングの練習をして下さい。受験勉強は試験に出そうなところだけを集中的に勉強することではありません。



                自己利益の最大化が動機の学習では、この世界を生きるには圧倒的に情報不足です。「こんなことが許されていいはずがない!こんな不公平が堂々とまかり通るのはおかしい!何とかしようぜ。だから、俺の話を聞いてくれ!」と言いたくなった時、頭はフルスピードで回転し、あなたの知性は最高の状態になるのです。



                私たちが生きている社会を、独自の視点で切り取ったものこそがインパクトを持つのです。今まさに同時代を生きる人間の叫びを聞いて下さい。18歳で与えられる選挙権を無駄にすることなく、世界を変える力にしましょう。



                 


                What does it mean to live a moral life? When we talk about morality, and when we talk about justice, we have to understand that there is no justice when so few have so much and so many have so little. There is no justice when the top one-tenth of one percent owns almost as much wealth as the bottom ninety percent.
                Millions of people are working long hours for abysmally low wages, working hard, but unable to bring in enough money to adequately feed their kids.
                There is no justice when the United States of America has the highest rate of childhood poverty of any major country on earth.
                How can we talk about morality of our justice, when we turn our backs on the children of our country?
                We have, in this country, sufficient amount of money to put more people in jail than any other country on earth. But apparently we do not have enough money to provide jobs and education to our young people. We are the only major country on earth that does not guarantee healthcare to all people as a right.
                All are god's children — the poor, the wretched — they have a right to go to a doctor when they are sick.
                I want you to think of what this great country can be.
                We can be a nation which joins other nations around the world in guaranteeing healthcare to all people as a right.
                We can be a nation in which working parents can get quality of affordable child care.
                We can be a nation in which every American, regardless of his or her income, can get a college education.
                We can be a nation in which every senior lives out their lives in dignity and security.
                We can be a nation, in where everyone, no matter their race, their religion, their disability or their sexual orientation realizes the full promise of equality that is our birthright as Americans.
                Brothers and sisters, this is the nation we can create when we stand together and not let people divide us.
                The history of America and the fight for human dignity is a history of struggle. They struggled because they said "I am a human being. I have right. You can't do that to me. I need dignity."
                And unions were formed, and people fought, and people died, and people were beaten, and people went to jail.
                When millions of people stand up and fight... they win.

                 

                 

                以下、日本語訳。

                道徳的に生きるとはどういうことでしょうか。


                「道徳」について語るとき、そして「正義」について語るとき、私たちは理解すべきです。
                ごく少数の人間があまりに多くのものを手に入れる状況に、正義はないということを。
                そして、あまりに多くの人間が、ごくわずかのものしか手に入れられない状況に、正義はないということを。
                (富裕層の)上位1%の10分の1というごく一握りの人間が、90%の人々たちが持っているのとほぼおなじ富を手にしているということに正義はありません。


                大勢の人たちが長時間労働を強いられ、誰が見ても低い賃金で一生懸命働いています。
                それでも、家で待っている子どもたちがまともな食事にありつけるだけの収入は得られない。そんな状況に正義はありません。


                アメリカ合衆国が、世界の主要国の中でもっとも子供の貧困率が高いという状況に正義はありません。
                そんな私たちが、どうして道徳、そして正義を語ることなどできるでしょうか。

                自分たちの国の子供たちに、背中を向けておいて。


                私たちの国は、世界で最も多くの人間を投獄するために多額の金をつぎ込んでいます。それなのに、自分の国の若者たちに仕事や教育の機会を与えるための金を惜しむのです。


                私たちの国は主要国の中で唯一、権利として全国民に医療の保障をしていません。
                全員、神の子なのです。貧しい者も不幸な者も、病気になったら医者に診てもらう権利があるのです。
                考えてほしいのです。この偉大なる国が持つ可能性を。

                他の主要国と同様、すべての人に権利としての医療を保障できる国になれるのです。
                あらゆる働く親が、安くて質の高い保育を受けられる国になれるのです。
                あらゆる子どもたちが、親の収入に関わらず大学教育を受けられる国になれるのです。
                あらゆるお年寄りが、尊厳をもって、安全に暮らせる国になれるのです。
                あらゆる人が、人種や宗教、障害、性的指向にかかわらず、生まれながらに十分保証されている、アメリカ国民としての平等の権利を享受できる国になれるのです。


                みなさん、私たちはそのような国を作ることができるのです。
                ともに立ち上がましょう。人々を分断させてはなりません。


                アメリカの歴史は、人間の尊厳のために闘ってきた人たちの歴史であり、もがき苦しんできた人たちの歴史である。
                彼らは「私は人類の一員だ。私には権利がある。あなたには私を不当に扱うことはできない」と闘ってきた。
                人々は労働組合を結成し、抗議し、命を失い、暴行され、投獄された。
                大勢の人々が立ち上がり、闘うとき、彼らは勝つのだ。


                 
                 

                | 英語教育 | 00:54 | comments(0) | - |
                英文の素読
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                  小学校6年生の英語の授業の続きです。初歩の段階で、英語のスペルと発音の法則を教えます。約100のルールを教えた後、こどもたちは自力で英語を読んだり書いたりすることができるようになります。私はこれを30年以上前からやっています。ここ10年ほど、フォニックスなどと銘打って注目されていますが、英語の初学者には是非教えなければなりません。これを学校で1年間やれば、英語が苦手なこどもは劇的に減るでしょう。塾であれ学校であれ、やることが遅すぎるし、ピントがずれています。
                   

                  さて、発音のルールを覚えた後は、身の回りのものを英語で言う訓練をします。ボキャビュラリー・ビルディングの開始です。「先生、これを英語で何と言うの?」という質問が教室を飛び交うようになります。
                   

                  そうです。この「先生、これを英語で何と言うの?」という質問こそが英語学習の王道なのです。単語に始まり、簡単な会話、文章へと広がります。この質問を発することを忘れない限り、英語力は伸び続けます。英語の教師は生徒から発せられるこの質問のためにノイローゼになるくらいでなくてはだめです。
                   

                  同時に辞書の引き方を教え、簡単な本を与えて音読に入ります。私の塾では『The Tale of PETER RABBIT』を使っています。前回のブログにアップしたのはその写真です。絵もかわいいですし、暗記するにはもってこいの教材です。イギリスの湖水地方にあるBeatrix Potterさんの家を訪ねたことを思い出しながら、こどもたちに読んで聞かせています。

                  イギリスの湖水地方ヒルトップにあるBeatrix Potterさんの家



                  ちょっと太り気味のピーター



                  以下は、ビアトリクス・ポターの資料を展示する資料館で、建物はポターが経営したイギリスの湖水地方国立公園にあるヒル・トップ農場を、埼玉県こども動物自然公園内の敷地内に忠実に再現し、20064月に開館したものです。

                  And rushed into the tool-shed, and jumped into a can. It would have been a beautiful thing to hide in, if it had not had so much water in it.
                   

                  この第2文は仮定法過去完了と呼ばれる動詞の形が使われていて、むずかしく思われがちですが、そんなことはありません。「以前、ああしておけばよかったなあ、そうすれば〜できたのに!と思うようなことがあるだろう?それを日本語で、どんどん発表してみて」と問いかけます。すると、最初は考えていたこどもたちも口々に発表し始めます。

                  「もっとまじめに練習していたら、〜に(サッカーチームの名前)に勝ってたかも」「ちゃんと勉強していたら、100点取れていたかも」という真面目なものから「父ちゃんが不倫せんやったら、母ちゃんも別れんやったかも」「もっとうまく万引きしていたら、警察につかまらんで済んだかも」「近道せんやったら、事故にあわんやったのに」「毒ヘビにかまれていたら、今頃死んでいたかも」といった、想像力をたくましくしたものまで様々です。

                  ここで、こどもたちに道徳の枠をはめてはなりません。自由にどんどん発表させます。日本人も英語国民も同じことを考えたり感じたりしていて、それに対応する言い方があるのだと気づかせるのが目的だからです。
                   

                  And tried to put his foot upon Peter, who jumped out of a window, upsetting three plants.
                   

                  下線部は、関係代名詞の非制限的用法と分詞構文と呼ばれるものですが、「きのうマサトに会ったけど、ひざから血を出していたよ」「昨日ユミに会ったけど、髪を切ってスカートをはいてたよ」というような文を日本語で作ってみよう、と教えます。分詞構文も同様です。つまり、英語の流れを断ち切らず、左から右に読みながら、必要な情報を付け加えていくリズムを理解させるのです。
                   

                  日本人は寺子屋などを通じて、漢文の素読を教育に取り入れていました。これは洞察力に富んだ素晴らしい教育方法です。意味もわからずに読ませるのは非効率だ、ナンセンスだという意見は、近代人のいかにも陥りそうな陥穽です。ことばには音声とリズムがあります。それを通じて立ち現われてくる姿があります。言霊と言ってもいいものですね。音読はこどもたちの感性に、すなわち魂に訴える方法なのです。

                  | 英語教育 | 14:02 | comments(0) | - |
                  小学生の英語の授業風景ーその1
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                    ブログの読者の方から、塾の授業内容を紹介して下さいとのメールをいただきました。もっともですね。私は塾教師なのですから、やはりそれを一番にしたいのです。ただ小学校5年生から高校3年生までを教えているので、すべての内容を紹介するわけにはいきません。でもこれからは徐々に紹介していこうと思います。

                    今回は小学校6年生の英語クラスの授業内容をごく簡単に紹介します。英語の勉強は小学校5年生からで十分間に合います。これは私の英語教師33年間の経験から断言できます。

                    授業内容は大きく分けて3つの柱から構成されています。

                    1:発音の基礎
                    2:語彙の習得
                    3:読んで楽しい英語の本をまるまる1冊暗記すること。

                    これは生徒さんが親になった時、こどもに読んで聞かせることができるように、との考えから取り入れています。そもそも、中学卒業までに、あるいは高校卒業までに英語の小説(200ページくらいのペーパーバック)を1冊も読んだことがないというのは、余りに悲しいことです。読書とは読みながら泣いたり、笑ったり、怒ったりすることで感情や想像力を豊かにする行為ですからね。

                    現在の6年生は以下のテキストをスラスラ読めるようになっています。教科書や問題集しかやったことのない人には、抵抗があるかもしれません。高校で習う文法事項も入っていますが、最も優れた英語の教材は、「あるがままの英語」なのです。









                     
                    小学生の時期は、受験など意識せずに、のびのびと英語を勉強できるまたとない時期です。そもそも小学生のころから中学受験に特化した勉強をさせるのは、こどもの成長にとって、百害あって一利なしです。学習内容に枠をはめて、それ以外の世界を見えなくさせるからです。当ブログで紹介した『天才少女の発明がカエルをU字溝から救う!?』をご覧ください。


                    http://dot.asahi.com/dot/2015050800037.html

                    四谷大塚のテキストを使って、中学受験を目指したり、塾の上野丘・舞鶴コースに通わせたりするのは、周囲の同調圧力に屈しているだけで、完全に時代遅れです。自宅で進研ゼミをやった方がはるかにマシです。それすらできないこどものために、進研ゼミをやらせる塾もあります。いやはや、なんでもありです。こどもの内発性を奪う装置には事欠かない世の中だということを親が自覚しなければ、こどもは輪郭を失い、透明人間になって異郷をさ迷うことになるかもしれません。
                     

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